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カフカ先生講演会レポ【中央大学白門祭企画】


行ってきました!
カフカ先生の講演会2時間あったんですよね。時間たっぷりメモたっぷりです。運営の方からレポしていいよと言ってもらえましたので思う存分レポするぞい。お楽しみください。

ところで。講演会の前にですね、わたくしスタバに入りましてですね。しばし一服&糖分補給〜♫と呑気に過ごしておりましたらよ。
み、みたことある人がいる...あの人知ってる......というヤババな状況が発生致しまして。
あれは...あれはきっと編集担当の加藤さんだ私知ってる...!となってチラと横を見ましたら御大もいらっしゃったのである。
わー!わー!どうしよー!!!!と脳内大パニック。
どうする!どうする!ってなるじゃないですか。いやなりますよね?

5分ほど逡巡した末に、ヨシ!と意を決してコソコソと近寄りました。やめとけお前と言う冷静で賢明な自分を脇に押しやって、思い切って声をかけてみました。
加藤さんには...え?って顔されました。そりゃそうですよね...滝汗。カフカ先生は天使のような微笑みで笑ってくれました。やさしい人〜!!!
緊張のあまりなにも言えずそそくさと退散したのですが、はて、声をかけたのならせめて大ファンです、ずっとずっと応援してますくらい言ったほうがよかったやも...と振り返って思ったけどもはや後の祭り。我ながら珍プレーを決めてしまい、ああ恥ずかしい恥ずかしい。

それにしても、編集の加藤さんの顔が特定できたら自動的にカフカ先生を特定できるこの仕組み、ファンにとって美味しすぎますな。

さて、余談はこの辺にして講演会のレポ参ります!


【学生時代】
学祭での講演ははじめて。
大阪の大学に通っていて院までの6年間過ごした。
サークルにも入らず色々な集いにも行かず、夏休みにはコンビニと図書館の往復。家庭教師でバイトしたり、研究をして過ごした。 
大学は久しぶりなので懐かしい。大学生に戻りたいなって思う。

出身は愛媛だけど方言は抜けた。出そうと思ってももう出ない。でも愛媛帰ると出る。たぶん空気中になんかの成分が入っててそれを吸うと方言出せる。

大学の専攻は工学(エンジニアリング)。文学は研究したわけではないが沢山読んだ。

【文スト立ち上げの動機】
文ストの始まりは編集の加藤さんとの打ち合わせから。文豪で能力バトルしたらかっこいいよね、と。
ペンネームが朝霧カフカだけど、フランツカフカとは特に関係ない。デビュー前は朝霧カイトとして活動していてデビューするときに被ってないかネットで検索してみた。そしたら女性コスプレイヤーがヒットした。だからやめてカフカにした。
ペンネームがカフカなのでフランツカフカは絶対に出せない。
もし出すとしたら異能力「変身」になる?
ヨーロッパの文豪は知名度があるので強いという裏設定がある。もし虫に変身して強いキャラになるとしたら某バイクに乗って戦うキャラみたいになってしまって出せない。なので想像の中だけで楽しんでください。

アジア圏の文豪も出したいけどちょうどいいタイミングがない。中華街があるので大陸系をぜひ出したいがいまのところ機会がない。尊敬する作家は沢山いる。

横浜を舞台にした理由は35先生の地元だから。背景など資料の写真を撮りやすい。
あとは、聖地巡礼に向いてそうという理由もある。特徴のある街なので。
港街の異国感がいい。
2つの異なる価値観が出会う境界面ではドラマが起こる。横浜には日本と海外のふたつの価値観の衝突があって、そこからドラマが生まれやすい。だから舞台にすると面白い。例えば京都なんかも同じように境界面なのでよい。新と旧の衝突がある。

35先生との出会いは編集さん経由で。編集さんがこの人いいよとカフェに連れてきてくれた。

【キャラデザについて】
キャラデザは僕が3〜4行の設定を送って35先生が仕上げてくれる。
こいつはもっと悪いやつだからもっと悪そうにしてと注文をつけることは10回に1回くらい。ほとんど35先生を信頼して任せている。35先生のキャラデザには毎回驚かされる。

