占ってはいけない
「占ってはいけないテーマ」というのは、昔からあります。
有名なのは三禁=「死・盗・姦」です。
生死、盗み、姦淫(ってほとんど死語かもしれませんね)に関わることを占ってはいけない、と言われているんですね。
占い師が個人的にこれは占わない、と決めているテーマや、依頼者や状況に応じてお断りするようなケースもあるでしょう。
「占わないテーマ」を考えてみます。犯罪のような反社会的な行為に加担するのは論外として、それ以外で「ご依頼があっても占わない」のは、一般的にはきっとこんなかんじでしょうか?
× 試験の合否 ← 大事なのは結果がわかることよりも、合格をめざすために必要なヒントだと思います。ですから「無事に合格するにはどのような努力が必要ですか?」「合格のために足らないものは何?」など、依頼者さんと相談しながら質問を設定して占うケース、わたしはあります。
× 裁判の行方← ご依頼はときどきありますが「そのような専門的なテーマは弁護士さんに相談してください」とお答えするしかありません。とはいえ「時期はいつがいいか」とか「相手はどういう戦法でくるか」「相手の今の状況は?」といったテーマなら占うことはあります。
× 大きな投資やギャンブル← たまーに聞かれます。占う前に「あらーーー。そうなんですね。あのですね、天中殺って聞いたことあります?いま、お客様はその真っ最中なんですよ。いっけんいい話でも、ものすごく気をつけて自重しないと危ない時期なんですが、それでもこの話に乗っかっちゃっていいですか?」みたいな話になる可能性大
× 死期 ←印象深い経験があります「だいじなペットが苦しんでいる。悲しいけれど死が来ることは受け入れている。ペットはいつごろ楽になれるか?」こんなご相談がありました。暑い暑い真夏のまっさかりでした。ちょうどその夜は満月で、ご相談者さんはバッチリその満月に巻き込まれるお生まれだったのをよく覚えています。ペットさんのことよりも、ご相談者さん自身についてのお話をたくさん伺いました。この場合、ペットの死期をバッチリ当てることが目的ではありません。ご相談者さんの心のケアとしての占い、そういうものが必要とされる場合もあるでしょう。
他にも「不倫は占わない」としている占い師さんもいますし、そういう分野を得意としている占い師さんもいます。
ご自身の価値判断をはっきり打ち出す人もいれば、自分の価値判断とは関係なく依頼されたことは大抵占う、という占い師さんもいます。
妊娠の可能性について、生死の領域として占わない人もいるかもしれませんし、逆にこの分野を専門的に研究なさっている超ベテラン占い師さんもいらっしゃいます。
なんにせよ、絶対的な答えはないのでしょう。
占い慣れしているお客様なら、占いやすいようにきっちり質問を整理してお越しくださるので占いやすいです。
でも、大抵の場合はご相談者さん自身も迷っていたり混乱していますし、ご自分が何を求めているのかはっきりわかっていないことも多いです。
占い師自身だって人間ですから、自分が迷っていたら支離滅裂のめちゃめちゃなことを言い出します。
モヤモヤした悩みや、ごちゃごちゃの話をできるだけ整理して、占いやすい形としての「占的」に置き換えるのは、占い師のだいじなお仕事です。
ということで、実際の「占ってはいけない」ことを占った実例を眺めてみましょう。
↑ 5/17 続きを書きました。こちらからどうぞ。
占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!