GET BACK(映画)
バンドマンが誰しも味わう、曲を詰めるまでのイライラや葛藤が、ビートルズ級のメンバーですら技術面はさて置き、うちらとあまり変わらんやりとりで、なんだか笑ってしまった。
解散前の気まずい微妙な空気の中、必死でうまく事を運ぼうとするポールと常にナチュラルで繊細なジョージとのいざこざや、他のメンバーを少し客観的にみてるようなサービス精神旺盛のリンゴ、
そしてまるで他の星から来た異星人のようなジョンとヨーコは画面越しに見ても異様な雰囲気で、
レコーディング本番でもジョンの隣に居続けるオノ・ヨーコの図太さが面白く、何回か挟まれるヨーコの叫びにポールがドラムを叩く前衛的なセッションは興味深かった。
そしてなんといっても、最後のアップルスタジオ屋上でのゲットバックは、警察に止められスタッフがおどおどする中、メンバーは肝の据わったロックな演奏で観てるこっちもワクワクドキドキで最高である。
バンドマンなら絶対観るべき映画ですわ。