中也は最初剣士の予定だった。太宰VS中也の構図は最初から決まってた。
中也の設定で最初決まってたのは、背低い、帽子かぶってる、あたりが強い、だけ。
僕が、小さい人が大きい剣を持ってたらいいんじゃないかと提案したら加藤さんに武器がない方がかっこいいと却下された。
加藤さんが酔拳の使い手はどうかと提案してきたから僕が却下した。
議論が紛糾して大変だった。

史実に忠実にするかしないかということをはじめに考えたが、しないと決めた。後悔はない。
太宰と芥川の関係性は逆転しているが意図的な変更。
徹底的に下調べしてイメージを膨らませるけど、そのままのイメージよりももっと面白くできないか、違う方向性にフレないかをずっと考える。面白さ優先といえば聞こえはいいかもしれないが、基本的には僕がピンときた方に走るようにしている。

登場人物をモデルにすることもよくある。
たとえば鏡花は本人はおじさんだけど、鏡花の作品には母親のイメージが出てる。若く美しく死に別れた母という作品のイメージは文ストに引っ張ってきた。
ドストエフスキーは文豪本人は酒飲みのヤバいおじさん。文ストのキャラはカラマーゾフの兄弟のイワンと悪魔が対話するシーンに現れた悪魔をモデルにしている。作品の中で印象的なもの、作家が大事にしてそうなものを取り入れるようにしている。

史実では森と夏目が並列に扱われているが、文ストでは森と福沢が並列のような感じになっている。探偵社を起点にして探偵社の社長は誰かって考えた時に一万円札の人だよなってなった。みんなが従うような格がほしいと思って。
その格に負けないような敵で、なおかつ変でヤバい文豪は誰かと考えて森鴎外にした。

【他の文豪モチーフ作品について】
文アルなど他の文豪モチーフ作品に対して、文ストの後追いだとはちっとも思ってない。そもそも自分が一番最初だと思っていない。文アルのほうが史実を重視している。そういった部分に対して尊敬も大きい。けど文アルなど他の作品を見ちゃうとパクっちゃうので見るのは程々にしている。

文豪という宝を若い人にもっと見てもらうためにたくさんの作品が生まれるのは嬉しいこと。
文学館とのコラボなどを通じて恩返しができていたらいいなと思う。

【マーケティングについて】
文豪ってそもそもかっこいい。それは文ストの有り無しに関係なくもともとかっこいいもの。作品もすごくかっこいい。
その印象にプラスして、読んだらおもしろい!ということを伝えたい。読みにくいっていうのは絶対あるけど、そのハードルを越えられたら絶対面白い。
コラボカバーの企画も、とりあえず買ってみるということを促すため。家の本棚に置いてもらってふとした瞬間に読んでみるということをしてもらいたい。面白さを知ってもらうためにできることはしていきたいし、入り口としての役割を担うことができたら光栄だと思う。
コラボカバーの企画は僕は関与してないので、出版されるのをXのポストで知る。あ〜こんなの出たんだ〜って。(画面に並んでるコラボカバーの一覧を見て)こんなに出たんですね〜ビックリ。
ヨコミゾの顔は今回角川として出そうぜ!って意気込みがあって、出していいということになりました。ヨコミゾすき。

【メディアミックスについて】
角川はメディアミックスうまい。作家としてとてもありがたい。一日に書ける量には限界がある。自分だけでは作品をこんなに大きくできないので、色々な企画で大きくしてもらえるのには感謝してる。

アニメとの関わり方について。
ふたつの自分がいる。ひとつはプロに任せるのが一番だって思う自分。カメラワークや絵コンテなどは僕は素人なので全然わからない。でも原作者が何か言ったら制作陣は原作者の言うことを聞かざるを得ない。だから極力なにもいわないほうがいいと思う。
とはいえまったく原作が関わってないっていうのはファンに対する誠実さが欠けているとも思う。原作側のお墨付きがないのはどうなのかなと思うので、脚本・台本・セリフは僕がガッチリ入っている。このあたりは専門の領域だから。そこから先はチェックのみ。

【シナリオライターの仕事】
シナリオライターって便利な言葉。名刺に簡単に書ける。僕は割と色んなことができる。漫画、ネーム、小説、脚本、やれと言われればできる。
見た人の感情を動かすという目的は同じ。なんでもシナリオ屋さんという感じ。

