太平洋岸自転車道を走ってみた話。 #1
2年前の夏、京都から北海道まで自転車旅をした。
その後、太平洋岸自転車道という、自分が走った1400kmと丁度同じぐらいの距離の自転車道があるらしい。
気になる。
ということでチャレンジしてみた今年の夏の話。
1日目
夕方まで普通に仕事をして、即帰宅。
その後準備をし、少しまったりしたら出発。
大阪駅までなんとか向かう。
と、まずテールライトを外し忘れて、サドルバッグが付けられない。
慌ててライトを外す。
余裕を持って時間を組んでおいて、本当に良かった。
そして最寄りの駅に着き、いざ輪行。
のはずが、タイヤが外せない…だと…。
数日前に、旅に備えて自転車屋に持ち込み、点検してもらった時か!
こんな硬く締めるなよ…と悪態つきながら、せっかくシャワーを浴びて出てきたのに、また汗だくになりながらタイヤを外す。
いや、全然外せない。
どうしよう。困った。
それでも外すしかないので、諦めずにトライすること数十分。
工具を使いながら、なんとか外すことができた。
結局2時間近く余裕を持って出たはずが、なんやかんやでいい時間である。やれやれ。
ホームに着く。
前もそうだったが、乗り場が分かりにくい。
自分は11号車なのだが、11号車はどこに着くんだ?
自転車を持っているので、出来たらドアの直前にスタンバイしておきたい。
うろうろ、自転車を抱えて端から端まで。
よく見ると、「青いランプが点灯している電光掲示板の下でお待ちください。」と看板があるではないか。なんとおバカ。
全く反対方向に歩いていたことに気づき、再度自転車を持って引き返す。
はあ。前途多難。
やっと一息付けたので、飲み物を買って少しベンチで休憩。
電車は4分ほど遅れている。
まぁ、着けばなんでもいいかな。
乗車時刻が近づいてくると、段々人が増えてきた。
鉄道が好きなんだろうな、という人が多い。というかほとんど。
ザ・鉄ちゃん!という少年たちがウキウキカメラを構えているので、なんだかこちらまでテンションが上がってくる。
前に並んでいるお姉さんまで、連写するではないか。うーむ。
私も恥ずかしがらずに写真くらい撮ればよかったか。
後悔後にたたず。
東京に着いてから撮ろう。
いざ乗車。
私の部屋は2階であった。
リュック・サドルバッグ・輪行袋を持っているので、一度に上がれない。
仕方ないので一旦自転車を廊下に置いて、荷物だけ置きに入る。
あー、後ろが詰まっているし、私の自転車がめちゃくちゃ邪魔だ。申し訳ねぇ。急げ急げ。
なんとか中に入る。
サンライズ2回目。適当にA席にしたら、どうやら一番いい席だったらしい。
部屋はシングルBより3倍ほど広く、自室に洗面台がついていた。しかもすごく豊富なアメニティセット(袋もかわいい!)と、シャワーカードまで付いてきた。なんと豪華な。
正直なところ電車はすごく揺れるし、めちゃくちゃ酔うのだけれど、せっかくなのでシャワーを浴びることにする。
シャワーは近くにあった。狭いが、綺麗だしいい感じ。ゴトンゴトン揺れて、フラフラしながらシャワーを浴びる。アメニティについていたシャンプー・リンスも、キシキシしないいいやつだった。すげえな、A席クオリティ。
またフラフラしながら服を着て、ドライヤー。
目の前に、シャワー室洗浄ボタンがある。なるほど、次の人のために綺麗にしておくのだな。エイッ。
押すと、もの凄い轟音で心臓が止まりそうになる。
シャワーも浴びたし、部屋に戻る。
あとやることは、荷物片付けと、歯磨きだな。もう時間は夜中の1時近い。眠いのなんのって。
さっさと荷物を片付け、歯磨きを済ませる。
明日の計画をなんとなく立てて、おやすみなさい。横になると、そこまで乗り物酔いは気にならなかった。
もっと電車旅を堪能したいところだが、明日も早いし、眠いので寝る。