5. 龍にお願いを叶えて貰うには
夫が暫く無職になったことがありました。
私は高齢出産だった事もあって、大事をとって仕事を辞めて、子供を育てていたので、8年専業主婦をしていました。
夫から「直ぐ見つかると思ったけど、中々見つからないので、パートタイムで良いから働いて欲しい。」
と言われて、子供の学校が終わる前に帰れるパートの仕事で、自分の興味のある仕事を3つオンラインで見つけて、直ぐに応募しました。
実は、その朝天龍から「君は自分で自分の人生を生きていない。自分で自分の人生を描け。」とメッセージを受けたばかりだったのです。
こうなるのは、自然な流れでした。
月曜日履歴書をメールして、水曜に二社面接に来て欲しいと言われました。
第一希望の会社から、金曜日に面接合格の返事を貰い、翌週から働き出す事が出来ました。
久しぶりの仕事で、私はかなり張り切っていました。
昔働いていた分野の大好きなファッション系商社で、扱ってる物もセンスが良くて、長く働けたら良いなと思ってました。
しかし、実際はかなりブラックな会社だったんです。
若い無料のインターンを取っ替え引っ換えして、正社員が一人で、その他は皆んなパート。
よって引き継ぎも殆どなく自力で覚える方式そして新しい仕事が丸投げでやって来ます。
長く働く会社ではないなと感じました。
私は2時までの契約なのに、帰ろうとしていたら、「これ郵便局で出して帰って。」と言われ、びっくり。
会社近辺の郵便局はいつも混んでいて、行くと必ず長蛇の列。並んでいたら子供のお迎えに間に合わなくなるんです。
上司は女性でついこの間赤ちゃんを出産したばかりで、パートの私が羨ましかったのか分かりませんが、明らかに契約と違う。
こういう事が頻繁にあったの、早く辞めたいと思っていました。
3ケ月ほど働いた時に、以前マーケティングをさせて頂いた日本の食品会社から、海外拠点を視野に入れた引き抜きのお話しがあって、上手くそちらへ転職できました。
食品に関係のないファッションの商品も取り扱ってもいいと言う事で、新商品のマーケティングや事務所の準備をしたり、レポートを提出したり、社長の秘書的なアシスタントをして居ました。
しかし三ヶ月後大きなハプニングがその会社に起こり、急遽この話はクローズで、社長は東京へ帰国してしまいました。
残された私は、「やはり小さい会社は直ぐこう言う事があって駄目だな。大きい会社を探そう。」と思ったのでした。
それからオンラインで就活。政府系の出先機関でパートの仕事を見つけたので、安定した仕事だと思い即応募しました。
二週間後面接の連絡が来たので、HPを読んでその部署が何をしているか事前準備をしようと、ホームページを見ました。
すると二週間前に無かった別の部署で正職員の募集が載ってたんです!
「もう三時間多く働いたら、健康保険も貰える正職員になれるんだ!」
実は、私の住んでいる国は保険代がべらぼうに高いので、健康保険が暫く無くて、心細い時期でした。
「健康保険が欲しい。正職員で応募しよう!」
直ぐにパートの部署には、面接の断りのメールをして、正職員一本に絞りました。
何故か2つの仕事を天秤に掛けることは全く考えなかったのです。
就活に掛けるエネルギーを分散しない方がいいと直感で思いました。
私はここで、正社員になって健康保険を貰う!と自分の心に誓ったのです。
しかし、履歴書をメールで提出して三週間も経つのに、全く音沙汰が有りません。
「全然返事が来ない〜。履歴書で落ちたのかな?」
毎日メールチェックして、がっかりする日々が続きました。