間違った会社に入ってしまったら
間違った会社に入ってしまう。それはよくあること。入社するまでは良いことしか言わないし、影の部分は見せない。ところが実際には、「この会社、こんなひどいのか!」というのはありがち。どうするか。
会社によっていくつかの道があると思う。まず、ブラック企業。これはすぐ辞めたほうがいい。得るものが少なく、長くいればいるほど自分にダメージがある。体、精神を壊したり、下手したら犯罪にも巻き込まれない。
問題は、世間的では「一流」「名門」などと言われても入ってみるととんでもない会社。そんな会社は案外あるものだ。
そんな会社に入ってしまったらどうすればいいのだろうか?
今、あの頃の自分にアドバイスをするとしたら……「一生懸命働け、自分のために」と言うかな。当時は、あまりの会社のひどさに腐ってしまい、仕事もやる気にならず、ぐだぐだしていた。転職のための準備もせず、かと言って仕事も馬鹿らしく、成績も振るわず、自然、銀行ではおちこぼれて行った。自分が間違った選択をしてしまった、だが、世間的には当時の銀行はまだ「良い会社」。バブル前の銀行は辞めたら「使い込んでクビになったのか?」という目で見られるのが普通だ。
21世紀の今は、どうだろう? 銀行だけでなく、あらゆる業種でコンプライアンスが確立され、オープンで公正な社会になり、みんなが生き生きと働く……訳はない。世の中、そんなに甘くない。今だって、嫌なパワハラ上司もお局もいれば、信じられないほど古くさい考え方を押しつけてくる連中はたくさんいる。ただ、連中も巧妙になり、尻尾や証拠を残さなくなっただけだ。忖度忖度。
だからアドバイスとしては、「一生懸命、自分のために働け」というしかない。それは会社を知ることになるし、自分の価値を高めることもなる。どんな境遇でもベストを尽くすことが出来れば一生の財産だ。
だからしばらく「修行」して「観察」してみよう。
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