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シグマが敦とドスくん相手に交換した情報は何か(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:
ものあし様こんにちは( .ˬ.)"
早速お題の方失礼いたします。

シグマくんの異能は
「相手に触れることで「自分の知識の中で相手が最も知りたい情報」と「相手の知識の中で自分が最も知りたい情報」を交換する能力」です。
敦くんには頁のありかを教えましたが、シグマくんはその代わりなんの情報を受け取ったのでしょうか。
ドスくんに触れ情報過多で倒れてしまった時には、ドスくんにはなんの情報が送られたのでしょうか。

過去に似たお題があればスルーしていただいて大丈夫です!
長文失礼いたしました( .ˬ.)"


ついに…この難問が…!いつか誰かがこれをお題にするだろうな~困ったな~どうしようかな~という不安がこのたび見事に現実のものとなりました!お題主様、鋭いご質問ありがとうございます!!みんなが気になっていて、だけどほったらかしにしてしまっていた難問だと思います。

ということで、困ったときの他力本願!!
自分ではなんにも思いつかなかったので、相互様たちのお力をお借りしました。今回これを見てもらえれば確信すると思うのですが、私の相互様、強者ぞろいすぎてどの答えも秀逸だし、私ひとりがうんうん唸ってひねり出した考察よりも、読んでいて楽しい内容になっていると思います。
色んな角度から色んな光で照らされつつも、やっぱり実はみんな同じことを望んでいて同じ色合いの景色を見ているんだなあと、そんなことに気づかされて感慨深かったです。

それでは、今回のお題は私の考察の代わりに皆様から頂いたアイデアを載せますので、いつもとは違うかたちの回答をお楽しみください。

シグマは情報を渡す一コマ前(手を離す前)に「……優しいな君は」と本気で五衰を裏切ることを決意したと思うんですが…それは敦に絆されたからで…(数コマ前までは敵意とか諦めを示してたから)だからその時シグマが1番知りたかったのって、受け取ったのって…敦の心の内とか探偵社の事だと思います。
ドストエフスキーが受け取ったものについては思いつきませんでした……もしかしたらドストエフスキーにとって欲しい情報なんてシグマはもっていないのかも…ドストエフスキーはシグマが知っていることは全て知っていそうだから。ということは「シグマの知識の中でドストエフスキーが1番欲しい情報」がない。=受け取れない。のかもしれません。

YW様

敦からは「生きる意味」みたいなモノを受け取ってたら良いなぁと思いました。敦にとっての生きる意味とは多分自身を受け入れ救ってくれた探偵社への恩返し的なものでシグマはそう思わせるほどの探偵社に興味を持って、探偵社員になりたいと思ったのかなと。

OC様

シグマは、積極的に敦から情報を抜き取りたかったわけでもなく、あの一瞬で敦に恩を返したかったものと考えます。
ただ、落下の間際、何のために生まれたのか分からなかったと伝え、それを最期の言葉にしてはいけないのだと叱られます。これが引用された科白かどうかは分かりませんが、『究極の異邦人』で「家族を持たない」シグマは、恐らく3年間の人生で初めて「真剣に叱られた」ことでしょう。異能に発動条件の有無があるかは定かではありませんが、最も知りたい情報を交換する能力であるならば、シグマ自身も願望を持たねばなりません。そんな時に、脳裏に浮かぶものがあるとしたら、敦の言葉を置いて他にはないはず。
色々と考えられることはありますが、「生きることの意義」を読み取ったと考えても良いでしょうし、あるいはこの時には既に「探偵社に入りたい」と深層心理で願ったならば、「入社試験」のことを読み取ったのかもしれません。ドストエフスキーの狡猾さを考えれば、どのような人間が探偵社に居るかは知らされていたことでしょうから、敦の半生を理解していたはずです。なのに、どうして生きられるのか、探偵社がその意義を与えたのか、と疑問は膨らむはずです。きっと、この時に初めて他人を羨ましく思ったのでしょうね。
さて、この18巻の表紙でシグマは手のひらをかざしています。僕は行動心理学は詳しくないので見たとおりの解釈をしますが、何かまばゆいものを直視できないように思えます。また本に手をかざしてもいます。本のことを知りつつ、しかし真相(まばゆいもの)が見えないのだとしたら、底意地の悪い構図です。しかしもしかしたら、そのまばゆさは、「生命の輝き」なのかも知れません。それは敦だけが持つものでした。
ただ、もしかしたら、シグマのこの能力は本人に自覚のある記憶だけではなく、海馬に書き込まれたデータのことを指しているのかも知れません。
であれば、敦が脳の中に埋め込まれている、本人も知らないデータがあったら、と思うと面白いですよね。そう言えばシグマの記号を数学で使うと、その意味するところは総和を求める、でした。以前にもお話ししたとおり、シグマの能力は攻撃能力こそ持たないものの最強能力の一角であり防御不能の無敵の能力……使い方によっては世界を支配できるものです。なぜなら世界中の全ての人間の記憶が同じになったら、それは人間という種族の終焉だから。人類は皆シグマになるのです。
そうすると、ドストエフスキーがシグマから奪うとするなら他の誰も持ち合わせない、「本から生まれた生物」だけが持つ記憶、と言うことになるでしょうか。ドストエフスキーの書き込みでシグマが生まれたワケですから、当然、シグマに与える異能力には熟考に熟考を重ねたはずです。ボスは無駄が嫌い、とはドストエフスキーの言ですが、それは本当はドストエフスキーのことではないのか、と思いますからね。
久し振りの長文、失礼しました。

