太平洋岸自転車道を走ってみた話。 #5
5日目
①鎌倉のお大仏様
②江ノ電に乗る
③江ノ島水族館
④江ノ島エスカー
⑤江ノ島シーキャンドル
⑥小田原城
昨日の山登りでさすがにクタクタなので、走行距離を減らしてみた。
はずが、結局観光したいところをモリモリにしてしまい、あまり変わらないハードスケジュールになった。
まず江ノ電に楽に乗りたいので、自転車を先に江ノ島の近くまで乗って行く。
横須賀の坂の上にあるビジネスホテルから、江ノ島まで乗る。
朝4時起きでも、スパッと起きられた。さすが私。
朝は涼しくてよいよい。
ほんとはホテルの朝ごはんを食べようと思っていたのだけれど、予定を逆算していくと、7時からの朝食を待っていたのでは間に合わないので断念。
近くのコンビニで食べたかった納豆巻きと、つくねスープを買って食べる。
とにかく、たくさん食べることと、野菜やタンパク質も意識して、体に良いものを2食はとる、というのを目標にしている。
食べることと、寝ることを適当にすると、マジで死んじゃうからね。
つくねのスープが体に染み渡ってめちゃくちゃ美味かった。納豆も最高。
夏ってねばとろしたものが美味しいよね。
朝ごはんで幸福度が上がったところで出発。
しまった、ゆっくりしすぎたかも。
急いで江ノ島まで向かう。
行く途中、普通の市街地で、今度はまさかの野生のリスに会う。
カナダにはホイホイおったけど、神奈川にもいるの…?びっくりなんだが。
可愛いの見て癒されたな。
江ノ島へ向かう道は前に反対向きで、友だちと一緒に通ったところ。
これまで太平洋岸自転車道という名前のくせに、全然自転車と会わなかったが、さすがに鎌倉〜江ノ島周辺は自転車が多くて、なんか感動。
そしてバイクもむっちゃ多い。
色んなバイク見てるだけで楽しいなぁ。
見てたら乗りたくなる。
バイク乗りてぇ。
楽しく海を見ながら走って、江ノ島に着く。自転車置き場に自転車を停めて、駅に向かう。
江ノ電江ノ島駅、めーっちゃかわいい!
自転車があれば一緒に写真撮れたのになぁ。しゃあないか。
なんか江ノ電ってテンション上がるねんなぁ。
江ノ電が来たので、乗り込む。
大仏さんのいる長谷駅までは、そんなに遠くない。
電車の中は、エアコンが効いていてとても気持ちいい。
通学中の高校生がいっぱいいてて、江ノ電とか湘南とか、普通ですよ?みたいな顔をしているのが不思議な気持ちになる。
湘南出身っておしゃれだな。
乗る方向を間違えて、終始海が背中側になってしまった。ミス。
帰りは向きを気にして乗ろう。
大仏様はこないだも来たのでサラッと。
写真だけ撮りたかったのよね。
ほのぼの家族が写真撮り合ってて可愛かった。
ササっと出て、次は江ノ島。
今度は向きを間違えずに乗れた。
やっぱ江ノ電楽しいなぁ。
すぐに着いてしまった。
まずは江ノ島水族館へ。
いつもクラゲの写真が綺麗やなぁ、とTwitter(今はXか。)を見て憧れていた。
なんというか、プロモーションが素敵。
いろんな企画もしているし、行きたくなる。近くにあったら絶対通いたい。
例に漏れずあまり時間はないので、テンポよく回って行く。
たくさん写真を撮ることができた。
こないだ海の博物館にいた、ミノカサゴが今のマイブーム。
お魚たちとふれあいタイムというのをやっていて、これが目を奪われた。
トリーターさんが、一番大きな水槽の中にボンベを背負って入り、その名の通り魚たちと触れ合うのだ。
