ルネバロの響き(日程編)
2021年4月25日にアンサンブル交流会vol.4「ルネサンス&バロック音楽の響き」を開催しました。出演・応援いただいた皆様にはこの場を借りて感謝いたします。
この記事は、企画着想から開催までの経過を記録をするものです。
読み物というよりは自分の備忘録に近いものですが、ご了承下さい。
(1)着想期(~2020年4月)
高校時代からルネサンス作品を好きでした、大人の合唱団で歌い続ける中でルネサンス作品を取り上げることが少なくなってきました。
2019年1月にルネサンス時代の曲を歌う単発イベントを企画。コンパクトな企画ながら、ちょっとした手応えのあるものでした。
2019年10月のアンサンブル交流会では、あんさんぶるうたいごろにてビクトリアやパレストリーナの曲を演奏。ルネサンス・バロックへの演奏欲求が高まり、2020年1月には合唱だけでないルネバロ音楽会の構想の土台が出来る。
2020年2月からの新型コロナウイルス拡大は皆さんご存知のとおりです。2020年3月、「大人が歌うクラス合唱曲の祭典」の開催を断念しました。
2020年4月、緊急事態宣言が発令されました。
(2)企画期(2020年5月~11月)
2020年5月、緊急事態宣言は解除されました。マスク不足や社会的不安がありましたが、給付金などもあり陽性者数は小康状態が続きました。
2020年7月、宮地楽器ホールの空き情報を見つけ、翌日には予約のためにホールに向かいました。「ホール取れたらこれがしたい」という構想があったので、迅速に動くことが出来ました。こういう嗅覚は大切。
続いて、具体的にな開催要綱の検討に入っていきます。
2020年8月ころから、「出演検討したい、仮でもいいから要綱案を教えて欲しい」との問い合わせが入るようになりました。出演するなら選曲を早めに決めなければならないのですね。やや駆け足で要綱を策定しました。
この頃は飛沫拡散実証実験が行われ、合唱マスク販売・ガイドライン策定などが行われ、コロナ状況下での活動の模索が広がりました。
2020年9月に仮要綱を公開し、事前に検討いただける形を作りました。
2020年10月、私の大きな事業のひとつである「言の葉とめぐる旅」を開催。この開催はかなり繊細な対応を必要としましたが、大きな経験となりました。ここで行ったコロナ対策は公開されています(リンク)。
そして、次のイベントとなる「大人が歌うクラス合唱の祭典 リベンジ 」の準備が始まりました。
2020年11月、クラス合唱曲を歌う単発イベントで真下さんに出会いました。今までご縁がなかったのが不思議なくらい意気投合し、今回のルネバロの講評をお願いしました。快諾下さいましたこと、本当に感謝します。
要綱に必要な条件が全て満たされ、募集要項を正式に公開しました。
(3)コロナ、再び(2020年12月~2021年3月)
募集を開始して1ヶ月で7団体の申し込みがあり、早い段階で開催団体数の目処が立ったのはありがたい事でした。
その一方で、新型コロナウイルスの陽性者はじわじわと増加。冬は季節的に感染が広がりやすいとは覚悟していたものの、その予想を大きく上回るペースで増加、2021年1月には大幅な増加を見せて2回めの緊急事態宣言が発令される状況になりました。1月11日に予定していた「大人が歌うクラス合唱の祭典 リベンジ 」は3日前での開催断念となりました。
(グラフは東洋経済オンライン様より、全国の値)
2021年2月、緊急事態宣言はそれなりの効果はあったものの、行政が期待したほどの抑制には至らず、期間が延長されることに。1月に練習できずに2月から再開を期待しているグループにとって辛い宣言。先が見えない状況で、出演の辞退もあるのではないかと主催としても苦しい日が続きました。
2021年3月、今度こそ陽性者数が落ち着いてきました。3月12日には宮地楽器ホールと打ち合わせを行いました。緊急事態宣言の「解除」「継続」の両パターンを視野に入れながら、丁寧な協議が出来たと思います。
3月21日に緊急事態宣言が解除されました。本番まであと1ヶ月、各団も希望の練習再開を行い、整理券作成やプログラム冊子校正などで開催準備も進めていきました。3月25日には整理券の受付も開始。一方で、リバウンドが早く来るだろうという予想は誰にでも出来て、それがいつなのか、という悩みを抱えていました。
(4)まん防から(2021年4月中旬)
残念ながらリバウンドの予想は当たり、しかもそれが結構早期なものでした。2021年4月12日にまん延防止等重点措置が発令され、指定地域で活動している団にとってはかなり苦しい状態。ホールがある小金井市は指定地域でなかったのは幸運だったかもしれません。
開催する方向で準備は進みます。スタッフ手配とマニュアル作成、プログラム入稿、各種掲示印刷物、コロナ対策備品など。
しかし、陽性者数は結構な勢いで再増加するのでした。
(グラフは東洋経済オンライン様より、全国の値)
まん延防止等重点措置の効果が薄いとなり、緊急事態宣言の再発令のニュースが回るようになります。
4月20日時点では「宣言は4月29日からで調整」とあってギリギリセーフかと安心していましたが、4月21日になると「4月25日もしくは26日で調整中」、4月22日では「4月25日から」という情報に変わっていきました。
期間としては含まれることになりましたが、内容では「イベントは、原則無観客への協力要請」とのことで、少なくとも開催自体は可能だろうと期待。ホールNGが出なければ開催する心づもりで待ちます。
(5)緊急事態宣言3回目(2021年4月下旬)
4月23日午後、ホールに状況を確認するも「夜の正式発令を待たなければ判断できない」との回答。対応が決まったら連絡いただけるということで、ひたすら待つ時間。
正直なところ、発令されたらどうするかは既に決まっていて、発令次第すぐに連絡があるものだと思っていました。
4月23日20時首相会見、21時15分都知事会見。そろそろかな。しかし、連絡は来ません。そうだね、夜には連絡は来ないね。
4月24日朝、入電。正式な対応が決まったかと思いきや、これから協議で結果は午後だそうです。ここは下手にゴネても仕方ないので、無観客でも良いので開催したい旨、前日に言われても対応が難しい旨を伝えて、ホールから良き働きかけをしてもらうことに期待。
15:00、やっと連絡がつきました。ホールの閉館は27日からとなり、25日は経過措置として使用可能という判断になりました。(当ホールだけでなく、小金井市内の集会施設・公民館全体がこのような対応になっています)
あとは前向きに開催するだけになりました。
(6)開催!!(2021年4月25日~)
前日に寝付けなかったり、使用許可書が行方不明になったりしましたが、当日は、大きなトラブル無く過ごすことが出来ました。久しぶりのステージや旧友との再開に際しても大きな歓喜をあげずに、グッと幸せを噛み締めながら落ち着いて過ごしてくださいました。
演奏に際しても、少人数アカペラという似た境遇での喜びと苦労に共感し、お互いを応援し合う温かい拍手を送り合い、レパートリーを交換することが出来ました。ステージ間の換気小休憩も有効に利用され、簡易WEBアンケートも多く協力がありました。
2週間を安全に過ごしながら5月9日を迎え、喜び合えればと願います。
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