ピアノを聞く、観る、感じる
3/29に「指導者への謝礼どうしていますか問題」というnote記事を書きました。そして、合唱団あきあかねでは、ピアニストに伴奏録画の依頼をし、先日その動画が届きました。薄木さんがnote記事にしてくださってますので、そちらもご覧ください(note「合唱団の練習用音源作ってみた」)。
最初の意図としては、ピアノに合わせて歌う環境をメンバーに提供するということ。それは、自宅で出来る仕事を頼むことで、ピアニストに「練習のない期間の謝礼を補償する」ことでもあります。
実際に録音を聞いてみると新しい発見があります。
まず、ピアノだけを聞くという体験。少なくとも私が楽譜と向き合う時には、どちらかというと合唱のイメージが先にあって、それに後からピアノのイメージを加えて一体化させるような構築をしています。あえて合唱のイメージを加えないでピアノだけを純粋に聞く、という体験は結構新鮮だったりします。
そして「録音ではなく録画」というのも大切です。薄木さんはそのあたりを心得ていて、指使いや息づかいを感じることができるような位置で録画してくれました。普段の練習ではなかなかこの角度で見ることは出来ません。
そして、それを通じて、ピアニストが「その曲に対してどのようなアプローチをしていて、どんな音楽表現をしているのか」を垣間見ることが出来ます。
怪我の功名というわけではありませんが、こういう時だから出来ることを大切にしていきたいと改めて感じました。