拝啓日清フーズさんへ。美味しいミートソースをありがとうございます
突然ですが、皆さんは美味しかったミートソースとの出会いを覚えていますか?
僕ははっきりと覚えています。
小学4年の時、よく行く近所の洋食屋で食べたのが最初で、熱々の鉄板皿にのせられ運ばれてきたミートソースはナポリタンのように具材がないので食べ盛りの野球少年にとって、ちょっと損した気分に一瞬なった。
しかし初めて口に入れた瞬間、
ん?
なにこれ?
給食のと全然違う!
めっちゃ美味しい!
ケチャップ味というよりハンバーグによくかかっているソース(デミグラスソース)に近い味がちょっと高級っぽい感じがして当時、スパゲッティといえばナポリタンしか知らなかった僕には、なんだか大人になった気分だった。
それ以来、ミートソースといえば、トマトソースが前面に出ている赤っぽいものよりデミグラスソース仕立てのやや黒っぽいものが美味しいと思っています。
家でもデミグラス仕立てのミートソースを食べたい
17年前に上京し、一人暮らしを始めてからスーパーでレトルトのミートソースを探すと、どれもトマトソースが前面に出ているものしかなかった。
一から自分で作ることも考えてはみたものの、手間とコストがかかり家で食べるのは断念し、個人的3大ミートソース名店である阿佐ヶ谷ミート屋、高円寺マッシュ、国会図書館3Fにあったレストランモアでしか食べてこなかった。
しかしマッシュ、レストランモアが閉店してしまった後は、ちょっとしたミートソース難民になっていた。
そんな難民状態になっていたある日。仕事帰り「何を食べようかな?」と思いながら、フラッとイオンに入った。(冷凍食品の品揃えは日本一だと思う。ただ火曜市のおにぎり50円セールなんでなくなったんだろう...)
何気なくパスタコーナーを歩いていたら、
ある1品とふと目が合ってしまった。
「具っと贅沢 デミグラス仕立てのミートソース 」
これダァ!!!
猪木ばりの叫びを心の中でする。
早速1つ買って、はやる気持ちを抑えながら帰宅し食べてみた。
パスタは茹でたままでなく、オリーブオイルで軽く炒め皿にうつす。
そして湯煎したミートソースをかける。
口に入れた瞬間、はい!美味しい〜!という原辰徳のバット投げ状態!
うん。これこれ!
これを探し求めていたんだよ!!!
ソースはデミグラスのコクが前面にありつつも、トマトの甘みが下支えし味のバランスが最高。そして牛挽肉もゴロッとした程よい大きさ。
これに細かく刻んだ椎茸が入っていれば高円寺マッシュのミートソース(ここのミートソースはホント美味しかった。いつもミートソースにデミグラスハンバーグをトッピングしてたなぁ。閉店を知った時かなりショックだった...)にかなり近づく。
もしや開発者の中に自分と同じマッシュ愛好家がいたのかな?と思うくらい。だとしたら嬉しい。
家に居ながら外食している感覚になるくらい衝撃的に美味しい。
名前の通り贅沢な気分を味わえた。
しかし2019年。
名作「具っと贅沢 デミグラス仕立てのミートソース 」がスーパーの店頭から消えてしまった。
えっ!
なんで!
あまりの美味しさに他社から各スーパーのバイヤーに圧力でも掛かったか?
と変な邪推をもしてしまうほどビックリした。
出会いがあれば別れもあるということなのか。
救世主現る!
店頭から消えつつあるのを察して、味を忘れないよう、あらゆるスーパーで見つけたら救出しては食べるということをしていた。
そんな救出活動を行なっていたある日。
サミットストアでパスタ2割引セールが開催されていたので足を運びパスタコーナーを眺めていたら、マ・マーの新シリーズのパッケージを目にし手に取る。
ん?
パッケージのミートソースの色がやや黒っぽい。
コピーには、”デミグラス仕立て”というフレーズが...
もしや?
具っと贅沢シリーズの後継種?
ちょっと半信半疑ではあったが1つ買い物カゴに入れる。
家に帰り、早速作ってみる。
パッケージデザインは具っと贅沢シリーズの高級感の打ち出しではなく、手軽感をアピール
湯煎ではなくレンジで温めることができるのはありがたい。
いつものようにパスタを軽くオリーブオイルで炒めて、レンチンしたミートソースをかける。
いざ実食へ。
BGMはMISIA「BELIEVE」JAZZver.(横アリ行きたかった!今月リリースのアルバム楽しみ!)
お〜これダァ!!!
前作よりデミグラスソースを若干抑えた気がしますが
それでもトマトソースより前面に出ていてコクが豊か。
そして香味野菜の甘みも感じられソースを引き立てています。
具材は前作同様、ゴロッとした牛挽肉、タマネギ。
個人的な意見ですが、値段上がってもいいのでマッシュルームが入っているか、もしくはタマネギの食感がちょっとだけあったら、さらに嬉しい。
ただ誰もが手に届くリーズナブルな価格で、洋食店レベルのクオリティを保つ日清フーズの企業努力に頭が下がります。
競争が激しいとは思いますがロングセラー商品として根付くことを祈りつつ
これからも勝手に応援させていただきます。