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自己紹介

突然ですが。
私は決して怪しい者ではありません、ということを伝えそびれている気がするので、今更ながら自己紹介を書いてみることにしました。

■考察を書いている理由
私は漫画の考察を読むのはもともと好きでしたが自分でやろうとは考えたことなくて、それでもなぜか文ストの考察だけは結構な執念でやっています。
文ストだけにこれほどへばりついてるのは、文ストがそれだけ自分の魂に深く突き刺さったからなんだと思います。
なぜそこまで深く刺さったのか、文ストのどこがそうさせたのか、何がここまで自分の心を動かすのか、そういうことを考察を通じて知ろうとする試みが結果的に自分自身の内面を探る試みにもなっていて、一種の自己分析になっているのだろうと思います。
物語は自分を映す鏡である、という実感を近頃持つようになりまして、そういう意味では文ストは自分にとって非常に精緻に自分自身を映し出してくれる唯一無二の鏡になっていると感じます。

■文ストの好きなところ
文ストは「不条理について描いた優しさで満ち溢れた漫画」だと思います。
生きることに対して居心地の悪さを感じている人、世界の無意味さに絶望している人に手を差し伸べてくれる、孤独を抱えている人の魂を救ってくれる、優しく包んでくれる、そんな作品です。

それと同時に、善悪を超えた闇と光の対比も魅力なのかなと。
世界の無意味さと、迷いながら生きる人間の温もり。
冷酷な現実の中に、ぶわっと溢れ出る生命力や感情のほとばしり。
冷たい宇宙空間の中の一閃の光のような
そんな「世界という名の闇」と「魂の叫びという名の光」の対比をきれいに描いている作品です。

これ以外にも、
・予測できない突拍子もない展開
・戦略の読み合い、思考遊び
・いい感じに梯子を外してくれる小気味良さ
・センスの良いユーモア
など楽しむための仕掛けが沢山施されている作品だと思います。

人物像が深い点も大きな魅力。
史実の文豪の人物像が地中に広がる根っこであり、先生たちが構築したキャラ像が地上に開花したモダンアートのごとき花なのだと思います。人物像が平面ではなく立体なのでとにかく奥行きがすごいです。また読者に想像する余地もたっぷり与えてくれます。
なにゆえにその根からこんな花が咲くのか、キャラクターの背景を史実を通じて考察をすることで共通点を見つけたりできるのもとても楽しいですし、地中を掘って探っていくと思わぬお宝を発見することがあり、文学へと手を伸ばす絶好の足掛かりの役割も果たしてくれています。

■おわりに
私が考察を書いているのは、文ストによって救われた身としてその魅力をもっと多くの人に伝えるためでもありますが、それと同時に、自分で自分の心を癒すためにも書いています。
物語という鏡に深く入り込む行為は、最終的に自分自身との対話の意味合いを持つようになると感じています。その対話を通じて自分の魂を救う、そういう目的のもとに書いているものも多くありますので、このnoteに書かれている考察とは名ばかりで、その本性は、ある個人の心の声の発露にすぎません。そのようなご認識を持って頂きながら読んでもらえると幸いです。


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