初めての体験
珍しく当日に書いてみます。
今日は杉本さなえさんの展覧会に行ってきました。
京都です。
クリスマスなので街には人もたくさん。
けど、ギャラリーの辺りは静か。
近頃の美術館もそうですが、ギャラリーも予約制です。
一時間ごとに入れ替え制で三名づつ。
一日二十四名。展示されている絵が二十四枚。
私、この方の絵、どうしても欲しくて。
予約開始時間からギャラリーのサイトにログインして初日のオープン時間の予約をカートに入れてたのに、取れなくて。じゃ、次、ってやってる間に初日は全部埋まってしまった。
で、次の日の一番最初(つまりクリスマス)に予約が取れました。
順当にいけば一日で二十四枚完売してしまう。
きっとみんな買う気で来てるので次の日にはなくなってしまうだろうなぁ。
残ってても二、三枚で仕方なく選ぶくらいなら次の機会を待とう。本当に気に入ったのを手元に置きたいし。と心に決めて行きました。
最近出た画集もサイン入りのがあるらしいので、それ買うだけでも充分だしな、と。
あまり早くに来ないようにとの事でしたので、ぴったりに行くともうすでにふたり居た。これが今日のメンバーだな。笑
すぐに入れてくれたのですがギャラリーの方から「○○さん、小春さん、○○さんの順でご購入いただけます」との事。え?三枚以上残ってるってこと?と思いながら眺めて行きましたが、ほぼ売れている。笑 私がもし、一番に選べたならこれが欲しいと思ってた黒猫の描いてる絵ももちろん売れてた。そうだろうなぁ。(後で聞いたらこの絵は一番に売れたそうです。だろうなぁ。)でも、結構残ってました。七、八点は残ってたように思います。これは、選べる。笑 となると、迷う。私、物を買う時には、ほぼ迷わないのですが、これは迷う。どこで迷うかというと…値段。笑 なので思いきって尋ねてみました。
「これ、値段ってどうやって決まってるんですか?」
「杉本さんが決めてるのでわからないのですが、大きさではなくて描き込みの密度かなと思うのですが」
「なるほど」
結構大きな作品でもちょっと安かったりして。
でもね、結局最初の誓いを思い出しました。
「気に入ったのを買おう」
うさぎが描かれているのもまだ残ってたし(来年の干支だし、私の守り干支だし)例の大きいのにちょっとお手頃なのも赤が多くて明るい。題も「星をつかむ」でいい。これには馬が描いてある。「幸運の少女」というハートと星の描かれているのも素敵。
でも結局、私が選んだのはシンメトリーな構図の「バランス」という作品。これに描かれてあるカーテンがすごかったので。あとやはり「バランス」って自分の中でいつも大事にしてることだったので、これやなと。黒と赤のバランス笑もいい感じだし。迷ったけど、今となってはこれだな、これしかないなと思います。
「バランス」大事にしよう。
杉本さんは年に一度しか展覧会をしないそうで。
来年はウェブで販売との事だったので、実際に沢山の作品を観られるのは次はいつになるかわからない。近くでやってくれて良かったなと思いました。(一緒に観た人は東京から来てた、でも遠くからの人が昨日予約を取ってたので雪が降って来られない人が結構いたらしく、まだ作品が残っていた、のは私にとってはラッキーでした)
来年までやってるし、また観に行きたいな。
今まで印刷されたものしか観た事なかったのですが、肉筆の一番の印象は「朱墨が鮮やか」です。印刷にかかったちょっと沈んだ朱もそれはそれでいいのですが、やはり肉筆は鮮やかでした。そしてより「繊細」でした。やはり印刷では潰れてしまうんでしょうね。それはそれでいいんですけど。(職業柄あまり印刷を否定したくないので笑)
そして、初めて肉筆の絵を手に入れてしまいました。ずっと世の中にひとつしかないものを自分が持つのが怖くて版画やプリント作品(写真など)を求めてたのですが、なんかね、どうしても欲しかったんです。
どこに飾ろうかなと今から楽しみです。
リビングに飾ってずっと眺めていたいのですが、我が家のリビング、めちゃめちゃ陽当たりいいので、ダメだな。(日光に弱いので)となると、玄関かな。玄関だな。もう玄関しかないな。笑
リビングには今年のカレンダーを額に入れて飾ろうかな。これは印刷だし、十二枚あるから順に飾ったらそんなに褪色もしないだろうし。
帰り道「来年こそ常に美しい部屋で暮らす」と何百回目かの誓いを立てるのでした。笑
そして…稼ごう。笑
という訳で、今日は大好きな人がテレビに出てるのを観てから、大好きな人の絵を初めて購入したクリスマスとして後世まで思い出に残ることでしょう。
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