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もう時効なので書くよ #003 「恋はメキ・メキ」誕生秘話 Tom Jones
アメリカからの至上命令!?
1994年の出来事。米国出張から戻った上司に呼ばれた。「津森、コレを売れという至上命令が出た。宣伝課長として何とかしてくれよ!」「ええっ!?あのトム・ジョーンズですか?オッサン歌手の!?」これは難題だ!と頭を抱えたが、とにかく上司が持ち帰った音源を聴いてみた。
なかなかポップなアルバムだった
するとオッサン臭さは残しつつも非常にポップな内容で若年層にも売れそうな素晴らしいアルバムだった(トレバー・ホーンやテディ・ライリーなどの豪華プロデューサー陣でした)。そこで先ず若者に訴求すべくトム・ジョーンズという名前は捨てようと思って「T.J.」と呼ぶことにした。
何か...そうとしか聴こえなくなってきて...
推し曲の1曲目”If I only knew”は何度も聴いているうちにサビの”make you make you”の部分が「メキメキ」としか聴こえなくなってきた。その時、脳裏に浮かんだのが懐かしのB級ディスコ曲”Let’s all chant/Michael Zagger Band”のシングル・ジャケット「チャンタで行こう!(ジャケットが黒鉄ヒロシによる麻雀の画)」。よし、あのバカバカしさで行こう!ということでタイトルは「恋はメキ・メキ」に決定!
大ヒット!来日公演まで決定!
更にディレクターT君のアイディアでみうらじゅんさんにライナー依頼し、スゲー帯コピー「声はおなかから出さなきゃダメなのよ。」も貰えた。全てがハマって大ヒットし、来日コンサートまで実現!
トムはやっぱりスゲー!
コンサート当日会場の中野サンプラに行くと、楽屋が分からない。でも待てよ。昨日T国ホテルの取材に立ち会った時に嗅いだセクシーなコロンの香りがする!香りを辿って階段を登ったら、居たよ!TJが(^。^)”Hey,nice to see you again,Tom” コンサートは往年のファンとメキ・メキでファンになった若者が入り混じってメチャクチャ楽しかったです。
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