挑戦するアイドル V6とアダプト思考
【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.95】
学校の勉強って大事だけど、机の上や教室から出て、実際にいろんなことを試したりしながら学ぶってことはなかなか無いかもしれない。
先日活動を締めくくったV6は、アイドルだが、アイドルは何をしたら売れるのかというのがはっきりわかっているわけではない。
アイドルだけでなく、今は時代自体が先が読めないと言われている。
こういった時、考えに考えて計画を立ててから動くのではなく、
計画はさくっと、それよりも実際に行動して、失敗してもいいからトライ&エラーで小さな挑戦を繰り返しながら進歩することが大事と言われる(ティム・ハーフォード氏のアダプト思考)。
V6では、例えば、イノッチこと井ノ原快彦くんが、NHKの「あさイチ」の司会を有働由美子アナとやっていた。その時、「あさイチ」の直前の「朝ドラ」の感想を、有働アナと語り合う(時には有働アナが泣いたりして)、いわゆる「朝ドラ受け」をやっていた。
こういったものはあまり前例がなく、朝ドラを見ていた視聴者がその気持をうまく継続しながら「あさイチ」を見ることができる。
イノッチの小さな行動、でも大きな効果だ。
V6としても、色々挑戦をしてきた。
デビューから数年間は、コンサートにジャニーズジュニアを入れていた。その方がアリーナの空間が埋まる。
それを、2001年から、ジュニアを入れずに6人だけでコンサートをやるということを始めた。初めは不安だったそうだ(メンバー談)。
しかし、やってみなくちゃわからない、彼らは挑戦した。
いちファンの目からすれば、何の不自然さもなく、6人だけで充分空間は埋まった。
2003年のコンサートツアーでは、一つのプログラムを用意するだけでも大変なのに、二種類のプログラムを用意し(「V program」と「V V program」)、セットリスト(曲目)も変えた。
最終日は三種類目として「V V V program」なるものまで行った。
それ以来、こんな大変なことはやってないが、この挑戦はその後のコンサートに大きく影響したはずだ。
こういったV6の挑戦はちょっと大きすぎるが、アイドルじゃない人でも、できるところから行動して、まあミスったら次への修正にすればよい、という感じでどんどんやっていくことが時代に適合することらしい(それがアダプト思考だとのことだ)。
もちろん、受験勉強とか、範囲がかっちり決められたものは、きっちり計画を立てるべきだろう。
ただ、読めない時代を行きていくには、いつも笑顔のアイドルも日々工夫をしていっているように、できるところから少しずつ挑戦していければいいのかもしれない。