映画【ベイビードライバー】
原題 Baby Driver
製作年 2017年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 113分
映倫区分 G
【概要】
天才的なドラインビングテクニックで犯罪者の逃走を手助けする「逃がし屋」をしているベイビーは、子どもの頃の事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、音楽によって外界から遮断さえることで耳鳴りが消え、驚くべき運転能力を発揮することができる。そのため、こだわりのプレイリストが揃ったiPodが仕事の必需品だった。ある日、運命の女性デボラと出会ったベイビーは、逃がし屋から足を洗うことを決めるが、ベイビーの才能を惜しむ犯罪組織のボスに脅され、無謀な強盗に手を貸すことになる。
【評価】
★4.2(5段階評価)
【感想・レビュー】
映画館で音楽映画特集として再上映されていて、ずっと気になっていたが、たまたま見ていなかったため上映されているのを知り、この機会を逃すな!とばかりに鑑賞。
本当に映画館で見ることができてよかった。
まず、ど頭から音楽に乗せてめちゃくちゃ格好いいカーアクション。
名刺代わりの一発でこの映画がワクワクするものだと期待させた。スバルのエンブレムがここまでかと言わんばかりの格好よさだ。
話の軸として主人公のベイビーが昔の事故の後遺症で耳鳴りが止まらないのだが、音楽を聞いている時にはその耳鳴りが止まる。というおかげで映画中の多くにキラーチューンがなりまくる。
ここが最大の映画館で見て良かった点だ。
ロック、ソウル、ヒップホップ、と正にフェスティバルのような音楽達が、ガンアクション、カーアクション、はたまた歩く姿にまでシンクロする演出にはテンションを上げざるを得なかった。
そして、その合わせ方がシンプルが故に一歩間違えばダサく感じてしまいがちなのだが、断然格好良かった。
演出面、アクション面では文句なしなのだが、往々にして、こういったアクションに力を注ぐあまりストーリー面が弱くなってしまうのがこういった映画の弱点だ。
が、ベイビードライバーは正直そんな事なかったと思う。
裏社会で生きるベイビーは、真っ当に生きたいがため、足を洗うべく仕事をこなしていくのだが、そんな想いとは裏腹にその運転技術の高さから中々足を洗うことができない。
更にダイナーでデボラという運命を感じる女性と出会い恋に落ちる。
デボラとの夢のためにも今の仕事にケリをつけようと考えるベイビーだが…。
と、まぁまぁありがちな話の流れではあるのだが、
一癖もふた癖もある周りの面子がベイビーに絡まり付きながらももがき抜け出していく姿はいい感じのストレスとベイビーを応援したくなる持っていき方は中々見応えがあった。
1番良かったのは、ラストの閉め方だ。
ネタバレはできるだけしたくないので、詳しくは語らないが、終盤、このままフェードアウトかなという終わりを想像していたが、しっかりとベイビーにも落とし前をつけさせたところが、シンプルにいいなと思った。すかっとしない終わり方もいいものだと感じた。
気になった方はもはや見て頂きたい。
とにかく身の詰まったスタイリッシュアクション映画だと個人的には思った。
もし、映画館で上映しているのを見つけたら、迷わず見て欲しい1本だ。後悔はしないんじゃないかと思う。格好いいから。
気になった方は是非一度ご覧下さい。
また、素敵な映画と出会えました!
【公式HP】
https://bd-dvd.sonypictures.jp/babydriver/
【予告】