2024年の11月25日
はじめに
11/25は私にとって特別な日である。
それを語るには、まず椎名林檎から語る必要がある。
私と椎名林檎
私が人生で初めて買ったアルバムは「無罪モラトリアム」である。
小学生がお小遣いで買ったと思うが、そのころには椎名林檎が好きだった。
親が好きということもなく、友達が好きということもなく、なんとなく自然にラジオか何かで流れてきた音楽を好きになったのだと思う。
おそらく、人生で自分の意思で好きになった最初のものが椎名林檎であった。
椎名林檎の誕生日が特別な理由
椎名林檎は度々、自分の誕生日にライブを開催している。
私は貧乏な家庭で滋賀県に住んでいる学生であった。
椎名林檎の誕生日ライブに行けることはなかった。
そのため、憧れだけが11月25日につのっていった。
その憧れは今となってはとくに意味はない。
ただ、私の中で「11月25日」が特別であるという印象だけが残っている。
記念日
私には誕生日がある。
それは私が自分自身で選んだ日ではない。生まれた時から与えられてきたものだ。
そもそも、私は元来、誰かと「記念日」を設定することがあまり好きではない。
元々記念日を誰かと設定することが嫌いだったのか、記念日を設定することによって色々困ったことがあって嫌いになったのかは定かではないが、とにかく苦手なのである。
11月25日を自分の記念日にする
高校生くらいになって、どんな記念日よりも、自分にとって11月25日が特別な愛着があることに気がついてしまった。
11月25日は誰かと約束した記念日ではないし、誰かに与えられた記念日ではない。
そして、椎名林檎は誰かの影響を受けて好きになったものではない。
自分で決めて、好きになった最初のものが椎名林檎である。
だから、私は自分自身のアイデンティティを最も主張できた証として11月25日を、そしてそれを自分自身で決めた記念日として11月25日を自分の記念日としたのだ。