髪を伸ばしている
髪を伸ばして1年が過ぎ、ようやく結べるほどの長さになった。結べるというのはとても良いことですね。ギリギリ結べない長さ、というのは少なからずストレスであったので、この夏を迎えるタイミングで結べるのは嬉しい。
髪を結ぶというのは私の人生で初めてのことなので、まだまだ勝手は分からない。どの位置でどのように結ぶのが適切なのか、後ろから見たらどのようになっているのか、ヘアゴムはなぜ旅に出てしまうのか。これも経験を重ねていけば分かることなのだろうか、とにかく楽しみである。
そもそもなぜ髪を伸ばしはじめたのか
聞かれることも増えてきたので、備忘も含めて書いておこうと思う。
2020年の春に新型コロナウイルスが流行した。初めての緊急事態宣言が出されたときは、その後の緊急事態宣言と違って、かなり深刻なメッセージだった。テレワークの推奨や不要不急の外出の禁止。音楽家の仕事はなくなり、家で引きこもる日々。私は散髪に行くのも自粛していた。普段1ヶ月程度で散髪していた髪はみるみる伸びていった。
2020年5月末、緊急事態宣言が解除された際に、コロナ騒動中は伸ばしておいて、コロナが落ち着いたら一気に切ったら面白いのでは、と思いついた。それが実際に面白いかどうかはともかく、そう思ってしまった。散髪では、「これから伸ばしていく感じで整えてください」という人生で初めてのオーダーをした。
ほどなく、2つの出来事が結びつく。ガン治療を始めた友人。ヘアドネーションをする友人。私が髪を伸ばすことに遊び以外の意味を持たせることができるのではないか、と興味が湧いた。
31cm以上伸ばすには3年程度かかりそうで、自分の興味や根気がそこまで続くかわからない。絶対的な決め事にしてしまうとストレスになるので、あくまでも遊びの延長上として軽く考えておいて、負担にならない範囲で伸ばすことを楽しんでいきたいと思う。