エイもいれば、イワシの大群もいるようなところで、これがまた美しい佇まいでトリーターさんがいらっしゃるのだからすごい。
海が好きで、魚が好きで、プロの意識を持ってされているのだということを感じた。
この時間は、水槽の前はすごい人だった。それはそうだろう。これは誰でも見惚れてしまう。
トリーターさんがかっこよくて、惚れてしまうレベル。
子供だったら、将来あんな仕事がしたい!と思ってしまう瞬間だろう。
名残惜しいがどんどん行かなければならないので次へ。
ニモやカピバラ、カワウソなど、私の好きな生き物たちがいっぱいいて、とても癒された。
水族館や動物園って、正直何回も行ったことがある。だから同じ生き物も何度も見ているから、なんでそんなにみんな行くの?と思っていた節もあったが、大人になるとその気持ちが分かる。
日常生活から離れ、荒んだ心を癒すために、人々は来ているのだ。
それだけではもちろんないとは思うが、行く時の心理状態によって、生き物のパワーを必要としている時もあるのだと分かった。
今は海の生き物にも興味を抱き中なので、それもある。
どの生き物も興味を持って見ることができた。
ちなみに今回は魚と宇宙のコラボ企画をしていて、それもよかった。
結局何が宇宙なんだかよく分からないところもあったが、色んな企画に挑戦して、何とか人を集めようというその姿勢がいいなと思った。そうか、こういう学芸員的視点で見ているっていうのもあって面白いんだな。
しんかいの展示も面白かった。
帰り、仕事のお土産にシールを全種類購入。喜んでくれるといいな。
てか普通に自分用に欲しかった。
しかし旅はまだまだ続くので、荷物を増やすわけにはいかない。
ぬいぐるみ、文具など色々あったが、泣く泣く諦める。
またいつか来れるといいな。
大満足だったえのすいを後にして、次は江ノ島へ。
島ってなんだかそれだけで、ワクワクするよな。
渡ると、すごい人。
昨日の疲労がまだ全然取れていなくて、階段を登るとしたらきついぞ…、と怯んでいた。
エスカーに乗るから大丈夫かな。
チケットを買って、エスカーに乗り込む。
実は最近まで、江ノ島エスカーが何か分かっていなかった。
ただアジカンの曲のタイトルになっていることだけは知っていて、てっきり後藤さんが作った言葉なのだと思っていたら、全然違った。
たまたま最近、何かの漫画で、エスカーがエスカレーターと知った時は衝撃だった。
アジカンだけの言葉じゃなかったんだ。
現実にあるものの名前だったのね。びっくり。
その、噂のエスカー。
中に入ると、江ノ島に縁があるイラストが、味のあるタッチで流れていた。
めちゃくちゃかっこよくてワクワクする。
どんな景色が待っているのかな。
エスカーは3ブロックに分かれていて、エスカーを使わなくても階段で登ることもできる。
途中途中にお参りするところがあって、そういう場所でエスカーが一旦途切れるので、楽に観光ができるというものだ。
なんかずるいことをしているような気分だが、楽々辿り着いてお参りをする。
ハートの絵馬があったり、建物も変わっていたりして、途中の場所も楽しめた。
2回目のスポットでは、水みくじがあった。京都の下鴨神社で、以前友だちとしたことがある。
楽しかった記憶があるので、やってみる。
結果は大吉。
これ、みんな大吉以上とかのやつか?
