空區地車の力学 その９３．住吉のシン地車小屋➀
その８９とその９１で空區のシン地車小屋の建築進捗報告をしたが、空區のシン地車小屋の竣工式が３月９日に決定した。
また、本住吉神社境内にある地車小屋からシン地車小屋への移動は、全区揃って３月３０日に行なうこととなった（移動については２月２２日現在の仮予定）。
そこで、各地区のシン地車小屋の建築進捗はどうなっているのか気になり、歩くことにした。
けっして私が「だんじりバカ」だからではない、あくまでも健康維持のための散歩である。
現在、私は大阪市の住人なので、阪神電車に乗り阪神住吉駅を目指した。
阪神住吉駅から住吉地車小屋の南から北へと攻める作戦だ。
名付けて「史上最高の散歩」
ちなみに今日は２月２２日、晴れ時々曇り時々雪。
３月３０日にシン地車小屋に地車を移動させる予定なので、まだ工事中の地区もあると思われる。中には５月４日までに完成すればよいと考える猛者もいるかもしれないので、まだ基礎工事中なんて地区もあるかもしれない。
なにせ地車の改装は、たいてい５月３日夜完了なんてことも、ままあるからだ。
頭で描くコースは、呉田→住之江→茶屋→吉田→西→空→山田で、時間があれば反高林を見て、昨年１１月３０日にオープンした「東灘だんじりミュージアム」というコースだ。腹積もりでは全戸制覇！
はてさて、どんなことになっているのやら。。。
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まず一番目は、国道４３号線の南に位置する呉田區からだ。
たいていは地区会館横にあるはずなのに・・・ない。いきなり出鼻をくじかれた。仕方なく会館横にある交番で確認したら「御旅公園北向かいで工事中」とのこと。さすが地域の安全を守る交番だ。
えっ、まだ工事中？てことは「どこの小屋もまだ完成していないのでは？」しかも「地区会館の横とは言えないかも？」と不吉な予感が。これはあきらかに準備不足の散歩になるやもだ！？
建築許可票を見ると、設計は三宮にあると思われる㈱大谷建築設計事務所、施工は住吉宮町にある直貴建設㈱だ。
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次は有馬道を北に進んで４３号線を渡ったエリアにある住之江區。住之江区民館の両隣にはない。では住之江区民館別館のあたりにはないだろうかと推測し東に進んだら別館の真向かいにあった。
ずいぶん立派な建屋だ。外壁用の足場もなく、工事は快調に進んでいるように見える。
１階の納庫スペースにはゆうに２台が入る広さを持っている。２階は事務所になっているのだろうか？若中がいつでも集まれる秘密基地なのだろうか？
この時はまだ知る由もなかったが、最も立派、つまりお金のかかった地車小屋こそが「住之江區のシン地車小屋」だったのだ。
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三番目は、茶屋區。
茶屋地区会館の南側に隣接している。理想的な位置に土地があったものだ。足場もすでになく敷地の整備が進められている。
住之江區を見た後だったので、少し小ぶりに見えるのは気のせいかもしれない。シンプルで、いかにもザ・地車小屋のつくりだ。地車の出入りがしやすいようにスロープになっている。
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四番目に目指したのは、国道２号線沿いにある吉田地区会館。
吉田地区会館の周りをグルリと巡るも見つからない。国道２号線は神戸市に最初に走った大動脈だ。毎年祭りの日は大渋滞を引き起こす。だからこんなところに地車小屋を建てるはずはない！と踏んで頼りになる交番を訪問した。JR住吉駅南側にある大型の交番で、祭りの日は総出で交通整理や見物客への道案内をしてくれている。
しかし、その頼りになるお巡りさんが「知らない」という。「吉田區にはそれらしい工事はしていない」と。おい、おい、おい。
仕方がないのでローラ作戦を決行。思い当たる場所を巡る。しかし、ない。今日は１１時から歩き始めたが、４棟目が見つからず、すでに２時間がすぎている。これでは全てを回りきれない。
で、あきらめた。
帰り道でもう一度チャレンジすると心に誓いを立て、粉雪舞う吉田區をあとにした。
この先はかなりのカオスだろうな。
次は西區だ。ブエナ・スエルテ！ （その９４につづく）
