20200927(Sun)
割と朝からスルリと目が覚めた。低気圧がどんどんと自分から離れていくのを感じたからかもしれない。
昨日まで身体が悲鳴を上げると言うよりも、苦痛に歪みすぎて何も出来ていなかった。馴染みの整骨院に行って、健康状態が悪く血がめぐっていない。その前に血が足りない。血を流す筋肉もない。疲れが取れない。悪循環だと言われた。確かに背中は板、足は棒、それ以外はただ緊張した筋肉でつなぎ合わせた、ただの浮腫んでいる身体があった。毎日それに苦しめられていて、家事もろくに出来ないでいる。ゴミは溜まるし、洗濯物は洗うけれど干した後がそのままで、冷蔵庫の中身は見たくない。それだけでもストレスがフルチャージしている上に、今回は左肩が激痛で、足が微痛だけれど怠さを伴う筋肉痛になっていた。施術が終わった後、夫もして欲しいと40分程かけて施術を受けていた。私はその間冷えた身体をグッと包みながら、どこに置いても痛い左腕を庇って極悪非道なニュースをまとめたテレビが流れているのをジッと見ていた。夫の施術が終わると、うずくまる私を見て「ふふっ、何やってんの?」と、ふざけて声をかけられた。そうだろうな。机の下ら辺で身体抱えてうずくまってるんだもの。「早くお家に帰りたい。寒い。痛い。痛み止めを飲みたい。」とだけ言うと、焦った声色だけが聞こえて来た。夫も身体が疲れていたのはわかるけど、激痛な私を心配して連れて来てくれたのに、それは無いんじゃないかという思いが強かったけれど、言ったところで仕方がない。夫の顔は帰宅して落ち着くまで見ないことにした。どんな目で見てしまうかわかるから、敢えての行為で。
辛うじて動く右腕だけで車の運転をして整骨院に通うのも私の役目になる。私のことなんだから当たり前だと思い、右手でワイパーを動かして帰った。助手席で免許を持たない夫が「ごめん」と何度か言ったが、私は私に通じない謝罪を受け容れはしない。何がごめんなのか、いろんな解釈ができる「ごめん」はただ並べられた3文字以外の何者でもない。
いつもは10分もかからない道のりは雨で視界が悪く、酷く混んでいた。救急車に道を阻まれ右折できずに中央で立ち往生もした。私は信号を見つめることも辛く、周りの動き出す車の音で前を見て運転をした。左腕は痺れていて、怠さと苦痛でいっぱいだ。よく事故らなかったと思う。あんなに運転が苦痛だったことは今までに無かった。低気圧と体調不良に加え、実際には月経も来ていた為、私の身体はピークだったんだろう。よく動けたものだと今でも思う。
酷く疲れた身体はいろんな方法で温めて、血を作るために余分に卵を食べた。温めて温めて温め切った身体は久々に眠剤の簡単な力でストンと落ちてくれて今に至る。
少し目がサッパリしたので部屋を見るとすごい有様だなぁと思いうんざりした。うんざりしながらお風呂の追い焚きをして、キッチンの缶やペットボトルを捨てる。「洗い物は僕がやるからね」と言っていたけど、いつするのかわからないので洗ってしまった。洗い終わった洗濯物は2日も前に私が干した物だった。足元のは何日前なんだろう。山積みになったそれを畳んで仕分けして、夫の分は用途毎に分けて置いた。猫もトイレをしていたので綺麗にする。猫の汚物捨てに小さな蓋つきペールを最近購入した。夫は、未だに気付いて無いんだろうなと思いながら汚物を捨てる。あふれんばかりのゴミ箱の中身をまとめて玄関に置く。下まで持っていく余裕は無い。ご飯が欲しいと鳴く猫が吐き戻さないように少しずつ与えては身体を揺すって戻らないようにする。お風呂の追い焚きが終わったので足湯をして冷えた身体を温める。猫がいたずらをしてお湯を飲もうとするのを静止する。下の子はヤンチャで上の子はおとなしい。どちらも可愛い。でも覗き見はマナー違反よ。これが終わったら濡れたタオルも含めて洗濯して、横に避けられている夫のおしゃれ着洗いもかと思いながら、股から血が出てくるのを感じた。
嫌な気持ちだ。だけど、私は復讐でしか家事を進められない。綺麗になって喜んでもらおうなんて到底思わない。私は私のために家事をするし、それを見た夫が「これをすればよかったんだ」と反省するのを見る事で少し救われる。疲れてる人間の横で見守る事だけが優しさじゃない。何度も気付かせて、本人にも根付かせている筈だけれど、それはすぐに朽ちてしまう。ガッカリというよりも、ヤッパリが近いのであまり何とも思わない。昔よりはしてくれるようになった。ただきっと「俺だって疲れてるのに」とは感じてる気もあるんだろうなと思う。
「俺だって」の「だって」は、私が疲れてないと発生しないんだろうか。と常々疑問だ。普段そんなに無理にさせているつもりは無い。近頃は本当にありがたいと思える程はしてくれるし、その度ありがとうと言うし思う。
じゃあこの気持ちや愚痴は何だろうなぁと。結構大きな音が出ているのに一つも気付かずに寝こけてる事にだろうか。痛がる私がいいよと言ったからフットサルに赴いたからだろうか。正直わからないし、今の所、無でしかない。ただ、これは全て嫌がらせで、少しでも元気になった私のリハビリでしかない。
言いたい事は山ほどきっとあるけど、言葉にならない気持ちが募る方が辛い。疲れているんだなぁ。
優しくできる時は、優しくしてあげたい。
ただ、今の私にちょっとそれはないから勘弁してね。よろしく。
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