【今週も何とか生き抜いた】vol.34
(8/19~8/25)
圧巻の「好き」パワー
Mon.
夜、帰路につきやっと地元駅まで辿り着いたぜという瞬間に、バケツをひっくり返したような雨が降り出した。
ゲリラ豪雨。
友達との間でこの悲惨な状況が少しでも楽しくなるように、と普段ゲリラ豪雨のことを「ゴリラ豪雨」と呼んでいる(でも慣れてきちゃってもはや楽しくはない)。
これはさすがに真夏と言えど濡れて帰るのは憚られるぜ、と思い駅出口の真ん前にあるモスバーガーへ10年ぶりくらいに入った。
ゴリラ回避。
果たして、雨は10分くらいでほぼ止んだのでした。
モスに入るまでもなかったのでは、と思ったけど、まぁ、久しぶりだったので久しぶりを楽しんだ。
ゴリラ騒動。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、特に夏はこの言葉をヨスガに生きている私だ。
でもさー、ここ10年くらい夏は毎年「猛暑」を更新して来るじゃん。ライバルは昨日の自分、じゃないんだよ。前回を上回るとか記録突破とか、誰もそんなの求めてないんだよ。夏の奴め。
お盆も過ぎゆくつうのに、相変わらず「例年より高い気温を記録して】の例年の記憶がもうない我々…。
地球温暖化、気候変動、そんなの何十年も前から言われていたことなのに、人類は有効な手を打てずに2024年、夏。
とは言え、とは言えですよ。
この時のゴリラ祭りの後、なんだか外の空気が澄んでいて、気温も下がって心地良いまでは行かずとも「行ける…!」という風を感じました私。
これは間違いなく季節がカチっと音を立ててスイッチした瞬間だと確信したが世間はどうか?
昔の人はよく言ったものだよ、「暑さ寒さも彼岸まで」だなんてさ(結局ここへ戻る)。
私は自転車に乗る機会が多いので、どうせなら季節の変わり目を感じたい欲が年々大きく育っている自覚があるのだが、「あ、今日これ冬の終わりでは?」「湿気キタ。梅雨モードの始まりかぁ」みたいな「この日を堺に」みたいなスイッチが入った瞬間を味わえる日はなかなか嬉しい。
毎日暑い暑いと言いながら、季節はちゃんと進んでいる。
そらそうだよね、だってあっという間に8月も後半に、、、
これから朝晩くらいは(少しは)涼しくなっていくんだろうねえ、頼んだぜ!
Wed.
NHKで放送していた、プロではない素人カレー愛好家の方たちが何人かで「自作カレー」の味を競う、という番組を観た。
カレーの街、みたいなところで働いているのと、昨今のスパイスカレーブームにまんまとハマって、チャンスがあれば南インド的なカレーを楽しんでいる私にとって、よく分からないながらも「いいねえ」と思って飛びついて視聴したんたけど、、、
これは私が甘かった(カレーだけに)。
自作カレーで競っている皆さんには本業が別にある。医者だったり教員だったり、、つまりお仕事ではなく全くの趣味で作ってるのだ。
趣味と言いつつ「週末間借りカレー」を出店してる方もいれば、スパイスを求めてインドに赴いたりする方も、、、
遊びじゃないにもほどがある。
あるスパイスを活かすためにカレーの試作を70回以上繰り返して黄金レシピに辿り着く、とかさ、「好き」ワールドの尋常超えてんだろ、とテレビの前でエアスタオベする私。
これはもしかして「柔道」とか「剣道」とか「茶道」みたいな求道の物語。
好きで始めたことが、カレーやスパイスの全てを知りたくなって追求探求していくうちに、結果自分と向き合うこととなり、自分を取り巻く世界が広がって、自分を取り巻く周りの人の生き方にもその風が辿り着く。
なんて豊かな人生。
それに比べて私は、、などと思う隙もなく素直に感動していた。
カレーって奥が深い、というより「人間の可能性」ってことなのでは?
なんて大げさじゃなく思ってしまった。
もちろん、カレーも食べたくなった。
Thu.
