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VRChat配信で動画配信者さんが気をつけることや、便利な小ネタなど【VRチャット】

VRChatは交流を主な目的とした海外発の『ソーシャルVR』なので、少し普通のゲームとは勝手が違う部分も多いです。
動画配信者さん向けに配信の際に気をつけるポイントや便利な情報をまとめてみました。

■気をつけること

VRChatの利用規約

翻訳ツールなどを使ってVRChatの利用規約を確認しておきましょう。
他のプレイヤーに通報されて違反していると認められた場合、アカウントの停止処分を受ける事もあります。

https://hello.vrchat.com/community-guidelines

ゲームやアニメのキャラとか世界があるんだけど、使っていいの?

VRChatにはゲームからのリッピング(データ抽出)モデルや、MMD(MikuMikuDance)モデルを無断使用して作成されたアバターやワールドが多数あります。

これらはほとんど海外プレイヤーがアップロードした、いわゆる向こうの『MOD文化』特有の文化と価値観によるもので、日本人の感覚からするとアウトともとられてしまうものです。

これらがゲームに組み込まれているからといって考え無しに使用してしまうと権利関係のトラブルが発生する事もあるので注意する必要があります。

権利関係のクリーンなアバターやワールドも多数あるので、不安ならそれらを利用しましょう。

代表的なクリーンなアバター展示場など

他のプレイヤーが使用していることもあるので映るのを完全に避けるのはオープンな場所では実際不可能ですが、配信画面に少し映る程度なら問題になる事はまずないと考えていいでしょう。

そうは言っても声真似の二次創作動画を作りたい!

声真似などの二次創作動画を作る場合、版元の二次創作ガイドラインを守っていても『VRChatに元々置かれているMMDモデルを無断使用したアバター』を使用するとMMDモデルの『本来の作者』とトラブルが起こる事があります。

たとえるなら『画像検索で見つけた適当なファンアートを動画に無断使用してしまって、ファンアートの作者とトラブルになる』ようなものです。

こういった場合は、問題になる前にモデルの作者から直接使用許可を得て、本人だけが使用できる設定でアップロードするのがいいでしょう。

また、
VRoid studioなどのアバター製作ツールを使ってキャラに似せた自作アバターを使用する
・販売アバターをキャラに似せて改変して使用する
などの方法もあります。

これは実際にそれらの方法でアバターを作成して撮影された動画です。

キャラクターに似た衣装や二次創作衣装が販売されていることもあったり(アセットの配信利用規約は要確認)、VRoid Studioもアップデートが続いてさらに表現力が向上しているので、今はキャラクターによってはかなり忠実に再現することも可能です。

ワールドで権利関係があやしい楽曲が流れている場合

フリー音源や自作音源を使用しているワールドなら安心ですが、ワールド制作者は配信を想定していない人も多いのでBGMには権利関係が怪しいものもあり、配信にのせると配信サービスからNGが出る場合があります。

権利関係が不安な楽曲が流れている場合はメニューからワールド音量をミュートにするといいでしょう。
どうしても入ってしまった場合はアーカイブでその場面だけカットするという手段もあります。

音量調整の画面

撮影禁止のエリア

他のプレイヤーが映り込んでも、パブリックと呼ばれる公共の空間では基本的に撮影OKです。

ですが、限られたフレンドしか入れないようなプライベートな空間の場合、その場所のオーナーの許可は取った方がいいでしょう。

イメージとしては『街中ロケ』で、『街中は撮影して問題なくても、お店の中や人の家の中は勝手に撮影したらNGになる』ようなものと考えましょう。
パブリックな場所でも相手に嫌がられるような強引な撮影や、悪質な盗聴や盗撮と受け取られてしまうような撮影はトラブルの原因になるので気を付けましょう。


またごく稀にですが、撮影禁止などのルールが設けられている集会場や展示会・イベント会場もあります。ワールド詳細などに注意書きがあった場合気をつけましょう。

撮影禁止の注意書きがあるワールド

便利な小ネタ

プライベートインスタンスを立てよう

ワールドには同じワールドでも『インスタンス』というものがあり、プレイヤーがまるでチャットルームを立てるように自由にIDが違う部屋を作ることが出来ます。

インスタンスは作ったオーナーが入場権限を設定できるので
身内だけでワールドを利用したい場合は『招待した人だけが入れるインスタンス』や、『オーナーのフレンドだけが入れるインスタンス』を作れば他のプレイヤーが入ってくることはありません。

新規インスタンスの作成画面

シールドレベルの設定を変更しよう

ごく稀にですが、パブリックなワールドでは画面全体にグロ画像を表示したり、騒音を出したりするようなギミックを持ったアバターや、攻撃的・差別的表現のあるアバターを使用する荒らしに遭遇することがあります。

