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「絶交だ!」 なんて甘酸っぱい響き。

こんにちは!みなさんは最後にいつ絶交しましたか?
そもそも、最後に絶交って言葉を聞いたり使ったりしたのはいつのことだか覚えていますか?
もし僕が今後誰かと縁を断つ事があるとしても、「絶交だ!」なんて表現する事は無いでしょう。もし僕が妻と離れる事があっても(ない事を願います)その時は「離婚だ!」とは言っても絶交とは言わないはずw
それほど絶交という言葉に思春期の愛しさと切なさと心強さを感じたお話です。

_10代の友達って居ますか?

僕にとって友達という表現とは少し違いますが公園でおでん屋を始めてから子供たちが色んな話をしてくれるようになりました。

そのおでん屋の常連に女の子の仲良しコンビがいます。二人は同じ部活で同じ学年。しかも1番多感であり思春期度が高いと言われて名高い中2です。
色々な感情が鈍くなっている中年の僕とは違い、彼女たちに見えている世界はきっと色彩豊かで様々な発見に溢れている事でしょう。
たまに話してくれる学校での出来事や友達の話を聞くと自分の青春時代を思い出して何とも言えない懐かしい気持ちになります。
そんな仲良しコンビの片方がいつからか顔を出さなくなりました。

_絶交は突然に

些細な変化に気づかない鈍感な中年である僕は、二人で来ない事を特に気に留めてもいませんでした。そういえば最近見ないなーとは思っていましたが。
そして妻からその話を聞いた時には言葉の響きとその事実にとても驚きました。

「あの二人は絶交したらしいよ」

絶交ってなんて懐かしい響き!なんか青春っぽい!
不覚にも二人を心配するどころか絶交という言葉にテンションが上がってしまった私。真剣に絶交している二人に申し訳ない気持ちを持ちながらも自分の10代の頃の思い出が溢れ出して様々な感情が思い出されました。
改めて絶交という言葉を調べてみましょう。

「絶交」は、交際を絶つこと。多く、友人との交際を断つことにいう。

goo辞書より引用

なるほど。友達に使う言葉なんですね。確かに上司と絶交とか取引先と絶交とかは使わないですもんね。
年齢を重ねるにつれて自然に友達との距離が遠くなる事が多い大人にとって、絶交という言葉はわざわざ使う必要がないのかも知れません。
自分の意思で簡単に周りの環境を変えることが難しい子供にとって絶交は自分を守る大切な手段の一つなのかも。

_仲直りも突然に

数週間後、妻から二人が仲直りしたことを聞きました。わざわざ報告しにきてくれたようです。
あっけないほどの仲直りでしたが、きっと彼女たちにとっての数週間は長くて辛い時間だったのかな。
あんなに仲が良い二人が絶交したり仲直りするエネルギーはとても大きくて、浅い呼吸で生きている僕にとっては気持ちが揺さぶられて体が持たないですw
おでん屋をしていなければ覗くことが出来なかったであろう10代の世界。
これもまちにダイブするやり方の一つなのかなと感じた出来事でした。

おしまい

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