最後のエスカーに乗って、頂上に着く。
下の店で行列になっていたたこせんがあったので買って食べる。
焼きたてで美味しい。
食べ終わったので、シーキャンドルへ向かう。
結構人が多いな。
上まで行くと、暑いけれど景色が良くて、とても気持ちがいい。
エレベーターや展望台では、中国系の
方ばかり。
「写真撮って!」とおばちゃんに話しかけられるが、何を言ってるか全然分からない。
もっと色んな国の言葉が話せるようになれたら、人生楽しいだろうな。
一緒にエレベーターに乗っていた、SHOEIのメットを持ったお兄さんも、中国の方だったらしく、同じおばちゃんに話しかけられてペラペラ会話していた。日本人と思っていたのでびっくり。
自国ではない国で、ソロで、ツーリングもするってどんだけ。
日本に住んでいる方なのかな。すごい。
下りのエレベーターでも、中国人のグループ同士がめちゃくちゃ会話を繰り広げているが、何を言ってるやらまーったく分からんかった。
自分一人が日本人で、外国にいるみたいな気持ちになった。
言葉の壁を感じた。
単語が全然分からないんだもんなぁ。
昔の人たちが江ノ島を絵に残している展示があった。
こんな昔から親しまれているのは江ノ島の持てる力よな。
帰りはエスカーは無いので、(エスカーは上りだけ)階段を使って降りる。
降りて見ると、意外とそんなに段数はなかった。ように感じた。
少なくとも昨日の鋸山よりはね。
実際下りしか使ってないからそう感じたんだろうけど。
帰り道の仲店通りで、海鮮を頂いた。
江ノ島はしらすが有名らしい。
しらすとアジのどんぶりを食べる。
しらすは生に変更できます、だって。もちろん変更します。
生しらす、淡路島で食べたのを思い出すな。
江ノ島の生しらすも、最高でした。ニマニマ止まらん。
隣の席で男の子たちがウキウキ喋ってるの、ついつい聞いてニコニコしちゃう。
一人が「緑系抜きで」って言って、「これが蛙化」「女の子といるときにやるのかよ」と言い合っていて可愛かった。
しかも一人はハーフの子で、微笑ましかった。
美味しいものも食べて満足したので、自転車を取りに戻る。
ここからまだ小田原城があるっていうね。詰め込みスケジュールマン。
暑い中なんとか小田原まで行った。
予定よりは少し早く着けた。
代わりに足がボロボロなので、少し日陰で休む。
10分ほどで少し回復したので、城を回る。
正規ルートの矢印がちょいちょいあるのだが、入り口がわからない。
今回の旅では、何度迷子になっていることやら。
迷子になること前提で予定を組んでいるので問題はないが、疲れていると自分で自分にイライラしてくる。
こういうのは人といる時ダメになるやつ。
一人はまだ気楽でいいや。
迷子になっても、イライラしても、自己責任だし。なんとか入り口を見つける。
やたらと浴衣の人がいる。今日はなんかやってるのかな。
城に入る。
途中いくつか門があって、どうやらそれが有名らしい。
途中忍者が戦っていた。かっこいい。
でも忍者なのに刀?
ひとしきり太刀を終えると、普通の人間に戻って、今のはここが惜しいだのなんだの、ナチュラルに喋り出したのでそれもまた面白かった。役者さんか何かなのかな。
天守閣に入る。
私は歴史とんちんかんなので、なんの予備知識も無いのだが、小田原城って結構日本史的に重要なものだったのかな。
北条氏が秀吉に滅ぼされ、小田原の戦いで秀吉の天下統一がなされたらしい。
見る人たちはみんな真剣で、詳しいおじさんたちがいっぱいいてた。
若いお姉さんたちも熱心に見ていて、みんなよく知っているんだな。
この間の海の博物館といい、私が色んなことを知らなさすぎるのだろう。
恥ずかしい。
知らないながら、昔よりは興味を持って見ることができたと思う。
最近社会を勉強し直していること、朝ドラや大河で昔の時代の雰囲気をなんとなく掴んできたこと、戦いうんぬんはキングダムで少し馴染んできたことなど、要因は色々だ。
少しずつ、ほんのちょっぴりずつは成長しているらしい。遅すぎるけどね。
小田原城を後にして、今日の宿に向かう。
なるほど。今日は小田原で花火大会があるらしい。
興味はなくは無いが、知らない土地で勝手がわからない上、自転車有りで花火大会に挑むのはリスキーすぎる。
しかも体力は底を尽きた。
今日のところはモチベーションがないので、残念だが諦める。
また今度家族で花火大会行くしね。
今日はこれでおしまい!よく頑張りました!