シールドレベルを任意の状態に設定することで他のプレイヤーのアバターの表示方法に制限をかけることが出来ます。
フレンドかどうかや信頼度ランクの高さ別に表示する項目などを細かく設定することもできます。

シールドレベルの変更

また突然の荒らしなどに対して、パニックモード(セーフモード)を使用する事でも一時的にすべてのアバターの表示を制限・音声をオフにすることが出来ます。

右下のボタンからセーフモードのオン・オフが出来ます。

個別にユーザーを指定してブロックやミュートすることも出来ます。
また、特定のアバターを指定してそのアバターのみを永続的に非表示にすることなどもできます。

配信者モードを活用しよう

メニューにある配信者モードにチェックを入れると配信者モードに切り替わります。
配信者モード中は
・配信画面で他の人や自分のプレイヤーネームが非表示になる。
・フレンド申請を自動拒否。
・配信画面で今いるワールドのワールド名やインスタンスIDなどの詳細が非表示になる。(視聴者の凸を防げます)
など、配信でのプライバシーを守る様々な機能がオンになります。

配信者モード

ただし、システム的にプレイヤーネームを伏せる事は出来ますが、ワールド内ギミックでは表示されてしまう事もあるので気を付けましょう。

表示されてしまっているプレイヤーネーム


配信中にフレンドが来ないようにする

ステータスをオレンジ色か赤色のものに変更することで
フレンドが配信中に入ってこられない状態にします。
オレンジ色の状態ではリクエストを個別に承認することも出来ます。
しかし、このような設定をしていてもインスタンスIDが分かってしまうと
侵入出来てしまう場合があるので、配信者モードと併用しましょう。

ステータスの変更画面

遊べるワールドや人気のワールドを知りたい

VRChatには交流系のワールドばかりでなく、ゲームができるワールドや
景色の綺麗なワールド、面白いギミックのあるワールドなども多くあります。

Xのハッシュタグ #VRChat_World紹介 やVRChat内ワールド『ウシヲポート』などのポータルワールドでいろいろなワールドの情報を知ることが出来ます。

ワールド紹介系ワールド
[JP] USIOPORT ウシヲポート
"クロスプラットフォーム対応"ワールド紹介ワールド
Quest Portal Station (クエステ)
ホラーワールドをまとめたワールド
[JP]Horror Portal World _ホラーワールドポータルコレクション_

そもそも基本的な操作を知りたい

操作説明のすべてが日本語で書かれた[JP] Tutorial worldの利用をおすすめします。
また、VRChat日本コミュニティ最大のDiscordサーバーが運営するVRC-JP 初心者プラザも初心者向けの操作説明、レンタルアバター、ワールドポータル、交流ホールなどが揃ったワールドで、サーバーに参加していなくても誰でも訪れて利用することができます。

日本語話者向け操作説明ワールド
[JP] Tutorial world
誰でも利用できる
VRC-JP 初心者プラザ

リアルの自分に似たアバターを使いたい

Ready Player Meというサービスでは写真一枚から簡単にリアルの自分に似せてアバターを作る事が出来ます。

https://www.moguravr.com/ready-player-me/

自分の3Dアバターが既にあるが信頼度ランクが低くて使えない場合

VRChatには信頼度ランクがあり、初期ランクでは自分のアバターをアップロード出来ずデフォルトアバターやレンタルアバターなどを使うことになります。

VRChat Plusという課金プランに加入するとすぐにランクが上がり、自分のアバターをアップロードして使うことが出来るようになります。
退会してもランクが下がる事はありません。

VRChat Plus

しかし、普通にプレイしていても操作を覚える頃には既にランクが上がっている頃なので、よほどすぐに使いたい場合か追加オプションを利用する場合でない限りあまり意味はありません。

ストリームカメラを活用しよう

VR無しのデスクトップモードの動画撮影では一人称視点のみですが、VRモードでストリームカメラを使用すると手持ちの『カメラ』にカメラの視点が移り変わり、様々な凝った撮影が可能です。

また、ストリームカメラでの配信中にはステディカメラを有効にすると手ぶれを軽減し、視聴者が映像酔いしてしまうのを防ぐことができます。

ステディカメラ

VR配信中にコメント読みするには

XSOverlay(有償)などのオーバーレイツールを導入すれば、VR中でもデスクトップ画面を操作可能です。

また、現在はSteamVRそのものにも空中や手元にデスクトップ画面を固定しながらVRできる機能があります。こちらは操作の為にSteamVRメニューを開く必要がありますが、コメント読み程度ならVRをしたままで可能です。

実際にVRChatで撮影された動画の一例

■綺麗なワールドでコメント読み雑談配信


■街中レポ


■海外プレイヤーと交流


■ホラーワールドで肝試し


■ワールド巡り


■企画動画


■ゲーム対決


■Youtubeショート・Tiktok向け踊ってみた動画


■イメージビデオやMusicVideo


■本格的な映像制作


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