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コミュニケーション不全の中で

わたしは鍼灸治療の傍、占いをしています。副業が占いだったはずが、だんだん占いの講座と鑑定の比率が多くなって、だんだん軌道に乗ってきたところを、コロナ禍に真っ向から直撃されました。

2019年の夏まで所属していた占いのお店ウラナイトナカイが閉店するまでは「占いのお店に来てもらう」ことが大事だったので、通信でのリモート鑑定は受け付けていませんでした。

しかし、いまではほぼオンライン、またはデータを送付するスタイルのご要望ばかりになりました。対面を希望してわざわざおいでくださるのは、だいたいご近所の方ばかりです。

鍼灸治療はさすがにオンラインで、遠隔治療というわけにいきません。遠方からいらっしゃる人たちはいまは、昔からずーっと定期的に通ってきてくださるご近所の方とだけ、細々と続けています。

きのうもきょうも、お目にかかったみなさまは鍼灸治療の方々だったのですが、ふだんよりもずっと多く、たくさん喋っていかれました。職場のこと、家族のこと、いまの社会情勢についていろいろ考えていること、たくさんたくさん溜まった心の澱みを、たくさん打ち明けていかれました。

例え家族でも、なにをどうやってもどうしても話が通じなかったり、根本的に考え方が違ったり(家族がどうしてもワクチンを拒否していて困っているとか、ものすごくリアルですね)、職場で出会う不特定多数のわからんちん!(としか思えない)人たちの現状を無視した乱暴な振る舞いのあれこれとか、自分ひとりの力だけではとてもじゃないけどどうにもならないあれこれが、露骨に目の前に現れて困り果てている、そんなお話ばかりでした。

もちろんその話を聞いたからといって、わたしになにができるわけでもありません。でも「そうなんだー!え?それはひどい!んまーーー。困りましたね」しか言わないような第三者に話すことで、少しはすっきりして冷静になって、帰ってまたそれぞれの現実に向かい合っていかれるなら、あれこれ相槌を打ちながら、うんうんうなずいたり、合いの手入れているだけのわたしの仕事にも、少しは意味があろうというものです。

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2019年の9月から、毎年開催している「新月インナーチャイルドカード会」ですが、おかげさまで3年目のサイクルに突入します。

最初はリアル会場で集まって、各サインごとに集まるメンバーが全然違って、毎回それぞれに濃厚な時間を過ごしておりました。本当に驚くくらい、毎回鮮やかにメンバーが違ったのがとても印象的でした。

これは初めて開催した乙女新月会のレポです。

2020年の4月にオンライン開催に形式を変えてからは、期せずして趣向がガラリと変わりました。毎月、隔月、3ヶ月に一回など、定期的に参加してくださる方ばかりになって「カード読み練習会」「カード体験会」であるだけでなく、一種の近況報告が交わされる場ともなりました。ただし、毎回メンバーは入れ替わりますし、新人さんも毎回いらっしゃるので、完全に顔ぶれが固定したクローズドではないとこがだいじなポイントでもあります。

なんとなく顔を合わせる機会が増えて、だんだんと長くお付き合いしているうちに、参加者さんそれぞれの環境が変わったり、その人の雰囲気がガラリと変わっていくこともありました。たいへんなときはお互いに励ましあったり、でも本名も職業もお互いよく知らなくて「カードが好き。カード読むのが楽しい」という共通項だけで繋がっている「ゆるいつながり」の場です。

「安全な場で適切な距離感を保ったままオープンに話しあう」という体験は、とてもだいじです。リモートワークで働き詰めの方も、ぜんぜん人に会ってないなーという方も、知らず知らずに心の筋肉が弱っているかもしれませんよ。

長期的にブレのない占いを続けるためには、安定した対話の力や、穏やかなコミュニケーションの力が不可欠と考えています。リピーターさんはもちろん、新人さんもお久しぶりの方も、ぜひぜひお待ちしております。

聴講枠もあります。カードに興味がある人、インナーチャイルドカードを使ってみたい人、いつでも歓迎いたします。

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ソロ活占い師の仕事術 @ウラナイ8号室
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