なぜ、優秀なビジネスマンこそコーチングを学ぶべきなのか?
どうも、Kengoです。
昨年からコーチングを受け始めたのですが、人生や事業の意思決定や目標達成において非常にインパクトのある体験だったので、今年は自分がコーチ側に立てるよう学んでいきたいと思い、このNoteを更新しています。
コーチング講座は3ヶ月間毎週あるので、その都度このNoteに学びを記していきます。(前回のnoteはこちら→コーチングの99%はコーチの聴く力にかかってる)
これからコーチを目指す方や、コーチングを受けたいと思ってる方などの参考になれば幸いです。
ちなみに、このNoteではゴーゴーケンゴとしてではなく、Kengo表記のアカウントと連動させて更新するので、ぜひこちらのTwitterアカウントもフォローお願いします。
昨日、コーチング養成講座の第2回が行われたのですが、今回も非常に興味深い内容でした。
3つのポイントに整理してまとめていきます。
⑴コーチはキャッチャー
⑵4つの聴き方
⑶傾聴を実践する上で大事なこと
⑴コーチはキャッチャー
1つめのポイントは『コーチはキャッチャー』です。
話し手→ピッチャー
聴き手→キャッチャー
というイメージでして、聞き方によって話し手のパフォーマンスは変わるということなんですが、これだけではピンとこないですよね。
でも、実践してみると一発でこの意味が腹落ちします。
このnoteを読んでるあなたも是非、友人と試してみてください。
▼実践内容
話し手と聞き手に分かれて3分間それぞれの役割を徹する。
話し手→最近あった楽しかったことを話す。
聞き手→特定の聞き方で聴く
特定の聴き方→笑わない、浅く座る、腕組み、一点を凝視する、動いてはいけない
*注意点
聴き手は、必ずこの姿勢に徹する(めちゃ難しいけど心を鬼にして演じることで理解度が高まる)
相手の話に反応したらダメだけど中身はちゃんと聴くように意識する。
これを3分ずつ交互にやってみてください。
話し手も聴き手も大変辛い時間になりますが、非常に気づきの多い時間になります。
今回の実践編を通して出た感想が以下の通り。
・壁に向かって話す方が楽。壁より辛い。エネルギーが吸収される感じ
・楽しかった話が楽しくなかったように感じた
・目を合わせて喋れなかった
・無反応だとわかってたから耐えれたけど、普段いかに相手の反応を見てるかが分かった
・アイスブレイクの大切さに気づいた
実践した人はめちゃくちゃ共感できると思います。
この実践を通しての学びは『聴き手として”インパクトを与えてる”という意識がないと聴き方が無頓着になる』ということでした。
人は無意識のうちに聴き手の反応を感じてるんだなと。
この聴き方によっては、話し手が自己不信になったり、話す前に「この人には話したくないな」と思われるんですね。
⑵4つの聴き方
①頷き=動き
②相づち=音/リズムを作れる(ため息や舌打ちは最悪)
③エンジェルアイ=心持ち(目線、眼差し)
④おうむ返し=音
良い聴き手への第一歩は、この4つを徹底することです。
人間の五感処理は視覚83%、聴覚11%、嗅覚、触覚、味覚が残りを占めると言われてます。
つまり、全てのコミュニケーションは『見て聴いて』行われてるのです。
この4つの聴き方だけで会話が成り立つようになったら傾聴レベル1とのこと。
個人的に興味深いなと思ったのが、人は潜在的に「聴いてほしい欲求」があると言うことです。
つまり、良い聴き手になると人も情報も集まってくるんですね。
それだけでなく、人は「たくさん話せた人」に信頼を置きやすいため、良い聴き手になると信頼も得やすいと。
ちなみに、3つ目の「エンジェルアイ」は聞きなれない人も多いかと思いますが、意訳すると「優しい眼差し」です。
皆さんもエンジェルアイを自然と発動させてきた経験があると思います。
例えば、「赤ちゃんを抱っこしてるとき」や「子猫とじゃれてるとき」や「恋人とのたわいもない会話」です。
僕は「赤ちゃんを抱っこしてるとき」が一番イメージしやすかったのですが、皆さんはどうでしょうか?
