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字ばっかり(麻雀)

字一色(ツーイーソー)って言葉を聞くと、
フワッと思い出すことがある。
時は絢爛の1980年代も終わりを告げそうな頃
場所は学芸大学にあった、とある雀荘

上家に座っていたメンバーの松っちゃんが、
配牌をカチャカチャと並べ終わると
こう言った。

「なんだよ、字ばっかりだよ、やってらんねえな」

人の不幸は蜜の味。
まるで麻雀の為にあるような言葉、
(この局、アガれるチャンスじゃん)
なんて若かりし頃のアタクシは思ったよね。
松っちゃんの手からは、その字牌もあんまり出てこない。
字牌ためこんで防御モードっすかぁ?

ところが9巡めに 六萬 を捨てると、
その松っちゃんから「ロン」の声。

なんだよ、字ばっかりって言ってたじゃん?
シャミセンかよ??

その松っちゃんが開いた手は、萬子のメンホン
牌に描かれていたのは、確かに字ばっかりだったよね
ベンキョーになりましたぁ!

5200くらい払ったんだっけかな?

くれぐれも、良い子はマネしないでね!

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村田光陽
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