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空區地車の力学 その95.東灘だんじりミュージアム

東灘区の市民活動であり、青少年の教育活動であり、文化の伝承であり、観光の目玉が「東灘だんじり祭り(本住吉神社例大祭)」だ。
そして、それを支えているのが、「一般財団法人 住吉学園」。
HPを引用すると、大正時代にスタートした時は、名前の通り私立睦実践女学校として発足したが、その後、武庫郡住吉村よりその村有財産の寄贈を受け、そこから生れる資金により、以下の事業を行なっている。
 (1) 教育施設への助成及び奨学金の給付等の教育振興事業 
 (2) 地域の文化及び地域活性化の活動への助成等の地域振興事業 
 (3) 地域福祉活動への助成等による福祉振興事業
 (4) 不動産の貸付に関する事業 
 (5) その他、この法人の目的を達成するために必要な事業
上記の (4)(5)で得た資金を元に、⑴~⑶の事業を行なっている東灘区民にとってはありがた~い財団であり、私たち東灘区の若中にとっては大きな、大きな寄付団体である。
言い換えれば東灘区民にとっては教育・文化・福祉を豊かにする重要な財団であり、東灘区の若中にとっては住吉学園ある間は地車運営に支障をきたすことはないのだ。

6階建てで、1~2階がミュージアム、上層階はマンション

2024年11月30日にオープンした「東灘だんじりミュージアム」もまた一般財団法人 住吉学園が作り、運営する箱もの。2019年に閉園した東灘区「住吉幼稚園」の跡地に、ミュージアムと賃貸住宅の複合ビルとして誕生した。
かっては東灘区役所の南側の神戸市立東灘図書館内に立派な「だんじり資料館」が併設されていたが、2024年11月30日に本住吉神社横の住吉幼稚園跡地に移築し、展示スペース・内容共にバージョンアップして新装オープンとなった。
※だんじり資料館については下記をクリック。ただし、東灘だんじりミュージアムができたのでHPは統合される可能性もある?

神戸市立東灘図書館と併設された「住吉だんじり資料館」には西區地車が展示されていた
東灘図書館と併設された「だんじり資料館」入口には現在”当面の間休館、住吉学園”とある

“住吉だんじり資料館 - Feel KOBE 神戸公式観光サイト www.feel-kobe.jp”

だんじり資料館の入館料は無料だったが、ミュージアムの入館料は600円。私が訪問した日は日曜日だったこともあってか説明や誘導してくれる担当者が3~4名いた。もっと閑散としていると思いきや、あきらかに祭り好きの高齢者に加え、体験コーナには親子連れがいた。
この施設に祭りの学芸員を置けば、大学などの研究機関に在籍するよりも遙かに有意義な学術研究所ができることだろう。なんなら私が学芸員なりたいぐらいである。

➀出会うコーナーに地車4台(モノホン)と②体感するコーナーに1台の地車(モノホン)を展示
1階には住吉の地車が4台と360度宮入映像用に1台が展示されている
上部の展示幕は先代の空區地車の前幕である(モノホン)