視線や眼差し1つとっても奥が深いですよね。
「こいつ何ダラダラおもんないこと喋ってんねん」と心の中で思いながら話を聞いてたら、自然と視線に表れるのだと。
話し手としても「この人にならなんでも話せそう」と思える人とそうでない人がいますよね。
ちなみに、エンジェルアイを意識して発動させて聴いてみると、愛情に溢れて心豊かになる感覚があったのでオススメです。
ちなみに、日常のコミュニケーションバランスとコーチとして目指したいバランスは以下の通り。
日常=フィードバック70%、質問25%、傾聴5%
コーチ=傾聴80%、質問15%、フィードバック5%
日常だと「何を言うか」というフィードバックが大部分を占めてしまうので、要注意ですね。
⑶傾聴を実践する上で大事なこと
最後は『傾聴を実践する上で大事なこと』です。
キーワードは『最短最速思考からの脱却』。
普段、ビジネスの場面において私たちは無意識のうちに最短最速での課題解決に取り組んでいます。
そのスピードが早ければ早いほど、優秀なビジネスマンとも言えます。
しかし、コーチングにおいてはその最短最速思考を手放さないといけません。
なぜか?
コーチングは『答えを考える機会の提供』が前提となりますが、コーチが最短最速思考で対話をすると、『答えを教える』対話になり、それはコーチングではなく、コンサルティングです。
つまり、一見すると傾聴してるように見えて、コーチが思う”答え”にクライアントを誘導してしまう危険性があるんですね。
ここのパートが皆さんにとっても、一番刺さるのではないでしょうか?
ここで、より理解を深めるために上記のバイクレーサーの画像を例に出します。
最短最速思考を発動させてるときの状態が、このレーサーです。
目的地に最速で辿り着くためにスピードをあげるわけですが、速い世界というのは視野が狭くなります。
まさに、こんな感じですよね。
どうでしょう?
こんなスピードで走ってる最中に、脇の小石なんて目に入らないと思いませんか?
これこそが、最短最速思考の脱却が重要な理由です。
最短最速思考では見えない色んな世界があることを知るのは大事ですね。
最短最速思考と対極にあるゆっくりな状態というのは、『湖畔』だと言います。
心の静寂が保たれていて、相手の心の写し鏡になってる状態ですね。
コーチングは、あくまで質問の鋭さが前提ではなく、聴く姿勢が土台となって、クライアントが自ら話しをすることで、答えを考える機会になると。
モヤっとしてたことが整理されたり、内省が深まることで行動変容に繋がり、目的地まで自らの足で辿り着けるのだと。
確かに、「質問は的確だけど、なんかムカつくから答えたくない。」ってありますよね。
最後にまとめると、、、
⑴コーチはキャッチャー=聴き方で話し手のパフォーマンスが変わる
⑵4つの聴き方=頷き、相づち、エンジェルアイ、おうむ返し
⑶傾聴を実践する上で大事なこと=最短最速思考からの脱却
です。
今回も非常に勉強になりました。
特に「最短最速思考からの脱却」は優秀なビジネスマンほど難しい部分だと思います。
講座内で紹介された参考図書「モモ」は、”時間泥棒”の話なのですが、まさに最短最速思考からの脱却を考える上で非常に参考になります。
個人的に好きな部分を紹介して終わります。
モモにとって時間を持つことは他者に時間を与えることであった。つまり他者との関係性のなかに人生があり、時間があり、現在を楽しむということがある。ところが、時間を節約することによって、時間を持つことができなくなり、つまりは他者と時間をともに過ごすことができなくなっていく。応答することの否定が時間の節約なのである。つまり時間を節約することによって人々は愛することを奪われていくのである。(一部抜粋)