国立国会図書館へ「パラダイス」を納本したぞ!
んまぁ、何のひねりもない、ド直球なタイトルではありますが。
このたび、私がkindleダイレクトパブリッシング(KDP)で出版した書籍、
「パラダイス」が、国立国会図書館へ納本されました!!!
……って書くと、めっっっっちゃすごいことのように見えるでしょ。
実際は「自分で自分の本を、国立国会図書館へ納本した」んですけどね。
◇◆◇
きっかけは、南口綾瀬さんの記事を拝見したことでした。
なんですとぉぉ!
オンデマンド出版の本が15冊以上流通したら、国立国会図書館へ納本できる、とのことではありませんか。
KDPの本はオンデマンド出版。
そして、とても幸せなことに「パラダイス」は、15冊以上という条件を、充分に満たしているんです。
皆様、本当にありがとうございます!!!
それにしても、国立国会図書館への納本。物書きとして、こんなに素晴らしいことができるのであれば、是非経験させていただきたい!
よくわかんないけど、カッコいいからやってみたい
そう思った私は、早速、国立国会図書館のHPを見てみました。
綾瀬さんもおっしゃっていますが、出版物の納本は、実は義務なんですね。
半年以上の時間を費やし、手塩にかけて作った本。是非、納品させていただこうではありませんか!
……ということで、国立国会図書館へ電話をかけました。
「かれこれこーいう訳で、オンデマンド出版したんですが」と、ビビりながら 恐縮しながら話す私に、職員さんはもちろん、余裕のご対応。
私の質問に、わかりやすく答えてくださいました。
代償金制度は利用しませんでしたが、受領書は希望することに。
だって、欲しいんだもんっ!!!
◇◆◇
早速、Amazonから「パラダイス」を取り寄せた私は、完全にビビり 緊張しながら、郵送の準備を始めました。
方法は迷わず「レターパックライト」を選択。
これに本を2冊、並べて入れたら、んまぁ見事にジャストサイズ。
事前に作っておいた、受領書をくださいという文書も、忘れずに同封して、いざ郵送!
そしてね、そして。
本当に、受領書が届いたんです。
国立国会図書館のデータベースにも、しっかり登録されています!
本当に嬉しいことだなぁ、って、心から思いました。
自分の本が登録されたことは勿論、それ以上に嬉しかったのが、
「オンデマンド出版も『国内で発行されたすべての出版物』に含まれている」ということだったんです。
◇◆◇
かつて、アマチュア物書きが本を出版しようと思ったら、出版社の新人賞を受賞して商業デビューするか、自費出版するか、どちらかの方法が一般的でした。
大手出版社の新人賞を取れるのは、1000人、2000人の応募作のうち、1作か2作。
自費出版となると、まとまった冊数を作るため、在庫リスクと、高額な費用の負担があります。
どちらにしても、かなりハードルの高いものでした。
オンデマンド出版は受注生産なので、注文数=出版数になります。
つまり、無駄な在庫が出ないんです。
そして、私が利用したKDPの場合、Amazonのロイヤリティ(40%)と印刷コストは、1冊注文が入るごとに、1冊分ずつかかるので、初期費用はまったくありません。
その分、KDPのように、出版社を介さないオンデマンド出版には、原稿書きから表紙作成、ページのレイアウトまで、すべて著者がやらなくてはいけない、という大変さはあります。
(私は「Team Paradise」として、校正、装画、装丁を、超実力派のお三方にお願いしました)
また、残念ながら、書店流通には乗らないんです。
でも今は、通販で本を買うのも、普通のことになりましたよね。
そんな時代に現れた、オンデマンド出版。
私はこの、新しい仕組みのおかげで、一度はあきらめた「自分の本」を出版して、皆様に読んでいただくことができました。
大きな夢が、現実になったんです。
そのオンデマンド出版が、国立国会図書館の「国内で発行されたすべての出版物」に含まれているということは、私にとって、とても大きな意味があります。
出版社を介してはいないけれど、私の本も、れっきとした日本の書物。
そんなふうに、太鼓判を押していただけた気持ちになりました。
国立国会図書館のデータベースに登録していただいてから、ますます、自分の本がきらきらして見えるようになった私。
さて、次は「パラダイス」と一緒に、どんな体験をしようかな?
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