見出し画像

EMBAと仕事の両立って、できますか?

Candidateの方から頂く質問トップ1。

回答として、両立は可能だし、始めたからにはやるしかない。これはもう、まじで「気合い」しかないです。(笑

冗談はさておき、以下参考になるかわかりませんが、、、私なりのライフハックを記載していきます。

1.仕事編


まずEMBAのアプリケーションに合格すると、学校への必要書類の一つとして、直属上司の署名が必要になります。これは、プログラムでモジュールに参加する(=その間休みをとって穴をあけるということ)ということをきちんと認識してもらう意味があります。

私の場合、当時の上司とプログラムが始まってから上司が変わってしまったため、新上司にプログラムの内容、モジュールの日程、また自分のEMBAにかける思いや熱意をプレゼンして理解してもらうところから始めました。その後、業務で関係し迷惑を今後かけるかもしれないであろう社内外の関係者向けに個別に説明し、事前事後フォローはしっかり行いました。
モジュール中にどうしても参加必須のミーティングがある場合は、授業が始まる前の朝の時間や昼休み、授業後などに寄せ、メールやチャットの返信もこの時間に対応しました。
できるだけモジュールがある際は仕事関連のメール、チャットはみないようにしていましたがなかなかそうするわけにもいかないのが現状で、、、こればかりは職場、チーム、業務内容によるので本当に人それぞれになると思いますが、同級生の多くは似たような状況でした。

まとめると、EMBAプログラムに参加するにあたって職場の理解と協力(上司、チームメイト、社内外関係者)は必須です。

2.EMBAのモジュール(予習、授業、試験、課題)

やはり一番大変だったのが毎回のモジュールに向けた予習、そして授業、試験対策、課題です。当然ですが授業は全て英語、教材も全て英語です。
ちなみに私は日本生まれ日本育ち、英語は第二外国語、普段は仕事で少し英語を使うレベル、という感じでして、アカデミックな英語は普段全く触れておりません。

まず、最初の7モジュールまでは所謂Coreモジュールと呼ばれており、卒業において重要な科目(マクロミクロ経済、金融、ファイナンス、戦略、マーケティング、組織行動論、などなどなど)で構成されており、毎回試験があります。(科目によってはTake home examという持ち帰りの試験だったりします)

予習・授業対策

予習において、毎回おびただしい量のPre-readings、ケースが出されます。授業でディスカッションが行われるので基本的には目を通して理解しておく必要があります。私はこれにおいてはAIの力をだいぶ借りました。
具体的には、時短のためにいったん全ドキュメントを日本語訳し、その後AIに要約してもらい、概要を理解した上で英語版をポイントを理解した上で読む。など工夫しました。一見二度手間になるようですが、最初から全ドキュメントを英語で読む時間と労力の確保が難しかったので、このやり方が自分には合っていました。

翻訳したPDFファイルはタブレット端末やスマホで常に見れるようにし、移動中は常にリーディング時間にあてました。
また、科目によって知識や経験が足りないもの等については日本語の関連書籍やテキストを購入し事前に読み込んだり、YouTubeで関連動画を見て予習して挑みました。
また、私はどうしても理解ができなかったファイナンスなどの授業ついてはその道のプロの同級生にお願いして、時間をもらって解説してもらったりしていました。使えるものは全て使って準備して挑むスタイルを確立しました。(笑)

モジュールが始まると、凄まじいスピード、かつ英語で授業が進んでいくので、これくらい準備してやっと授業になんとかついていける、というレベルです。私は決して天才ではないので、人一倍努力してやっとついていけるレベルでした💦
授業によってはケースに日本企業の内容が出てきたり、はたまた所属企業の内容が出てきたりすると、あてられて発言や意見が求められます。ノー準備だと結構キツイです💦

試験対策

試験は基本的には筆記で、モジュール最終日に行われます。午前、午後とそれぞれの科目で3時間ずつ行われます。だいたい過去数年間の試験問題が配布されるので、モジュール最後の2-3日間は図書館にこもって必死に勉強する、というスタイルになります。
ここで少し気を付けないといけないのが、中国では基本的にGoogleなどの検索エンジンが使えないので、試験勉強中何か専門用語とかケースを調べたいなーと思った際PCで簡単に調べることが難しくなります。(これについては別の回でライフハックまとめたいと思います)

科目によってはOpen book exam(PC、教材、メモなどの持ち込み可能)の場合もあります。Open book というのはだいぶ精神的に楽ですが、基本的に理解していないと試験問題解けないので、、、ある種お守り的な存在です。

試験は基本的には単独ですが、まれにグループワークで実施することもあり、この場合はグループメンバーにだいぶ依存するので足を引っ張らないようにドキドキしつつ、全力を尽くします。

課題

多くはありませんが、時々Take home exam、またエッセイなどの課題が出されることがあります。この場合、なるべくモジュールが終わった後すぐに取り掛かるようにしていました。なぜならまた数週間後に次のモジュールが始まるので、、、
グループワークなどの場合は、なるべく率先してグループチャットを作ったりスケジュール調整するように動いてました。グループワークの場合、互いの貢献度をお互い評価する仕組みがあるので、少しでもfor allの姿勢を見せる、、、という邪な考えもありつつ、実際能動的に動いた分だけ学びも深くなると信じているので、基本的にこの姿勢は貫いています。

まとめ

なるべく簡潔に書きたいと思いつつ、いざ書き始めると長くなってしまいましたが、まとめると仕事とEMBAの両立においては以下が大事なポイントかなと。
1、職場での理解とサポート体制を整えること
職場の上司、部下、チームメイト、社内外関係者の理解と協力は大前提で、その上で根回しと事後フォローアップは必須。
2、授業の予習、試験対策は計画的に
自分にあった勉強法を確立する。使えるものは全て使う。
3、優先順位を決めて行動する
私生活の時間を削って勉強の時間を使うことになると思うので、ご家族やパートナーの理解・協力は必須。また自分の時間の使い方、優先順位を見直すことも必要です。
4、気合いと体力
正直、毎回のモジュールに参加するために仕事の調整をしつつ渡航するだけでも大変なのに、その上勉強までして、、となるとめちゃくちゃ大変です。
英語が第二言語となるとなおさらです。
ではその大変さを支えるものは何かと考えると、結局は自分のやる気とモチベーション、なぜこのプログラムにジョインしたのか、原点、目的の話になってくるのかなと。
私自身、試験前に追い詰められる中で、大金をはたいて時間を使ってまで何故こんな大変なことをやっているんだ、、と何度も思いました。
そのたびにアプリケーションの時に考えていたことやEMBAで成し遂げたいことを思い出してモチベーションを高め、また同級生と励まし合ってお互いを奮い立たせていました。

勉強と仕事の両立、振り返ってみるとやりきった、というより必死になってこなした、というほうがしっくりくる気がしますが、上記が私の経験となります。





いいなと思ったら応援しよう!

catlover
よろしければ応援お願いします! いただいたチップは活動費に使わせていただきます!