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【理学療法士としてのモットー】ICF(ICIDH):#1セラピストにはならない
こんばんは~、TAKAです!
今日は
【理学療法士として働く上でのモットー】についてです。
ワタシ、TAKAは理学療法士として
回復期リハビリテーション病院と
脳神経外科クリニックに勤務しています。
4年制大学を卒業後、
理学療法士として活動しており
今年で4年目になります。
理学療法士として、4年経験したうえでの
いつも大事にしている
「座右の銘」兼「モットー」があります。
それは…
【ICF(ICIDH):#1セラピスト】
には、なってはいけないことです。
これだけを聞いて分かる方は少ないかなあと
思いますが
僕の数少ない理学療法士の友人の一人は、
この一文で
意味を理解していました。
・ICF(ICIDH)について
ICIDHとは、
「International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps」の略称で
日本では「国際障害分類」と呼ばれます。
ICIDHは、ICFが採択される約20年前の
1980年にWHOにより定義され、
障害を
機能障害(Impairment)→能力障害(Disability)→社会的不利(Handicap)
の3つのレベルに分けて捉える
「障害の階層性」を示したものです。
しかしながら、障害の捉え方が
「障害をマイナス面のみで把握している点」や「障害が直接的に社会的不利につながると行った一方方向の視点」から問題視されるようになりました。
例えば、
足に障害がある人が旅行に行けないなどの
社会的不利があった場合‥
その問題点には「歩行能力の低下」や「痛み」などのその人の問題だけでなく、
「車を運転してくれる知人がいないこと」や
「宿泊先の配慮」、
「障害者用の旅行支援がない」ことなど
社会的な環境因子などいろいろな要因があります。
そこで新たに考案されたのが
ICF(生活機能分類)となります。
ICFとは、「International Classification of Functioning, Disability and Health」の略で、
日本語では「国際生活機能分類」と
呼ばれます。WHO(世界保健機関)が
2001年5月に採択しました。
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生活機能分類専門委員会参考資料3 より
つまり‥
「ICIDHは障害の階層を一方方向として
ネガティブに捉える考え方」
「ICFは障害を活動や参加、環境・個人の因子
まで多面的な視点からポジティブに捉える
考え方」
という点が大きな違いです。
理学療法士としてリハビリテーションを
提供する上で患者様の問題点を理解することは必須事項です。
例えば、ICFに乗っ取り問題点を記載すると
『心身機能・構造』
#1疼痛 #2 筋力低下 #3 関節可動域制限‥
などと記載することが多いです。
さて、本題に戻りますが‥
【#1 セラピスト】の意味
が分かりますでしょうか??
例えば、
脳梗塞を発症後、運動麻痺を呈し
一人で歩くことが出来ない患者様がいたとします。
リハビリテーションでは、
歩行練習をすると思いますが私達、
理学療法士はその歩行サポートが役割です。
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(後輩スタッフが歩行介助練習してます)
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トレッドミル歩行練習をしています。
歩行練習のサポートとは
①どんな物(装具、機械、杖)を使用して
②どのような介助(歩行サポートの技術)
で練習するかという意味です。
①に関しては、
病院や施設の設備にも左右されますが
セラピストの知識も勿論必要です。
②に関しては、
正直な話、セラピストの腕(技術)次第
だと思っています。
なので、一人で歩行出来ない方へ
リハビリテーションを提供する際は、
勿論ですが
セラピストの知識や技術が大事です。
当たり前ですが、その知識や技術は
セラピスト一人一人で違いますし、
勤務して10年目で知識・技術ともに
豊富なスタッフもいれば、
年数が若くまだまだ未熟なスタッフ
もいます。
そうすると、
【あの人(10年目)だと歩行練習ができる
けど、あの人(若いスタッフ)だと歩行練習
が出来ない】
という問題が発生してしまう恐れがあります。
この患者様が歩行出来ない問題点は
運動麻痺や筋力低下だけではなく
セラピストの技術不足という事も要因の1つ
として考えられ、
=患者様の不利益 になります。
そこから、
「あの人(若いスタッフ)にはリハビリに
入って欲しくない」とクレームが入り
スタッフは落ち込み、
モチベーションが下がる
=知識の補充、実技練習をしない。
⇒10年目スタッフとの差が縮まらない
という、負の連鎖へと繋がってしまいます。
それが、ワタシTAKAはとても嫌だなあと
思います。
【経過年数≠経験年数】
上記では、
10年目スタッフと若いスタッフという
記載をしましたが
若いスタッフを3年目としましょう。
10年目スタッフと3年目スタッフとの間には
7年の差があります。
しかしそれは、経過年数としての7年だと
思ってます。
【経過年数≠経験年数】と記載しましたが
必死に試行錯誤しながらセラピストとして
リハビリテーションに取り組んだ10年
と
なんだかんだ働いて、過ごした10年
は同じ10年でも違うと思ってます。
前者は経験年数10年と言えると思いますが
後者は経験年数ではなく経過年数10年。
という表現があっているかなと思います。
なので、新人と上司で経過年数の差はあるのは仕方がないですが
経験年数としてはいつかは追い越せる
追いつき、追い越せ精神で
TAKAは日々、勤務しています。
だから、【ICF(ICIDH):#1 セラピスト】
にならないように
知識のアップデートや実技練習を怠らないことが大事で、それが【ワタシのモットー】です♪
長々と、読んで下さり
ありがとうございました。
是非、スキ・フォローよろしくおねがいします。