短編小説「基地」

近しい家族や友人たちが大きな声をあげて悲しむ声がする。

ロープで囲まれた一族の墓がみえる。

「立ち入り禁止かよ」と聖職者はぼやいていた。

聖職者のボレロは宗教的シンボルの石の彫刻の首飾りをしている。

突然香水のにおいがする。

「誰だ」ボレロはとっさに言葉を放った。言葉は言霊と言われるくらいの威力があるものだ。

特に聖職者の言霊は威力が強い。

香水の日覆をたどったボレロが行きついた先は、ロープで囲まれた一族の墓である。

「あれれ~ロープの中に誰かいるぞ」

そうつぶやいたボレロが見たのは女性の遺体である。

超常現象だと感じた。

ロープで囲まれ、立ち入り禁止の中に女性の遺体があるはずないと思ったのである。

ロープをくぐると「パシャパシャ」とカメラマンが出現した・

すると遺体だった女性が動き出して、聖職者のボレロは捕まった。

「香水クセーゾ。」

冷たい墓石に寝ていた女性の体は冷たかった。

終わり

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