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58.31314 第59回 「生きるとか人生とかって」(4)

【21分6秒】(全体31分22秒)

じゃあ次は、社会的な地位というか、自分がいち存在として、人間社会に身を置いていくっていう部分で、どうしているのかって言うと、先ほどもちょろっと言ったように、自分が有利にとか、良く見えるようにっていうのは考えてなくて、自分がいかに生きやすい環境を作っていくかっていうことを、念頭においています。

例えばですけど、自分が持っている特徴として、一番新しいのは、HSP、ハイリー・センシティブ・パーソンと言われたことと、自閉症スペクトラムって言われたこと、この2つが分かりやすいかなと思うんで、例としてあげます。

正直、良いところだけ言うと、いろんなことに敏感で、細かいことに気づくし、こだわりが強いから、なんか1個1個すごい大事にしていくっていうふうな感じで、強みとしては言えますけど、それしか言わないと、いくらでも使われる存在になってしまうっていうんですかね。

難しいな。できることだけ言うんじゃなくて、逆に、できない事も言わないと、多分、私がずっとしんどくなるなと思っています。

それこそ、HSPでいったら、いろんなことに・細かいことに気づくから、大人数の中でやっていけば、私は潤滑油として、潤滑剤として、まあその場をうまく、その場をつくっていくことはできるんですけど、それやると、自分がかなり疲れてしまうですよね。

気疲れとか、それこそ人間関係で悩んだりとか、誰かの一言とか、一挙一動に惑わされるとか、自分が考えすぎてしまう。自分がやりすぎてしまう。

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だから、例えばそれが、大勢の場が苦手だとか、こういうことがストレスになるから、そういうことが苦手ですって言ってしまうとかね。できないことを常に晒してってますね。

できないことを伝えていくっていうことは、自分にとって不利にはなるんですけども、「あ、じゃあ、そういうことができないんだったら、いいです」とか、「あ、そうなんだ」っていうことで離れていってしまうっていう人も多いんですけど、でもそうしたほうが結局、自分の周りには、合わない人が離れていくから、楽なんですよね。

だから、もう積極的にそういったことも話していきますし、この自閉症スペクトラムっていうことが分かったおかげで、ヘルプマークっていうものをカバンに付けて、どこに行く時も、それをぶら下げていくようにはなりました。

ヘルプマークつけておけば、例えば、私が電車とか、外でパニックになってしまっても、自分の異常とか、そうなってしまった理由、対処して欲しいことが、伝えられるようになったというか。ヘルプマークの、あの白い十字架にハートマークっていうマークの裏に、自分がどういう障害を持ってて、こうなってたらこうして欲しいですっていう、書ける欄があるんですけど、私はそこに、

『自閉症スペクトラムで感覚過敏のため、パニックになることがあります。うずくまっていたら、座れるところへ誘導してください。電話をお願いすることがあります。私の現在地と、パニックであるということを伝えてください。』

というふうに書いてあります。

絶対、外でそうなるわけではないですし、なんか、外でパニックになってもこれがあるから、うん、大丈夫・不安ゼロっていうわけではないんですけども、それが安心剤として、自分が動きやすくなっているっていうのがあるので、まあ、いいんじゃねえかと。かなり生きやすくなっていますね。


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