X-E4と東京駅周辺のビル巡りをしてきた
今年初めにFUJIFILMのX-E4を入手したが、撮影に使うのはこの日が初めてだ。毎度、簡単な素人レビューとともに、東京駅丸の内口の周辺にある印象的なビルを紹介させていただく。
レンズはボディと同時期に入手したXF27mmF2.8 R WR。このレンズもボディと同様にこの日が初めての使用だ。広角レンズだが、思っていたよりも歪曲収差(初めて使う専門用語)が少ないように感じた。
X-E4のフォーカスレバーとEVファインダー
さて、X-E4はサイズ的にはちょうど良い大きさだと思う。XA-2はコンパクトなのは良いが、当方の手が大きい為か背面右側に集中しているボタン類に不意に触れてしまい、知らないうちに動画撮影開始なんて事もあった。
・・・と言いつつもX-E4でも気が付くと、いつの間にかフォーカスエリアが移動しているではないか、それも何度も。
最初は移動した理由が分からず、いちいち設定画面を呼び出してフォーカスエリアを修正していた。しかし、ふとフォーカスレバーに触ると、フォーカスエリアが移動する事に気が付いた。結局、カメラのサイズは関係なく単なる不注意って事か。
それ以降は簡単にフォーカスエリアを修正出来る(戻せる)ようにはなったが、フォーカスレバーに不用意に触れないよう慎重に撮影した。
帰宅後、取説を見たらフォーカスレバーでのフォーカスエリア変更をOFFに出来る事が分かった次第だ(そもそも事前に取説を読まないのが悪い)。
また、今まで頻繁に使用していたX-A2とは異なり、X-E4にはファインダー(EVF)が付いている。逆にX-A2にファインダーがあっても、コンパクトゆえに構えづらいようにも思うが・・・。
撮影当日はそれなりに天気が良かった事もあり、ファインダーは液晶モニターよりも圧倒的に見やすかった。
それまで、ファインダーは別に必要はないと思っていた。しかし、昔に比べ液晶モニターが格段に良くなったとはいえ、ファインダーの方が天気の良い日中などは遥かに見やすく便利な事がよく分かった。
再開発時の旧ビルの保存・再現
東京駅周辺は昔からビル街だったこともあり、再開発された新しいビルに古いビルの外壁やファサード(正面入口)を保存・再現したり、そのまま再利用しているビルがいくつかあった。
今まで何度も訪れていたが「東京駅丸の内口駅舎」と後述の「三菱一号館」以外は、情けない事に今回初めて気が付いた。普段、一体何を見ているんだろうか。
JPタワー
東京駅の目の前の「JPタワー」にある東京中央郵便局は、1933年(昭和8年)竣工の旧「東京中央郵便局」の躯体と外壁を再利用しているそうだ。
一見、今でもよくあるタイル貼りのため、保存・再現された遺構とは気付かないかも知れない。
また、低層の郵便局部分と高層のタワー部分は外観も高さも全く異なるため、ひとつの建物というよりは連結された別々のビルのように見える。
丸の内パークビル
「丸の内パークビル」の一階は、1928年(昭和3年)竣工の旧「丸ノ内八重洲ビルヂング」の外壁ファサードと尖塔部分(下記画像ビル手前角部分)が保存・再現されている。外壁の内側はコリドー(通路・回廊)になっている。
前述の「JPタワー」の現代的なタイル貼りとは異なり、重厚な石造りの外壁は時代を感じさせ、一目で遺構であることを印象付ける。
三菱一号館
1894年(明治27年)に竣工した「三菱一号館」は1868年(昭和43年)に一度は解体されたが、2009年に「丸の内パークビル」の隣地に建物全体が復元・再建された。
現在は美術館となっているが、残念な事に2024年秋頃までメンテナンスのため休館。カフェやストアも併設されているので、メンテナンス明けには訪れてみたい。
日本工業倶楽部会館
1920年(大正9年)に竣工した「日本工業倶楽部会館」は、今でも一見すると独立したビルのように見える。
しかし実際には旧「日本工業倶楽部会館」を保存・再現しつつ、背後から高層ビルが覆い被さるように一体化し、2003年(平成15年)に「日本工業倶楽部会館・三菱UFJ信託銀行本店ビル」として生まれ変わった。
丸の内ビルディング
大正時代末期に竣工した「丸の内ビルディング(丸ビル)」は、第二次大戦後に竣工した「新丸ビル」とともに東京駅丸の内口を代表するビルだ。
この「丸ビル」は低層階を商業施設とした複合施設の先駆けだそうだ。
建替えられた新しい「丸ビル」にも旧「丸ビル」のファサードが保存・再現されている。