田芋がなくなる日はすぐそこ
沖縄県民の皆さん。
田芋が消滅の危機にあるの、知ってますか?
『離島の田芋農家は後継者がいない』
『宜野湾市大山は都市化が進み、田芋畑は開拓されてっている』
そして、最後の砦となりつつあるのが『金武町』なんです。
でもこの金武町でも、田芋農家は高齢化しており辞めていく人が多い。
生産量も減少傾向にあるのが現状です。
田芋がなくなる
生産現場で田芋を見てる私たちが思うのは
『田芋がなくなる日はそう遠くない』
ということです。
ここ数年の物価高騰、異常気象、高齢化の加速。
『続ける資金がない』
『もう体が動かない』
『昔と同じ栽培方法で芋ができない』
『田芋が売れない』
みーーんな言います。
そして、私たちにかける言葉は
『田芋だけではこれから食べていけないよ』です。
活躍してきて田芋をつないできた農家さんたちが、みんないうんです。
そして、この声を気にとめる者もいない。
これが田芋農家の現状です。
20代が田芋に集まる
しかし今年は、自分たちと同年代の23~29歳の方たちと田芋でつながることが多いんです。
田芋を調査してる大学生、キャスターさん、農家さん、他にもいます。
みんな共通してるのは『金武町外の人』なんです。
そしていうのが『田芋を残したい』って。
それぞれの得意分野の、取材したり、調査したり、イベント開いたりすることで、田芋を残そうと動いてる。
これが最近本当に嬉しくて~涙涙
仲間が増えて、何か田芋が変わりそうな気がするんです。
農家だけでは田芋は残せない
絶対に農家だけの力じゃ田芋って残せないんです。
私たちがどれだけ芋作ろうとも、価値や美味しさを知ってもらわなくてはただの芋。
だからキャスターさんやイベントを企画してくれてる人はもちろん、調理人の方など皆さんがいて成り立つ。
そして、ファンを増やすだけでは足りなくて。
栽培農家が少ない田芋に必要なのは『情報』。
より収量を高めるのに必要なのは田芋栽培の技術の向上。
だから調査や研究する人の存在も欠かせません。
なぜそこまでして田芋がいいのか
なんでそんな大変で課題しかない、田芋がいいんですか?
よーーーーーく聞かれます。
皆さんも田芋の歴史、生態、見た目を知ったら虜です。
私は田芋と旦那、どっちが好きか?の質問に答えられません。
田芋が好きで好きでしょうがないです。
私の場合は昔から苗が引き継がれてることに一番魅力を感じます。
ずっと昔からつながれてきた『バトン』なんです。
田芋の苗は購入せず、自家採取なんです。
なので、みんなが苗を譲りあってきたから残ってるし、だから今私たちは田芋栽培ができるんです。
まさに助け合いと共に生きてきた田芋。
『田芋』を通して知る沖縄や、『田芋』で出会った人たちが大好きです。
その作物でしか見れない世界や歴史、想いが詰まってます。
そして、会う人それぞれ田芋の好きなポイントが違うんです。
『生え際にパワー感じる』
『田芋が作る田園風景』
『ハートの葉っぱ』
『田芋ならではの美味しさ』
『ハワイと台湾に通じるもの』
『田芋農家の逞しさ』
あなたにも田芋を知ってほしいです。
あなたにしか見えない田芋の好きなところ「タームポイント」が絶対あります。笑
私は田芋農家も好きなので田芋狂です。
とにかく…、田芋は最高です。
皆さん、これからも田芋をよろしくお願いいたします。
沖縄に田芋をみんなで残しましょう。残します。