多言語社会
多言語社会の国で生活する場合、その国の人達に近づこう、その人達のことを知ろう、その社会にとけ込もうと思ったら、その国の公用語だけでなく、その土地の人達が日常の生活上使っている言葉を覚えて、積極的に使ってみるのは一つの大事な手段だと思う。だから、英語圏地域であっても、世界的に通じる共通英語でなく、その土地の英語方言や別の現地言語を学び、話せるようになった日本人も多いはずだ。
そういう日本人は現地の方言や地域言語が話せない日本人と行動を共にし、現地の人と会話する時には、同行の日本人に合わせて、或いは気を使って、世界的に通じる標準的な英語しか使わないのだろうか?現地では方言を話すのが日常当たり前の事であっても。
僕は台湾人と話す時には中国語だけでなく、台湾語も混ぜて話す。場合によっては台湾語だけで話すこともある。しかし、他の日本人と行動を共にしている場合、僕が台湾語を使うことを嫌がる日本人もけっこう多い。その中には中国語が通じる相手になぜ台湾語をわざわざ使うのか!と激しい怒りを露わにした日本人もいた。それ以来、日本人がいるところで台湾語を使うことには気を使うようになった。
例えば、シンガポールに住む日本人の中には、英語だけでなく、シングリッシュやマレー語、福建語などもある程度できるので、日常、混ぜて使っているという人もいると思う。でも一緒に行動している日本人が標準的な英語しか話せない日本人だったら、その人と行動を共にしている時はその人に気を使って、標準的な英語しか使わないのだろうか?
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