MD様

行動心理学の人に18巻表紙のシグマのポーズについて質問してみました。
「向かって右の手が本にあるのは、何か見えない物を隠す、もしくは探す意味があります。
左手で手のひらを見せるのは、降伏、防衛、または見えない物を見ようとする動作です。
しかし、反撃の意図もあり、起死回生を狙う動きです」

MD様

敦が「何のために生まれてきたか分からなかった」を最後の言葉にしちゃいけないんだ!と叫んだ意図が知りたくなって異能発動、彼の優しさを知った、というどなたかの考察がしっくりきました。その説では敦がハッとしてるのはシグマが落ちるからではなくこの時神威の情報が流れてきたとも考えられます。要はMD様などが仰っている説に同意なのですが、こうして描写の中で明確に組み込まれてると考えると説が補強されて面白いのでこの説が好きです。ちなみにドス君は得た情報を次の駒として使う気がしています。

MM様

まさに死なんとしていて全てを諦めている状況下、敦の欲しい情報をくれてやろうというのが第一目的で、敦から何かを引き出すつもりはあまり無かったのでは?と思ったので、常に抱えている根本的な疑問が表出したかと…自分は何者か?家とは?家族とは?生きる意味とは?の様な。お互いちゃんと言語化されてない情報を大量に交換してシグマ君も気絶したかもと思いました。(致命傷負ってたからどっちにせよ気絶してますね)
皆様が既に仰ってることと同様の意見ですが…
お題を一緒に考える機会楽しかったです。

HW様

シグマくんが敦から得た情報を、ドス君は交換したんだと思ってます。 詳細はわからんのですが、本人は至って普通だと思っている事で、それが重要事項だと敦は思っていなさそうですよね。それが本に繋がる情報だと思ってます。

KT様

お疲れ様です。受け取り方によってはこの先の話の内容が真っ二つ以上に別れそうな事ですね~私もKTさまと同意見です。敦くんの情報をシグマくんが受け取り、それをシグマくんが…話の辻褄合っちゃいますね。こうやってあれやこれや談義している様を先生がご覧になったら多分ニヤニヤなさるだろうと思います。

YU様

一意見に過ぎませんが、シグマは敦から、探偵社員の全ての情報を(能力含む)受け取り、ドストエフスキーはその情報をシグマから抜き取ったのでは無いか、と考えます。
以前ドストエフスキーはマフィアへ侵入して情報を盗んだりしていたので。

UM様

(敦→シグマ)シグマくんは自分を助けた敦くんに興味を持っていたと思うので敦くんに関する情報ではないでしょうか?
(シグマ→ドスくん)シグマくんは直前まで太宰さんと話していたので『シグマくんが知り得る太宰さんもしくは探偵社に関する情報』だと思います

匿名様

皆様のご意見を集約するとだいたいこんな感じでしょうか?

シグマは敦の優しさの理由を知りたくなった。だから人としての素朴な問いに対する答えのようなものを敦から受け取ろうとした。敦にとっての「家」はどんな場所なのか、それを知りたくて情報を交換したら、それが結果的に探偵社に関する情報だった。
そしてドストエフスキーは敦からシグマに流れた探偵社の情報を抜き取って次の作戦に繋げようとしている。

ドスくんが必要とする情報なんてシグマの中には何もないってのもドスくんの強さが引き立ってて面白い案だなと思いました。
それから、シグマは天空カジノから落下したあとにしばらく意識を失っていますが、意識を失っていたのは落ちたのが原因ではなくて、情報過多による昏倒で意識を失っていたという可能性もあるかもしれないと今回気づけたのも大きな収穫だったなあと。
シグマを18巻表紙のポーズや異能の持ちうるポテンシャルの側面から考察されているご意見も大変興味深く読ませて頂きました。
色んな意見を集めてみると、やっぱりおもしろい!!集合知の力は偉大なり!

こういうお題の回答の仕方も魅力的だなあと実感したのでまたいつかご協力をお願いするかもしれません。今回ご助力頂きました皆様、本当にありがとうございました!

お題主様も大事なお題をご提供くださり感謝です!きっとご満足頂ける回答になっているのではないかなと思います。


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