ストーリー完成まで、小説と漫画ではプロセスが全然違う。だから小説を初めて書いたときは苦戦した。まったく別の才能といっていい。
情報に対する密度感が全然違うし、1分間の中での進みが全然違う。
小説は文章で心の流れを作らないといけないので難しい。(冗談ぽく)両方できる僕結構すごいと思う笑

話を作るときにはひたすら頭を使う。ルーティンとしてやってることはないけど、場所を変えるようにしている。場所には捨てたアイデアが残ってしまう。机の周りに落っこちているみたいな。だからカフェを梯子したりファミレス行ったり家で書いたりなど。ルーティンにしてしまうと話が固まってしまうので避けるようにしている。
絵を描くことと違って、前と違うことをやるっていうのが基本の仕事だから。
他のリフレッシュ方法があまり思いつかない。休憩のときに漫画や映画を見たりゲームをやったりするけど、それらも結局は全部仕事の情報を入れる作業。仕事と無関係なことができない。でも特に苦ではない。

倍速再生はデビュー前に一時期やっていた。その当時は成長するためには量が必要だと思っていたから、1.7倍とかで見続けて情報を叩き込んだ。それはそれで役に立ったと思う。おかげで世の中の作品は大体見た。もう今はそういうフェーズじゃないのでやってない。
今は別の頭のトレーニングをしている。例えば2時間の映画を1.5倍の長さにするならどうするか?キャラをひとり増やせと言われたら?ひとり減らせと言われたら?などの思考のトレーニング。そのトレーニングは倍速でやるには向いてない。

【昨年文学会の講演会にお呼びした逢坂冬馬先生について】
同志少女よ敵を撃てすごい好き。コミカライズもすごい綺麗でめちゃいい。
小説が歴史考証があってしっかりしているからコミカライズは大変だったのではないか。

コミカライズに向くものも向かないものもある。かといってコミカライズしやすい小説を書こうとするとうまくいかずに滑る。

黒の時代はコミカライズを意識して書いてない。むしろできないだろうと思って書いた。でも結局アニメにも舞台にもなった。

【外伝の話】
コミックス2巻か3巻に綾辻先生と京極先生から推薦文を頂いたことでキャラ化が始まった。書店員さんからこの2人の話ないの?って聞かれてそのままの流れで、書いてください!ってなった。異能力は宣伝の人が勝手に考えてあったのでそれに縛られ、京極先生からは悪役のおじいちゃんがいいとご希望を頂き、どんどん困窮する状況に。
そこに辻村先生が私も出たい!と言ってくれてすごい作家さんなのにノリが!って思った。文ストを好きでいてくれて綾辻先生と京極先生の大ファンだったのでご快諾いただけた。

外伝のなにが一番大変だったかってこの3人の先生に確実に読まれる!っていうところ。キツかった。ミステリのトリックも見られるし冷や汗。読者のことなんか頭になかったですから笑
先生たちにすごく良かったと褒めてもらえて本当にありがたいなと。
綾辻先生のパーティーに行ったときに宮部みゆき先生から私も出してって言ってもらえて。異能力は火車で、って笑

【文ストのタイトルの由来】
編集さんからタイトルだけで10万部売れそうなもの考えてって言われた。
犬というイメージが最初にあって。そこから加藤さん案で純文ストレイドッグスは?というのがあり糖分高すぎるなあ〜と思い却下。僕のほうからラジカルスカベンジャーズは?と提案したら加藤さんから意味わからないって言われた。
文豪をタイトルに入れたい、それと犬という雰囲気を決めて、迷いというモチーフは後から決まった。犬じゃなくて虎じゃんって言われかねないけど、犬たちの集まりというイメージがあった。

文ストの入り口には「かっこいいバトルもの」というテーマがある。95%はエンタメ。だけど、出口の部分の5%に文学を入れるようにしている。文学のいい部分の良さが最後の印象として残るように。文学の中に、生きるとは?自己とは?という近代文学の内面と向き合うというテーマがある。
僕は私小説のようなものが好きだけど、私小説では10万部売れない。部数を気にするのは多くの人のもとに届けるというミッションがあるから。
そうするとより多くの人のもとに生きるとは?自己とは?の文学が浸透する。

