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彷蜃斎年金覚書②(この国は一体どうなっているのか? 補遺)

 また事件です。
 私学共済に続いて、KKRから、令和2年4月以降の「年金額改定通知書」が届きました。驚くなかれ、こちらも「在職中」なので、「老齢厚生年金」のほぼ全額、および「退職共済年金」の全額が支給停止になるという内容でした。
 先の私学共済の一件がありましたので、可能性はゼロではないと思っていましたが、やはり危惧したとおりになってしまったなと思いつつ、3月に退職した組織の福利厚生係に問い合わせました。
 回答は「年金システムのデータを確認したところ、退職日は登録されているので、タイムラグで退職届の登録が完了する前に、通知書が発送されたのではないかと思われるが、一度、KKRに問い合わせ願いたい」というものでした。

 確認してみるとKKRからの通知書の日付は令和2年6月8日でした。狐につままれた思いで、KKRに電話してみましたが、案の定、繋がりません。ひたすら待たされるだけで、埒が明きませんので、過去の経験から日本年金機構の県の事務所に電話してみました。
 少し待たされましたが、なんとか電話は繋がりました。事情を説明しますと最初はKKRの方に問い合わせてみてくれ、こちらでは分かりかねますという対応でした。しかし、ここで怯まず、KKRに電話したのだが繋がらないと食い下がると基礎年金番号を始めとする個人情報を問いただされ、ネット上では、退職したことが確認できるが、一度こちらから問い合わせてみようかという返答でしたので、それで一旦引き下がりました。
 30分ほどして年金機構県事務所から電話があり、KKRと連絡がとれ、今月の15日には間に合わないが、18日には年金が振り込まれる予定になっているという説明だったと聞かされました。

 年金生活が迫ってきた段階で、色々調べたり経験していくといろいろなことが分かってきます。今回の経験も彷蜃斎にいくつかのことを教えてくれました。
 たとえば、今回、年金機構との対応でこちらではわかりかねますという反応が返ってきましたが、これはある意味では嘘です。嘘という表現が強すぎれば、方便です。その証拠に、少なくとも、年金機構からおそらくはパソコンでKKRの情報は閲覧できるのです。

 調べてみるといつのまにか、厚生年金にKKRも私学共済も、ある意味統合されているようですね。もちろん、統合されているといっても、かつての縦割りはそのままのようです。だから、食い下がると動いてくれるのかもしれません。

 最後に面白いオチが付きました。つい先程(6月12日15時ごろ)届いた郵便物の中にKKRからのものが含まれていて、年金の支払通知がありました。その書類上は、在職中の文字がありませんでした。作成日時を確認すると6月9日付けでした。先の書類が8日でしたので、わずか一日違いですね。
 果たして、18日には、KKR分の年金が振り込まれるのでしょうか?乞うご期待です。

頂戴したサポートは、活きた形で使いたいと思っています。是非、よろしくお願い致します。