ところで先日、神宮球場にてスワローズのホームゲーム実施にあたり、つば九郎DAYというイベントが開催されました。
今年はつば九郎氏がデビュー30周年ということで、色々な催し物が球場内で同時開催されており、何なら私はこの日の為にスワローズ会員になったと言っても過言ではないので、昨年の秋からこの日をとてもとても楽しみに生きて参ったのでございます。
果たして私は3日間のうち2日を現地観戦、という行幸を得た。
ま、試合も勝ったし(両日もサヨナラ勝ちという劇的勝利。酔える、これは酔えるぞ!)、友達にも会えたし、つば九郎とドアラが仲良くしてるところも見れたし、つうことで中々楽しく過ごすことが出来て初めてのつば九郎DAYは最高であった。
で、このつば九郎DAYでは、期間中に球場内で販売しているフードやドリンクを買うとつば九郎のステッカーが貰える、という特典があり、もちろん私の手元にもいくつかのステッカーが。
ステッカー、かわいいけどもどうしたもんかなーと実はつば九郎DAY後もフンワリと思いあぐねていた。手帳に貼るのも何か変なかんじ。
そんな中、遂にSNSに「キーホルダーにしてみました!」と写真をポストしているどなたかの投稿が目に留まったのであった。
透明のアクリルケース付きのキーホルダーに写真やステッカーなどを入れられるものが売られているらしい!しかも100均で!!
「コレだ…!」と思った私は喜び勇んでseriaへGO。
100均は大好きなのでよく行くんだけど、やはり自分の興味のあるとこ以外は何が売られているかなんて、全然気付いてないのだナーとつくづく思った。
なんということでしょう、見慣れてるはずの地元のseriaの不慣れなコーナーには、缶バッジやらウチワやらアクスタやらを入れたり飾ったり並べたり整理したり出来るグッズが所狭しと並んでいるではないか…!これは推し活コーナーということなのよね。件のキーボルダーも果たして色んな形・大きさのものがズラリと揃ってるし!そして推しを讃える何らかを作ることが出来る素材のアレコレ(伝わる?)も色々あるぞ!
へえええええ!!!
若い人と触れ合う機会がほぼない私は、心底びっくりしたし感動した!
世の中、こんなことになってんのか。
そりゃ推し活、さぞかし楽しかろうよ。みんなやってるもんな(ザックリ)。
こりゃぁアイディアと工夫で色んな推し方を楽しめるちゅうことなのね。でもアイディアと工夫の発露が苦手だと自分に失望しちゃったりしないのかな、私は明らかに後者!などと思ったけど、私がSNSからキーホルダーのアイディアを見つけたくらいだから、若い人たちはもっとカジュアルに楽しめているのでしょうね〜
好きのパワーはすごいなぁ。
そら企業もこうしたグッズをホイホイ作ってくれるわけだ。
推し活はコロナやSNSが行動を後押ししてくれたのだろうけど、なんかすごく普通のこととして、日常にすっかり浸透してるんだねえ。
…やばいくらいに今更の感想を言ってみた。
私はまんまと目的である「キーホルダーに写真とか入れてオリジナルのを作れるやつ」を2つ買うことができた。
なんか、社会勉強しちゃったな。大げさじゃないくらいそう思えたのでした。
Fri.
所用があったので仕事帰りに秋葉原へ寄った。
秋葉原にはアニメファンが相変わらず街を賑わせている訳だが、ここ数年ですっかり外国人観光客が爆増。
道行くオモロ日本語シャツを着た濃い顔した人とか、増えたのよーーー
そしてね、築地あたりで飲み食いを楽しんでる観光客とは違って、目的のある顔して歩いてる人が多い気がする。彼らめちゃアニメ観てるだろうから、なまじ日本語とかペラペラだったりするし。
さすが秋葉原。
秋葉原は時々来るんだけど、その度に外国人観光客の皆さん、増えている気がするぞ!定点観測したら面白そう。しないけど。
ここ数日思ってた「好きのパワー」が可視化してる街だな、秋葉原は。
両手に買い物袋をたっぷり持って意気揚々と通りを歩く彼らを見て、(大声で会話してんのは怖いけど)楽しそうダナーと、羨ましく思ったりしている。
Weekend
何故か箱根に1泊旅行。
朝も晩も蝉の声を聴きながら、露天風呂を楽しんだ。
何なら蝉の音は煩いくらいだった。
そう言えば、「うるさい」を「五月蝿い」と書いてあったのを初めて読んだのは夏目漱石の本だったかな(国語の授業だった気がするから「こころ」かなぁ?)。うまいこと言うわね。
「五月蝿い」は8月のみ「蝉(ウルサ)い」とかでいいのでは?
蝉各位よ、「暑さ寒さも彼岸まで」ってことで(季節だけに)空気読んでお願いだから。