【キャラについて】
■敦
敦は中島敦の文学で描かれた人間とは?というテーマを借りつつ、主人公として善の立場で戦ってもらっている。
僕はキャラを戦わせるのが苦手で、どうしてこの人は痛い思いをしてまで戦うのかという部分を念入りにしっかり考えないと話を作れない。
中島敦という主人公は結構変わっていて、彼は誰かのためやみんなのために戦っているわけではない。生きる許可をもらうという、自分のために戦っている。それによって戦う必要性があることや一途さが伝わって主人公性を後押ししている。

山月記の臆病な自尊心、尊大な羞恥心という部分もキャラとして表現したいけど山月記が名作すぎて勝てん!ってなってる。でも内側に気持ちが向かうというところは同じだと思う。

敦の過去話(10巻39話)を1話のうちに収めたことについて。あれはこってりやる話ではない。胸に痛い不愉快な話だから。多くの部分を読む人の想像力に任せようと思った。テーマも結構危険で、見方によっては虐待の肯定に見えるし、虐待のおかげで今の敦があるというメッセージに読み取れてしまう。僕として虐待の肯定とは思ってほしくないが、読者に解釈の余地を残すようにした。

敦の成長には自分でもびっくりしている。連載から10年以上経っているけど作中時間はあまり経っていない。最近僕は敦に自分で喋らせるようにしている。普通は伏線などをコントロールするのでキャラには勝手に喋らせないけど、敦だけは勝手に喋ってもらうようにしている。作品が豊かになってきた証でもあるかな。

■太宰
太宰はめちゃむずい。何考えてるかわからないから。太宰は謎めいたキャラを作って中心をあえて抜くという方法をとっている。根本や本質の部分を明かさない。そうすると読者は何があるのか知りたくて興味を持つようになる。
太宰の中心に何があるかは誰にも言ってない。五十嵐さんにも宮野さんにも言ってない。
太宰の問いかけと核はなぜ死にたいのか?ということだが、そこが真空地帯になっている。
だから太宰の一人称で書くのは無理。語った瞬間に嘘っぽくなってしまうから。
同じやり方でキャラをつくってもう一回当てるって難しいかもしれないなと思う。
太宰は主人公にしようと思えばできる。例えば太宰がホームズで敦がワトソンのようにまわりでわちゃわちゃするみたいに。
太宰はほっといたら全部持ってっちゃう。乱歩と太宰が全部吸って解決しちゃう。

国木田と太宰は相棒として作ったけど、二人の活躍シーンがどんどんなくなっていって...中也に吸われちゃった。
国木田はもっと活躍させたい。国木田太宰コンビは時間さえあればいくらでも書けるって感じのコンビ。

太宰から見た中也についてはよく聞かれる。プロデューサーからもこの二人をもっと書けって言われる。
太宰は中也のことが嫌いです。シンプルに。見たとおり。実は〜〜?みたいなことは僕はやらない。だって...二次創作の仕事とっちゃうでしょ笑
それは二次創作がやる領域だから。
ストブリと十五歳に対するファンの皆さんの喜びについては認識してます。

■芥川
芥川は編集の加藤さんが史実の芥川のファンなので変なこと書けない。福地との船上の戦いで死んだ時、ファンから うらみます ってメッセージすごい来た。
芥川も理由なく戦わせることができなくて、なぜ主人公に立ち向かうのかという部分をがんばって考えた。芥川は悪のスタンスが普通とちょっと違って世界をどうこうとかそういう理由じゃない。個人的な、ただヤダ!許せない!という感情的な理由で戦う。反敦的な。

芥川と敦の関係性は難しくて外伝やアニオリでふたりの関係性を進められない。ふたりの関係性の変化を原作の中だけでコントロールしている。外伝とかで共闘しちゃうと原作のふたりの関係性と齟齬が生まれる。ふたりの関係性は常に変化しているので、成長させちゃいけない、変わっちゃいけないを意識している。

■中也
中也が汚辱を発動するときの、汝陰鬱なる汚辱の許容よ...というのは編集の加藤さん案。そういうの言いながらだとかっこいいんじゃない、と。
異能生命体を抱えている中也と太宰が触れ合うのは特に問題ない。中也の中には封印式があって異能は中也の中に封印されているから。
中也も太宰のことは嫌いだ!と思ってる。嫌いだ!と言っといてからの〜〜?はない。ただ嫌い。

