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私とクラス合唱曲

 2020年3月28日、今日は本来ならば「大人が歌うクラス合唱曲の祭典」が開催される予定でしたが、残念ながら開催を断念しました。
 今回は、私がクラス合唱曲にハマるまで、そして現在のクラス合唱曲との付き合いについて語りたいと思います。

スポーツ少年

 小さい頃から歌が好きでしたが、小中時代には合唱部や少年少女合唱団はありませんでした。仕方なく小学ではサッカークラブ、中学ではバドミントン部、それとは別に剣道の道場に通っていました。今からは考えられないスポーツ少年ですね。
 その分、歌への情熱は音楽の授業に向けられる事になります。

歌好き

音楽の授業と中学の友人

 中学時代に幸運だったのは、音楽の先生が合唱に力を入れていたことと、仲の良かった友人がピアノが弾けたことです。
 音楽の授業については他校と比較はできないので一概には言えませんが、結構早いペースで多くの曲を習ったという感覚があります。音楽の先生は合唱が好きで、色々な曲に触れさせてくれました。希望すればテープをダビングさせてくれたりしたことも覚えています。
 そして、合唱祭は比較的盛り上がるイベントでした。私は自分のクラスだけでなく他クラスの楽譜も音楽の先生に用意してもらい個人的に全パートの音取りをしたり、クラスの枠を超えた合唱好きで集まってお互いのクラスの曲を歌ったり、何かと楽しい合唱祭でした。

 ピアノを弾ける男子の友人がいた事も大きいです。部活がない放課後に彼のピアノで合唱曲をひたすら歌ったり、あるいは家で弾かせてもらったり。ピアニストがどういう観点で弾いているのかをアドバイスしてくれました。彼という仲間がいたから、私はここまで合唱にハマることが出来ました。「俺のおかげでお前は合唱を続けている」と言われ、少々癪ではありますが、全くそのとおりです。

樹氷の街

 中学2年の合唱祭で「樹氷の街」(作詞:竹岡範男/作曲:矢田部宏)の指揮をしたことは、現在に至る最初の契機です。6/8拍子から4/4拍子への変化を含めて場面転換がとても多いので、中学2年のクラスで取り上げるには少し難しい曲です。音楽の先生に相談したり、テープに合わせて鏡の前で練習したり、かなり時間をかけて取り組んだことを覚えています。
 「クラス合唱曲はみんな簡単」ではなく、親しみやすい曲から難しい曲まで幅が広いことを当時から感じていました。

大人になってからのクラス合唱

 今、大人になってクラス合唱曲を歌う・振る機会があります。私の観測範囲では、そういう団体は増えているように見えます。
 それは「中学の思い出に浸る懐かしさ」だけではないでしょう。当時には気が付かなかった曲や詩の魅力が今だからこそ感じられ、それを大人ならではの表現で歌うことが喜びに繋がっている、そう考えています。

 「大人が歌うクラス合唱曲の祭典」は、それを心から実感できるイベントになるはずでした。再び音楽を楽しめる環境になって、リベンジ公演ができた時に、それを皆で噛み締めましょう。

 私は祈る 平和のために
 まだ見ぬ あなたの笑顔のために
 いつの日か出会う その日のために
  《地球星歌~笑顔のために~》より引用


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