ジェネリック医薬品ってなぁに?(素人の素人による素人のための説明w)

ジェネリックってなあに?

新薬マネしてお薬作ってみたよー。

効き目は新薬と同じだよー。

開発費かかってないから、お安いよー。

コレがジェネリックですw

効き目は同じですが、先発(新薬)とジェネリックは全く同じではありません。

薬効成分は全く同じです。

では何が違うのか。

薬効成分以外の成分が違うのです。

お薬には薬効成分以外の成分がたくさん入ってます。

賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤などです。

これが先発とジェネリックでは違うのです。

薬効成分以外の成分が違うと何が変わるの?

薬の溶け方が変わります。

どの成分をどう組み合わせるとどう溶けるのか。

その組み合わせは、各社門外不出の技術であります。

もちろん、先発はジェネリックにそんなこと教えてくれません。

溶け方が変われば、効き目も変わります。

ジェネリックは必死こいて、先発と同じ溶け方をする組み合わせを探します。

これがジェネリックの開発なのです。


薬効成分以外の成分ってなあに?なんで入ってんの?

【賦形剤】

ふけい剤と読みます。形をあたえる成分であります。

たとえば、1ミリグラムで効き目がある薬があるとします。

だいたい、耳掻き擦り切り1杯が5ミリグラムと言えば、

1ミリグラムがどのくらいか分かるでしょうか。

1ミリグラムでは少なすぎて錠剤にできないのです。

鼻息で吹き飛んでしまいますw

錠剤にするには、200~400ミリグラムくらいの量が必要です。

そこで、体に影響のない成分でカサ増ししてやります。

これが賦形剤です。乳糖とか結晶セルロースとかがよく使われます。

【結合剤】

お蕎麦のつなぎの小麦粉みたいなもんです。

ヒドロキシプロピルセルロースとかが使われます。

【崩壊剤】

錠剤は飲む前は固く固まっていないといけないですが、

飲んだらお腹で溶けてくれないと困ります。

ウンコと一緒にスルーされてはなんにもなりません。

そこで、お腹で錠剤が壊れるようにする成分が、崩壊剤です。

【滑沢剤】

お餅まるめるときの餅とり粉みたいなもんです。

ベタベタ容器にくっつき易い薬だと錠剤をうまくつくれないので、この成分を入れます。

ステアリン酸マグネシウムとかです。

以上、薬効成分以外では、まあ、こんなものがお薬には入っております。


私の20年以上前の知識で、ジェネリックの説明をするとこんな感じです。

ジェネリックは新薬と同じ薬だよー。と、偉い人が言うのは、半分当たっていて、半分違っています。

当たってる部分(「同じ」と言える部分)
「薬効成分以外の成分」は、体に影響のないことが保証されてます。だから、薬効成分が同じで、他は影響がないのだから、同じ効果じゃん!ということなのです。

違ってる部分
薬効成分以外の成分は、各製造会社ごとに違います。影響のないことが証明されていても、まれに例外の人がでてきてしまいます。
「新薬は効いたのに、ジェネリックは効かない」と言う場合、たまたま自分が、例外的に薬効成分以外の成分に敏感だったりする可能性は否定できないでしょう。


すんません。私、昔昔の大昔、ジェネリックの開発に所属してました。
昔のうろ覚えの知識総動員して、現在素人のわたしが、素人による、素人のための説明を書いてみました。素人目線で分かるんではないかと思われる説明。もちろん、お医者さん、薬剤師さんの説明の方が正しいですし、重要です。でももし、体に合わないものがあったら、正直にお医者さん、薬剤師さんに相談してみましょう。

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