楽しもうがモットーのV6(後半)

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.64】

前半はこちら。


野球のイチローさんが引退会見で子どもたちへ言った有名なメッセージがある。
抜粋すると、熱中できて夢中になれるものを見つけてほしい。エネルギーを注げるし、立ちはだかる壁に向かっていくことができる、という内容だ。
示唆に溢れるメッセージだ。


我慢というものを全く否定することはできないだろうが、我慢は一歩間違えば危険な言葉になりかねない。
特に、「ただ我慢していれば」という時は、目をつぶって嵐が通り過ぎるのを待つという、問題と向き合うことを避け、思考停止に陥っている状態ではないか。

そして、「ただ我慢していれば」は簡単だ。何も考えず下を向いてじーっとしていればいい。目の前のことを見なくてよい。新しい行動を取らなくてよい。流れるままでよい。


これとは対局に、とことん楽しむことができれば、現状に満足しないで、次に何をすればいいか見つけに行くし、何より夢中になっている時間は幸せだ。

もちろん好きなことを好きなようにやってるだけでは、社会と折り合いがつかないこともある。

V6は、ファンにどう楽しんでもらうかというところで社会と折り合いをつけている。

まず、V6のそれぞれのメンバーに大好きで楽しむことがある。
岡田准一くんのアクション、食の変態長野博くん、三宅健くんの手話など、メンバー全員が探求する分野を持ってずっと取り組んで着ている。

そこにファンがどう喜んでくれるかという視点が加わる。
コンサートの内容を練っている時は、アイディアが出ないとか、意見がまとまらないとか、色んな壁が出てくるはずだ。
そんな時も、ファンと一緒にとことん楽しむためにはどうしたらいいかなと考えていれば、壁も超えられる。

もし失敗しても、楽しんでいれば、また次のアイディアがひらめいて今後に活かせる。

そうして、我々ファンとの相乗作用で、毎回コンサートが楽しいものとなっていく。

とはいえ、彼らの探求は、特に長野博くんの食への探求は、ファンと一緒にというよりは、まず自分がとことん楽しみたい、極めたいが先にあって、探求しすぎたらあまりにもすごい領域に行っちゃって、仕事が後からついてきたという感じだ。
でも結局それでいろんな番組で長野くんの食の変態ぶりが発揮されて共演者に感心されて、ファンを楽しませてくれる。
そういうのがまたいいんだよなあ。


中国のビッグティーチャー孔子を出しちゃうが、孔子は次のように言っている(論語 雍也第六)。
    何かに知識がある人は、それを好きな人にはかなわない。
    でも、好きな人も、楽しんでいる人にはかなわない。


周りと一緒になって、とことん楽しんで楽しんでの人生だったら、最後後悔しないのかもなって思ったりする。


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