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台湾の中国語は法律上、公用語ではない。

 台灣の国家言語とされている言語は、台灣華語、臺灣臺語、臺灣客家語、金門話、馬祖閩東語、烏坵莆仙語、臺灣手語、阿美語、布農語、排灣語、泰雅語、鄒語、達悟語、魯凱語、賽夏語、卑南語、賽德克語(含太魯閣語)、撒奇萊雅語、噶瑪蘭語、拉阿魯哇語、邵語、卡那卡那富語、巴宰-噶哈巫語、西拉雅語、馬卡道語、大武壠語、道卡斯語、巴賽語、巴布薩語、雷朗語、龜崙語、巴布拉-洪雅語、猴猴語、箕模語、寒溪語、香蕉白話 。この中で寒溪語というのはタイヤル語と日本語がミックスしたクレオール語だ。この言語は僕自身、実際に聞いたことがある。日本人で研究している人も割といるようだ。興味深いのは香蕉白話で、どんな言語なのかちょっと聞いてみたい。台湾語とタイボアン語(平埔族語=平地原住民語の中の一つ)を故意にミックスさせて作られた隠語のような言語らしい。漢族化した平地原住民が一般台灣人や日本人に聞かれたくない話をする時や抗日運動の際に使ったらしい。公用語は何語にするのかは法律で決めないことになっている。でもネット上などで日本人が台湾の言語事情を説明しているのを見ると、たいてい台湾の公用語は中国語だとか、台湾華語だと書かれている。

 台湾政府がこれだけの種類の言語をすべて国家言語として平等に扱うことを認めていたり、台湾手話も国家言語として認めていることはすばらしいことに思えるのだが、逆に台湾華語(中国語)の次に幅広く使われている言語である台湾台語(台湾語)を矮小化したい狙いもあるのかもしれないと思っている友人もいる。

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