床上5cmのセーフティネット。
人は二度死ぬ。
そんな言葉がありますが、僕は三度死ぬだと思いました。
「心臓が止まった時」
「人々の記憶から忘れられた時」
もう一つは
「生きる活力を失った時」
そんな風に感じました。
僕は今、カンボジアのプノンペンに居るんですが、シェアハウスを作るために諸々準備を進めています。
で、一緒にシェアハウスを作っているダイスケ君と昨日から同じ部屋に住んでるんですが、問題が1つ。
「ベッド1つしかないやん。」
僕らが今泊まってるのは、準備中のシェアハウスでして、ほぼ空き家状態の薄暗い部屋に無料で泊まらせてもらってるんですね。
なので、設備がまだ全然整ってなくて。。。
というわけで、市場に行って1つ30ドルの厚さ5cmほどのマットレスを急遽、購入しました。
で、ジャンケンで勝った方が床上5cmのマットレスで寝るということで、見事僕が勝ちました。
そんなわけで、昨日は床上5cmの場所で寝てたんですが、寝ながらふとBARをやっていた時を思い出しました。
僕は大学4年生の頃、1年休学して自分でBARを開業したんですね。
もともとスナックが入ってた全13席の狭いお店だったんですが、なるべくコストを抑えたかったので、お店で寝泊まりしてました。
夕方6時から朝5時まで営業して、そのままお店の床にブルーシートを敷いて、布団で寝る。といった具合で。
それで、昼過ぎに起きて温泉付きのジムに行って、筋トレして汗を流して、また営業と、健康的なのか不健康なのか良く分からない生活をしてたんです。
有難いことに、BARの方は初月から良い感じに軌道に乗ったので、近くに家を借りることも出来たんですが、結局1年間ずっと家は借りずに、お店で寝てました。
というのも、3つほど理由がありまして、1つは「数時間寝るだけの場所に毎月7~8万も払うメリットを感じなかった」ということ。
2つ目は「無駄に生活水準をあげたくなかった」ということ。
3つ目は「別に、しんどくなかったし、むしろ健康的だった」ということです。
詳しい理由は「24歳フリーランスの僕がホームレスを貫く3つの理由。」に書いてると思います。
で、昨日改めて思ったんです。
「この環境でも、毎日楽しいって思えるし、むしろ新たな挑戦にワクワクしてる自分がいるから、多分どんな状況でも人生楽しめそう。」
なんか、上手い表現方法が見つからないのですがモーレツに「生きてる、、、!!!」って感じたんですよね。
「もし、全部上手くいかなくて、ドン底に落ちたとしても、床上5cmあれば十分。」
床上5cmのセーフティネットが僕の心の余裕を生んでるんだなと。
p.s
今日はダイスケ君が床上5cmの番です。