空區地車の力学91.空區地車小屋工事 報告②建屋工事
私の家は親父の代から摩耶山にお稲荷さんを祀っている。
毎年12月28日に大掃除をし、お正月飾りをする。
というのも、鏡餅やしめ飾りなどのお正月飾りを大晦日に飾ることを「一夜飾り」といい、昔から縁起が悪いとされていた。
かっては12月13日に家中のすす払いをしてきれいになったところでお正月の準備を始めていたが、特に18日と28日は末広がりの「八」が入っているので縁起が良いといわれる。しかし18日だと初詣に行った時にせっかくの飾りが雨風で傷んだり、イノシシの猛攻に遭い鏡餅などが持ち去られる可能性があり、我が家では12月28日にお稲荷さんの大掃除を行なうことが基本となっている。
掃除の帰り道、建築工事中のシン空區地車小屋を見にいった。
本ブログ89でも基礎工事の様子を報告したが、あれから1ヶ月強が過ぎている。すでに空地区会館南側に地車小屋が形を見せていた。
12月28日現在の進捗状況は、骨組みに外壁の耐火ボードがつき、断熱材で空間を埋め、内側から耐火ボードが貼られつつある。
今後は耐火ボードの上に化粧が施され、立派な地車小屋になると思われる。
残念ながら私は図面も完成予想イラストも見ていないのでわからないが、建屋の安全柵に貼られた工事届を見ると、神戸に本社を置く(株)Connnexio homeが設計、施工をしているようだ。
工事関係者に声を掛けて内部を覗かせてもらうと、地車の屋根の高さの位置にコの字型のキャットウォークが付いている。キャットウォークとは、高所にある点検通路のことで、メンテナンス用の通路だが、その他にも様々な作業に使われる。地車小屋に付いたキャットウォークは、屋根の掃除や屋根方の綱の点検・取付け時、さらには屋根提灯の付け外しをするための回廊だと思われる。
この位置にキャットウォークを付けたということは、若中の年寄りの助言が含まれた設計になっているということだ。
今回の新地車小屋は横、長さ、高さに大きな制約がないので予算内で様々な工夫が入った設計になっていると思われる、知らんけど(笑)
2025年度の祭りでは空區の法被を着た猫たちが、このキャットウォークを遊び場としていることだろう(笑)