イノシシを舐めるな
こんにちは、極楽だぬきです。
みなさま、イノシシにタックルされた経験はございますでしょうか。
私はありません。
ありませんが、私が住んでいるのはド田舎ですので、イノシシに遭遇する機会はやや高めなのです。
今回はそんなイノシシの軽~い紹介も兼ねて、実は油断ならないヤツらなのだということをみなさまに知らしめたいと思います。
イノシシってこんなヤツ
イノシシってぶっちゃけ見たことないんですけど~!という方も少なくないのでは?と思ったので、画像を置いておきます。
間違えました。
こっちでした。
コイツを家畜化したものがブタちゃんだそうです。
普段はフゴフゴ言ってるだけかもしれませんが、実のところハチャメチャに突進力が高く、人はもちろんのこと車でもぶつかればドエライことになります。
実際に私の友人の母がイノシシと車で衝突したことがあるのですが、その車(軽自動車)は大破したそうですよ。
あとそのイノシシがやんちゃ坊主だったのか、車が泥まみれになったっぽいです。いらん塗装までされてしまったということですね。
ただ、目が合えば即突っ込んでくるというわけでもないんですよ。
イノシシはこう見えて神経質、そして警戒心も強い動物なので、興奮状態だったり挑発を受けたりということがなければサッサと離れていくことがほとんどのようです。
当然ながら人間に対してもビビり散らかしているので、基本的に人里に降りてくるのは夜らしいです。
昼でもいるじゃんかバカ!とお怒りの方もいるかもしれませんが、それはイノシシが昼行性だからですね。
昼は人間の目につく可能性が高いので、イノシシくんたちはわざわざ夜を狙ってやって来るというワケです。
突進の威力たるや
そんなイノシシですが、ご存知の通り突進されると我々はひとたまりもありません。
ヤツらは時速50kmで走るとも言われていて、つまり100mだと7秒ちょいで完走するということになります。
しかもデッカい個体だと体長は約170cm、体重は約180kgにもなるらしいじゃないですか。
100m走世界記録保持者のボルトの記録は9秒58、さらに彼は195cm94kgの恵まれた体格を誇っていますが、やはり「突進」という競技での軍配はイノシシに上がりそうですね。
で、イノシシにタックルされた場合の威力ですが、とりあえずこちらの動画がわかりやすいかと思います。
人にぶつかったり車に撥ねられたりする痛ましいものではないのでご安心くださいね。
動画投稿主さんもかなり近くで撮影されておられるので、結構に迫力がありますね。
車を跳ね飛ばすほどの威力ですので、人間が喰らったらそれこそ目も当てられない大惨事になりそうです。
イノシシは立派な牙をお持ちなのでこれもブッ刺さるんじゃないか…という不安も過ぎりますが、よく見るとそこまで大きくないですし、後ろの方にカーブしているので刺し貫かれると言うことはなさそうですよ。
ただやはり岩石みたいなのが猛スピードでぶっ飛んでくることには変わりないので、大ダメージを負ってしまう危険性はかな~り高いでしょうね。
余談ですが、イノシシの中には「バビルサ」という、自分の牙に脳天を貫かれかけている珍妙な動物もいます。
コヤツについてもいつか紹介してみたいなァと思っています。
(追記:紹介してみました。)
出会ったらどうすりゃいい?
上図のような標識を見たことがござらんでしょうか。
パターンはいろいろありますが、田舎の方に行ったらちょっと恐怖を感じる頻度で見ますね。
で、上図みたいにイノシシが描いてある標識が立っている場所にはイノシシが出ます。
もしその辺をほっつき歩いている時に出会っても、絶対に刺激しないでください。
イノシシがこちらに気づいていない場合はそのままスタコラとトンズラすれば良いのですが、問題は睨み合っている場合ですよね。
こういう時は背中を見せずにジリジリと後ずさりしながら逃げましょう。
背中を見せたり走ったりしてしまうとほぼ確実に追い回されます。
あと間違っても大声を上げたり爆音を鳴らしたりしないでくださいね。
石を投げるなどして武器を使うのもよろしくありません。
「う゛わ゛あ゛あ゛ぁ゛!!!」とか叫びながらドラをバイーンと鳴らしてそのドラを投げつけてしまった日にゃぁアナタの命はそこで終いです。そこまでしたらイノシシもビビって逃げていくような気がしますが。
ちなみにイノシシが「シュー」とか「カチカチ」とか音を出していましたら、それは威嚇なのでなおさら気を付けてください。
とにかく「あなた方に危害を加える気はさらさらありませんよ」感を醸し出すことが大事ですね。
身近なアレが役に立つ
傘です。
イノシシに襲われたときは傘が役に立ちます。
みなさまは傘って言うと、「雨の日に差すアレね」だとか「子どもの頃チャンバラごっこに使ったアレね」だとかいうイメージをお持ちではないでしょうか。
今後どこかで傘が話題になるようなことがあれば、「傘?あぁ、イノシシに効くアレね」と言ってみてください。
相手からは割と高確率で「ハ?」とか「エ?」とか返ってきます。
で、傘がなんでそんな役に立つんだよというお話ですが、イノシシは広げた傘にビビるからです。
イノシシはいきなり視界を奪ってくるものに弱いようなので、襲われにくい傾向があるそうですよ。
視界を妨げるようなものであれば何でも良いハズなので、マタドールのごとくデカい布を目の前に広げてやってもいいかもしれませんね。
ただあんまりヒラヒラやると多分キレて突っ込んできます。
うり坊に魅了されるな
うり坊可愛いんですよね。
でもね、可愛いからって近づいちゃ危険なんですよ。
なぜならうり坊の近くには大体親がいるから。
うり坊に駆け寄って撫でようとでもしてごらんなさいよ。
物陰から親シシがすっ飛んできて逆に一撫でされてしまいます。
「可愛い子には彼氏がいる」ってのと同じようなもんじゃないですか。
「可愛いうりには親がいる」んです。
うり坊がうりうりしてるのを見かけても、せめて遠巻きに眺めるだけに留めておきましょうね。
まとめ
イノシシは強い(特に突進がヤバい)
出会ってしまったら刺激しない
背中は見せずにゆっくり逃げる
傘持っておくと安心
うり坊は囮
以上の5点にお気づきいただけましたなら幸いです。
特に「イノシシは強い」という点。
イノシシを舐めるなということです。
イノシシについての内容はここまでなので、ひとまず別れの挨拶を述べておきますね。
ご閲覧ありがとうございました!🐗🐷
以下の余談は暇すぎて死んでしまった方だけお読みください。
余談:牛と赤色
「身近なアレが役に立つ」のラストでマタドールについて触れましたが、なぜ彼らは赤い布を持って牛と戯れているんでしょうね?
アレ、牛を興奮させるためとかじゃないんですよ実は。
むしろ人間を興奮させるための赤なんですって奥さん。
そもそも牛は赤色が識別できない(どころか白黒しか判別できない)っぽいので、ただ布のヒラヒラする動きの方に反応してるだけみたいですね。
赤はお客さんの興奮を煽るためだともされますが、闘牛士本人の闘争本能をUPさせるためでもあるんです。
じゃあ布の色をレインボーにしてみたらどうなるんですかね。
闘牛士もお客さんも、喜怒哀楽ありとあらゆる感情がグッチャグチャになった状態で競技が進むことになるんでしょうか。
エライこっちゃですね。
以上、ちょっとだけためになるかもしれない余談でした。
読んでくださった暇な方心優しい方、ありがとございます。