【質疑応答】

[※ごめんなさい質問の内容拾えなかった]
特異点は2巻のときからアイデアとしてあった。
ふたつの能力がぶつかるとどうなるのか?という。能力バトルは基本的に能力って言い切ったもん勝ち。物理法則とかの矛盾は考えない。だけどそういう矛盾を敢えて突き詰めてみたのが特異点。

[メディアごとで結末違うのはなぜ?]
どのメディアも僕が監修してるのですべてに意味がある。例えばBEAST、頁の数だけ世界があるので小説と銀幕の結末が違うというのは成立する。
銀幕Bの続き気になりますか?機会があれば書きたい。

[人生に影響を与えた作品は?]
村上春樹。あと大学受験の模試で出てきた遠藤周作の留学。小学生の頃にドラクエの小説を読んでそれが面白くて小説が好きになった。
人生が変わるって小説読むとよくある。
村上春樹は大学のときに読み耽った。ノルウェイの森の衝撃が大きかった。あと文章が異様にうまい。好きすぎて、春樹断ちしてたときもあるくらい。文章がうつっちゃうから。

[最終回は決まってる?]
五衰編のラストまではできてる。ネームまでできてる。
五衰編の次の話は構想中。ざっくり雰囲気はすでに。
虎の秘密、本の秘密は決まってる。けどそこに至るまでのルートはいくつかあってまだ不透明。僕もどうなるのか楽しみにしてる部分。

[黒の時代の最後、本編はさよならを言えなかったのにBEASTで言えたのはなんで?]
ふたつのさよならの意味合いは違う。残された者が受け継ぐものも違う。
Bはさよならというしかないような別れ方だった。ふたつは対照的な別れ方をしていると思う。
Bの終わり方はあれしかない、うまくいったと思っている。
プロデューサーにチェックをお願いしたときに、読んだら泣きすぎて仕事にならなくなったから帰ると言われた。
こういうのは見て読み取ってもらうのが一番正しいと思う。質問者さんも質問している時点で実は自分の中に答えがあるのではないですか?

[文ストの名言はどう作られてるの?]
僕は名言製造がしたい。セリフ萌えのタイプ。萌えるセリフを脳に収納するのが大好き。好きすぎてお風呂の中で暗誦することもある。

セリフを立てるように意識している。メロディやハーモニーのように流れるようなセリフがいい。
読んだ人をギョッとさせる、セリフをギュッと立てる、それを適切なタイミングで入れる。
以前のグッズにあった名台詞缶バッジが好きだった。ぜひセリフを味わってほしい。

[side-Bの太宰はなぜ未来のことがわかるんですか?]
(めーーっちゃ考え込むカフカ先生)
太宰は本編世界の記憶を受け継いでいる。だから織田と出会わないように改ざんしたのがB。
未来が...?というのは、ご容赦くださいとしかいえない。そういう設定だとご理解ください。
本編の太宰は未来のことは知らない。

[白瀬の元ネタは?]
白瀬がここまで出るとは思ってなかったし、ストブリで活躍するとは思ってなかった。白瀬は降りてきたキャラで元ネタがない。普通はだいたい元ネタがあるんだけど。
中原中也の作品に登場人物とかないから、元ネタ探すの難しい。

ストブリ劇場版に期待の声が会場から上がり...加藤さんのほうを見て、あちらのほうに...と。


【最後にメッセージ】
作家って孤独なもので、自分の書いたものって本当に読まれてるのかな?ってなることも多い。
想定読者が15人くらいしかいないみたいな笑
でもこうやってみんなが並んでるのを見るとすごく励みになる。
みんなが僕に感謝している以上に僕はみんなに感謝している。

ありがとうございました。


うおん。8000字超えちゃった。
メモ取るのも帰りの電車内でnoteに書き起こすのもがんばりました私。

カフカ先生とても気さくで優しくてファンのことをすごく大切にされている方で本当に至福の雰囲気に包まれた講演会でした。
企画してくださった中大文学会の方に感謝。カフカ先生のご厚意にも心から感謝。
文ストありがとう!の気持ちでいっぱいです。

参加された皆様、おつかれさまでした。
読んでくれた皆様、一応お伝えしておきますが講演会の内容たぶん90%くらいは書き出せたと思います。読んでくださりありがとうこざいました。

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