さみしくてやりきれなくもない
昔ブログが流行っていた頃、もう10年以上前になるが
仲良くなっただいぶ年上のブロ友さんのなかに
わたしの直情的な性格を見抜いた方がいて
「怒るな、 怒るともっと寂しくなるぞ」
と忠告してくれた
当時わたしは親と折り合いが良くなかったので
毎日修羅場だった
そういう修羅場にあって一人になっても怒りを抑えきれない時や
また、心無いコメントに憤慨してやり返そうとしていた時
にそういわれて
すっと怒りが引いて言葉を飲み込んだことを思い出している
いや、怒るな、ではなかったかもしれない
何かに怒りを感じるのは自然なことで避けようがない
「相手のペースに乗って火の玉のようになって言い返すな」
という意味だったかもしれない
親との軋轢だったらいちいち相手の土俵で返答するな
だろうし
ブログだったらコメントを返すな、になる
しかし「これは酷いのでは?」と感じる事を
だれかに名指し同然で言われるのはなかなかキツい
変なことを言わない人だと信頼していた相手ならなおさらで
腹も立つし寂しくなる
そんな時はどうすればいいのか、という事も
ブロ友さんは言っていたと思うが、聞き逃してしまった
たぶん、こういう時こそ独りでお酒を飲んで
酔っぱらってしまえばいいのだろう
だが禁酒中である
禁酒を破るほど寂しくてやりきれないか、というと
それほどでもなかったりする
わたしは絵を描くので
黙って創作にぶつけるのもいいかも知れないが
寂しさだけじゃなく怒りもある
カッカした頭ではあおちゃんは描けないのである
わたしが怒って寂しさを感じている時
たぶん相手は酷い事を言ったと感じてない
その発言が相手に悪気があっての事かどうかを
確かめるすべもない
そして多分悪気はないのだろうと推測できてしまう
仮に悪意があったとして、それに巻き込まれたらさらにキツイ
それは発言した人の問題でわたしの問題ではないから
同調するのは苦痛なのだ
今年に入ってそういう理由でオフラインの友人何人かと
距離を取ることにした
理由を言わずに距離を取ったので
「わたしなにかした!?」って言われたけど
説明はしなかった
わたしの内面の問題でそのひとと一緒にいるのが
辛く寂しくなっただけなのだ
何が言えようか
距離を取ったら楽になった
寂しくもなくなった
わたしは直情的な割に喧嘩や争いごとは嫌いなので
静かにその場を立ち去って戻らないというのが
一番良い選択肢なのかもしれない
親の場合はそうして距離を取り近くに寄らないことで
いまは平穏に暮らしている
親と同居しない暮らしは怒る要素が無いので快適で
独り暮らしでも少しも寂しさを感じない
ただ始末の悪い事には
相手に怒っていながら相手の発言や態度を悪く受け取れず
離れがたい自分もいるときである
そういう時に寂しくなる
やりきれんな
今まさにそういう状態
誰かをいい人だなと思っても過度に期待しないよう
距離を取って付き合うことにして
それは成功していたように思ったけど
やっぱりひとに期待をしてたのだ
話が合うと思ったから
深い事も話せると思ったから
人懐かしくて距離を縮めてしまったのだ
相手からそういう発言を引き出した私が悪かったのだな
と思う
思うが若い時ほど深刻にはならない
ただわたしにしてはめずらしく寂しい
さみしくてやりきれなくもない
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