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わたしとブタ
イラストで閉めることが多いので、
見出し画像に何を描いていいのか分からず、細々と絵しりとりを続けていたのですが、
ここにきて初めて見出し画像と内容がマッチしたお話をさせていただきたいと思います。
何を隠そう私、大のブタ好きでございます。ブタに関してはキャラクターだけでなく
実際のブタの生体までこよなく愛してます。
今日はブタと私の歩みについて語っていきたいと思います。
うすうす気づいているかと思いますが、
ここから話が長くなりますので、
今のうちコーヒーを淹れるなり、
角煮を仕込むなりして下さい。
それでは。
私がブタを好きになったきっかけは
映画ベイブです。
牧場を営むご主人と出会った子ブタのベイブが牧羊犬ならぬ牧羊豚として奮闘する心温まる映画で、この映画を観てから私はすっかりブタの虜になりました。
しかし、当時ブタというのはまだまだ悪口という印象が強く、 ブタのグッズはあまり世に出ていませんでした。
母はマニアックな我が子のために刺繍でブタの絵を縫ってくれたり、
通販カタログをしらみ潰しに探したりと、
いろいろ試行錯誤してくれたようです。
いつしか我が家では私のためにブタ包囲網がしかれるようになっていきました。
そのかいあって、地元のバザーでブタのぬいぐるみを見つけることができたのです。
たった10円という値段に驚愕した家族に
そのブタちゃんは以降“10円ブタ”という
なんとも言えないネーミングをつけられてしまいましたが、私はブーちゃんと呼んでずっと大事にしていました。
ブーちゃんに可愛い洋服を着せてあげたいと裁縫を覚え、一緒に寝たいからと早く布団に入ったり、ブーちゃんのおかげで成長もできたのです。
時は流れて私は小学生に。
小学生になってもまだブタのグッズは世に普及していませんでした。
ある日、アクティブな父が突然USJにいきたいと言い出しました。
絶叫系が大の苦手な私は父の発言に人生で初めて殺意を自認、嫌々参加したのですが、
ここには私を虜にしたあの映画のグッズがあったのです。
そう、ベイブのグッズです!
ベイブはユニバーサルの映画だったので
アトラクションはなかったのですが、
たくさんのグッズが発売されていました。
それまであまりの嫌さに白目をむき出し
セルフホラーナイトしていた私も
映画で観たのと同じ大きさのベイブのぬいぐるみが山積みになっているのを見て、興奮しまくっていました。
娘のあまりの喜びように父はぬいぐるみを
プレゼントしてくれました。
そのぬいぐるみは今でも私の宝物です。
それから数年、半年にワンアイテムくらいのペースでグッズを増やしていく日々を過ごしていた私の前に救世主が現れます。
彼女の名はcちゃん。
クラス替えで初めて友達になったcちゃんは、海外の音楽や映画が好きなご両親の影響で、持っている物や服装がおしゃれな子でした。
そんなある日のこと、cちゃんと仲良くなってお家にお呼ばれをしたとき、これまたおしゃれなインテリアに度肝抜かれていたところ、通されたcちゃんの部屋で私が持っているものと同じ、ベイブのぬいぐるみを目にしました。
それだけでなく、cちゃんの部屋には
私の知らないたくさんのブタのキャラクターがおしゃれに飾られていたのです。
cちゃんが虜になっていたのは
“オリビア”という好奇心いっぱいのブタの
女の子が登場するアメリカの絵本でした。
オリビアはそのおしゃれな画風から子供たちだけでなく、大人のハートもキャッチし、
日本でもたくさんのグッズが発売されていきました。
そして時を同じく
電球を模したキャラクター
『ライトンシリーズ』が発売されます。
私とcちゃんはお小遣いのほとんどをライトンシリーズのガチャガチャに注ぎ込んでいました。
cちゃんの方がガチャガチャができる回数が多いことに気づき、我が家よりcちゃんの家のカルピスの味が濃いわけを理解した夏が私の青春でした。
女性をターゲットにしたこれらのキャラクターが誕生したことで
おしゃれでキュートなブタの存在が世に知れ渡ることとなりました。
そしてそれはブタが悪口の垣根を越えて、魅力的なキャラクターとして広く認知されるきっかけになったのです。
今ではピンク色を担当する動物に
ウサギと肩を並べてブタがいたり、
ブタが描かれたステーショナリーセットも当たり前に発売されています。
でも、ほんの少し前まではひとつもなかったんです。
ブタが好きだというとバカにされたり、
悲しい思いをしたこともありました。
今こんなにいろんな商品やデザインが溢れているのは、同じような気持ちを持っていて、それでも諦めずに好きなものを好きだと
言ってくれた人たちのおかげだなと思います。
それはきっと他のことでも言えて、
もし、自分の好きなものを変わっているとか言われても落ち込む必要はないと思います。それはまだ広く知られていないだけです。
私はいつもウニを初めて食べようとした人のガッツにレッドブルより翼を授けてもらっています。
好きほどあきらめずにいきましょう!
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