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きあいじゃないよ、しくみだよ
楽して大きく稼ぎたいですか
もう30年近く前のはなしで恐縮ですが、わたしが鍼灸の専門学校に通っていたときのことです。高校出たての若者から、スポーツ系バリバリの若者とか、おハイソな主婦とか、わたしみたいなフラフラフリーターとか、バリキャリ退職後のマダムとか、いろんな属性の人が集まっていました。
最初のオリエンテーションでのお話がとても強く印象に残っています。「みなさん良いお仕事を選びましたね。この仕事は大きく儲かるとか大金持ちになるとかは難しいし、子供を何人も大学まで行かせてあげることもできないと思いますが、需要がなくなることはたぶんないし、ありがとうと言われてお金も同時にもらえるのがとても良いです」みたいな。なるほど納得。とても実直で真面目な良い先生でした。ありがとうございました。
たぶんイマドキなら「楽して大きく稼げる」とか言わないとウケないし、流行らないのですよね。でもそういう道は過激な椅子取りゲームで、なんといいますか蛇の道は蛇とでもいいますか、誰でも簡単にするっといけるルートではないんじゃないかな。(行くことは止めない。しかし自己責任でな)
いきなり独立たいへんだ
で、ですね「卒業後にいきなり独立開業しても経営を成り立たせるのは無理」とはいろんなところで聞きました。だいたいあってたとおもいます。
学校の中でベンキョーができて成績が超優秀であることと、社会で開業して営業が成り立つこととはぜんぜん別の話です。ここは間違える人多い。
鍼灸学校の卒後10年?だったかな?の集まりの時には、はっきりと明暗がわかれていました。手広く安定して社会的に成功していたのは、学校時代の成績は低空飛行とかイマイチだったけど、そもそも人懐っこくてチャーミングで面倒見がよくてアグレッシブな男性たちとか、みためや話し方は地味だけど堅実誠実で基本的なコミュ力は備えた男性たち、このあたりがトップグループ。女性陣は育児で仕事を辞めてる人がほとんどでした。あとはわたしのようにソロで小さくやってる女性はまあまあいたかな。わかりやすい。
もちろん前職でものすごく優秀な営業センスがあって人脈がものすごく広いとか、資本をドンと投下できるとか(これはケースによる)、そういう例外的な話はあるんですけどね。それはごく少数の特殊なケースと思います。
一般的にふつーに独立するには、何年かどこかでお勤めして経験を積まないと難しい(難しかった)ですし、それは結局のところいちばん安全な道でありましょう。私は常識的にお勤め→独立のルートを踏みました。
良い職場に巡り会えば、無理して独立しないでそのままお勤めするのも正しい選択だとおもいます。独立するのは「どっかの組織にはいられない」とか「どうしてもひとりでやりたいんだ」とか、特殊な人たちとおもうな。
さて、占い師はどうかな?
じゃあ、振り返って考えてみると、占い師はどうでしょうか。まずはどっかに所属と考える人は多いと思います。いきなり独立、というかソロでやる人も結構いますよね。みなさまはいかがですか?
どこかに所属した場合は、経営側としても広告費や場所代などいろいろ経費はかかるわけなので、何割だか取られる、そこら辺はある程度仕方ないし、お客さんたくさん来るならそれでもいいですよね。
なんだかんだで人間関係が難しいとか、お店の方針やカラーもいろいろあるので、ご自分のフィーリングと労力と対価が合うところがみつかったらものすごくラッキーなんじゃないかと思います。
それにしても、そこに在籍しておけば決まった額が振り込まれるとかそういう世界観のままではだいぶ厳しいのは確かです。狩猟民族のマインドがないと、なかなかたいへんな世界でしょう。
ソロでやれば、手数料などなどは最小限に抑えられると思いますが、どうやってお客様に見つけてもらうか、どうやって信用していただいてお金を払っていただけるようになるか、道のりは長いです。
いろんな道があっていい
わたしには大昔からいっしょに占いの勉強をしたり、いっしょにいろいろ仕事したりしていた仲間がたくさんいます。
いまも一緒に仕事したり、何かの際には声を掛け合って会ったりする人もいれば、社会的に大きくご活躍のお姿がSNSなどで流れてくるのを眩しく拝見することもあれば、お名前変わったり、芸風が変わってたり、えええ?よりによってそっちにいったの?と驚くこともあるし、占いじゃないジャンルに行ってご活躍の人もいるし、元の世界に帰って行った人もいるし、もうこの界隈にはいない人たちは元気にお過ごしならいいなーとおもいます。
真面目な人ほど「やる気」とか「義務」でやりがちなんですが、こういうことを長く続けていくのに必要なのは「繋がり」とか「仕組み」だと考えています。この話はまたどこかで改めますが。いちばん無理筋なのは「ひとりできあいでなんとかする」であります。真面目な人ほどそっちに行きがちです。ちがうんだなー。この例えが果たして適切かわかりませんが、依存症の自助グループなどのように「共通項のある他人同士で目的や話題を共有する」ことにはとても強い作用があるのです。
えー?何言ってるかわかんないなーという方は、ぜひとも過去ログなどなどをちょっと探ってご覧いただければありがたいです。
占いを勉強したからと言って占い師になる必要はない、って記事もリンク貼りたいのですが、どこにあるかじぶんでわかんないよー!(ダレカタスケテー!)
と、叫んでいたら、さっそく星見当番先生が秒速で探し出してくれました。
ありがとうございます!
ってわけで、こういうところからも「自分の目だけじゃわかんないけど、周りにお願いしたらすぐできた!」実例でございます。そもそも昔ながらのSNSの良さとしてときどき「偉大なるかな集合知」みたいな例が見られますよね。
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