【本誌101話②】再びムルソーの今後の展開について
※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※ヤングエース2022年6月号のネタバレを含みます。
※過去にfusetterでツイートした内容の転載です(2022.06.23執筆)
再びムルソー側の妄想話です。もういい加減やめなよって自分でも思うんですけどね。
お預けにされるから、こうやってネチネチネチネチ考え込んで、ありもしないような妄想を繰り広げる私みたいな輩が出てくるんです。
101話、水底にただよう。はじめ読んだときはそれはもう傷だらけになりましたが、改めて冷静になって読み返してみると、とてもエピックな素晴らしい回だったなぁと思います。太宰の秀才ぶり、シグマとの掛け合い、ドスの希少な表情、中也への想い、いいものが沢山詰め込まれていてとても濃かった。そして何より緊迫した先の見えない展開。
そう、先が見えなさすぎてエンドレスで妄想できちゃうんです。ということで、以下その内容です。
以前の妄想話の前提を引き継いでいます。(中也の眷属化が解けているetc) →前回の妄想話
以前に書いた妄想話では、中也はこのままドス側に寝返ってドスと共に脱出するんじゃないかというキツめの妄想でしたが、今回は割とオーソドックスで、ハッピーエンディングなやつ。だけどもハッピーエンディングって物語的には元に戻って話が展開していかないってことでもある気がするんですけどね。
今回の考察の鍵は「水底にただよう」とゴーゴリの動機です。
①題名の「水底にただよう」から考えられること
水底、なんですよね。重水は比重が重いので人体は沈まずに浮き上がると先にゴーゴリが解説しています。
ということは普通に考えれば水底ではなく水面にただよう、という表現のほうがしっくり来ます。しかし水底と言っているからには水底に行くんでしょうね、きっと中也が。
普通の水なら浮力よりも重力の方が大きければ沈みます。重水も同じ原理...ですよね?
水の重力を変えたりすることはできなくても、自分の重力の強さを変えて水底に潜り込むくらいはできそうです。
潜り込んだ先にドアがあり、太宰が警備室のボタンでドアを開けて中也を外に出してあげれば、浮かんだままのドスくんとはおさらばできます。
こうして中也だけが脱出に成功し、太宰的にも本当は殺したいのに救わなきゃいけなくなった「厭な手札」だったということで完結できそうです。
②ゴーゴリにはドスを救い出す動機がある
では置いてけぼりとなったドスくんはどうするのか。ここでゴーーーーゴリの登場は普通にあり得る気がします。だって、ゴーゴリがドスくんを意地でも救い出そうとする動機はある、きっとあるんだよ、彼には!
ゴーゴリは自分の手でドスくんを殺害したいんだよ。もうぶち殺したくてしょうがないんだよ。そのために遠路はるばるムルソーまでやってきたんだよ。楽しいゲームだって用意したんだよ。
それなのに!!!それなのに!!!
もし重水の中で溺れて死んじゃったら、ゴーゴリが自分の手で殺したことにならなくないか?
自由意志、表明できなくないか?
致死毒による死以外の死じゃ、ゴーゴリが殺害したことにならないのでは...?
そんなの嫌だァァア重水に溺れて死ぬくらいなら私がこの手でぶち殺ーーす!!って叫びながらドスを外套に入れるゴーゴリはいる気がします。
ということで、ドスくんは無事ゴーゴリが救助っと。
救助した後に本当にゴーゴリがドスをぶち殺すのかはちょっとわかりません。少なくともあっさり殺されるドスはあまり見たくない。
こんな感じでドスゴーゴリ組、太宰中也シグマ組に分かれて無事ムルソーから脱出し、「一方その頃...」で場面転換して空港側で何かしらの決着がついて終わり、っていうシナリオもありそうですね。
前回の妄想とは着地点が全然違いますが、どっちみち正解なんてわかりませんから、色んなシナリオを盛大に妄想して、種明かしされるまでのお預けの時間を楽しめればいいなぁと思っています。