企業への道 株式会社設立まで(6)
さて、今回は、ブランディングについての第4回記事です。
「写真」というタイトルの続きで、お送りしたいと思います。
思わず、「えーっ」と言ってしまいました。
その方は「渡部さん、お金は使わないと入ってこないんですよ。」
(知っています)と心の中で言いました。すでに撮影した関係費用だけでも結構使っていました。
どんな写真を撮ればよいかを伺って、見せて頂いた写真は、どこかの大学の入学案内の表紙でした。屋外で、明るい太陽のもと、普通のラフな格好のモデルさんが、レンズ越しにこっちを見て、にっこり微笑んでいるような。透明感のある写真でした。今風に言うと、空気感がある、というのでしょうか。「ご家族に、携帯で、近くの公園で撮ってもらったらいいですよ。」とおっしゃいました。
その写真を近くの写真館に持ち込み、フォトグラファーに尋ねると、「そのモデルさんの周りには、10人くらいの人がいますよ。」との事。10人は雇えません。フォトグラファー2人と晴れた日、近くの、公園のような場所で、撮影していただきました。美容室に行ってから。服装も、色々購入し悩んだ末のチョイスですが。
やっと、アートディレクターのOKが出ました。
現在、HPに掲載されている写真となったわけです。
今、考えると、業種にもよると思いますが、私には、明るい空気感、透明感が必要だったのかなと思います。それから、アートディレクターの断言。すごいキャリア感がありました。
こういう場面をたくさん経験されたうえでの発言だったのでしょう。
「写真」とそれに伴うイメージは、とても大切であるということを学びました。
それから、会社のブランディングを考える時、イメージカラーを決めます。
私の会社では、ターコイズブルーをイメージカラーに決めました。
HPの写真では、その色のエプロンを着ています。イメージの統合です。
身に着ける衣服の色にも、これ以降、気を付けるようになりました。
特に、公的な場所、写真を撮影するような場所に行くときなど、ブルーをどこかに入れるようにしています。
先日、当社のリースの寄贈の件で、当市(大阪府茨木市)の市長にお目にかかった折にも、ブルーのスカーフを紺色のスーツに足していきました。この日、撮影された写真は、広報・市HPに掲載されるので。
この話が、何かしら、皆様のご参考になればよいと思います。
渡部貴久美