【カスタムキーボードの世界】#6 Keycult
皆様こんにちは、今日のテーマは私がカスタムキーボードの沼へどっぷり嵌まるきっかけになったブランド『Keycult』についてです。
私が初めてKCと出会ったのは某フリマサイトでした、当時の私はMeletrixのzoom75を組み上げまさに無敵、世界最強のキーボードを手に入れキーボードは卒業だな!と真剣に思っておりました。
カスタムキーボードというジャンル自体は聞いたことがありましたが、身近にカスタムキーボード好きがいるわけでもなく、積極的に調べようなどとは思ってもおりませんでした。
そんな折何気なくメルカリで『自作キーボード』を検索、すると数ある出品物の中にやつはいました、黒光りする筐体に価格は確か20万円位で【SOLD】の文字、Keycultとの出会いでした。
ん?キーボードに20万?なにそれ凄いの?と思いつつyoutubeでタイピング動画や、ビルディング動画を深堀。その美しさ、打鍵音に魅了されていきKeycult欲しい!と欲しい気持ちがムクムクと膨れ上がっていきました。
一番好きなブランドなので少しKCについて説明させていただきます、浅学なため間違い等あった場合ご指摘いただけますと嬉しいです。
『Keycult』とは
アメリカ合衆国ノースキャロライナ州のローリーで設計製造されるプレミアムキーボードメーカー 自社設計自社製造のため非常に限られた数の供給しかなく、基本的に抽選販売のみの販売形式をとっている。
2017年に記念すべきNo.1TKLをリリース、以降同ブランドのキーボードはコミュニティの圧倒的、文字通りカルト的支持を得て特に人気のシリーズには高価なプレミアがつきアフターマーケットでも数千ドルの価格が付くことも珍しくない。
ただし、最近は杜撰な販売体制や製造品質に批判が集まり特に近年製造されたモデルはm/mでも一部モデルを除き定価程度での取引が散見されるようになっている
委託生産も行っており、最低委託手数料2,400ドルという高額にもかかわらず著名なビルダーやデザイナー、インフルエンサーなどが製造委託をしている。※現在はcommisionは行っていません
コミュニティ界隈ではカルト的に人気を博していたKCだが、先述した通り数々の批判に晒されている
commision手数料の支払い後全くアフターフォローがなく2年以上放置されていた件がredditにて炎上、近年発売したパウダーコート塗装のモデルの完成度の低さで炎上などブランドイメージ自体は昨今低下している。
私自身もクソだなと思う部分はある。
そんな評判が良くないのになんでKCなの?と思われる方も多数おられると思います、では何故KCなのか?
私の所有しているKCボードをいくつか紹介しつつ布教活動も含めKCの魅力を紹介していきたいと思う。
【Keycult No,2 Rev2 TKL P,Darl Blue/Silver】
抽選2022年6月30日、実行2023年12月
Build log
Keycult no,2 rev2 TKL WKL ガスケットマウント
Swich Cherry Mx HG Black
Keycap GMK Hanmar Head
Stab Tx Ap Clip in
記念すべき初のKCで思い入れも非常に深い一品です
開封する時のワクワク感は今でも鮮明に思い出せます、build写真が見当たらずバックショットの写真しか見つけられませんでした。
悪名高いパウダーコート塗装が施されたNo,2で、粉体塗装が厚すぎるあまりトップケースのエッジ部分の仕上がりが悪く、内部の仕上げも非常に雑
後述するがリーフスプリングプレートの塗装が雑なのと塗膜厚すぎ問題は良い側面もある
Wiibaが設計したPCBは私のあたりが悪かっただけかもしれないが、歪んでおりスペースバーをどんなに調整しても綺麗な音にはならなかった(泣)GMKのスペースバーの歪みも原因だと思う
Rev2の売りであるptfeアライメントピンも欠品しており、daughterboardの取付ネジも欠品、discoでの問い合わせにも当然無反応(怒り)
今思い出せばクソみたいなところばかり思い浮かんでしまうのも仕方があるまい。正直これに10万?正気?の完成度である
ビルド後に打鍵してみた個人的点数
スペースバー 0点
修飾キー 80点
Alphas 100点!!!
総合 50点
総合は50点、、、だが最も打鍵頻度の高いAlphas部分が信じられないくらい良いまじで良い、フルアルミケースなので反響音は大きいはずだが分厚い粉体塗装が金属の反響音を良い具合に吸音しており、Mx Blackの控えめながら心地良いクラック音が増幅されて微かな余韻と共に耳に残りいつまでもTYPINGしていたいと思わせてくる、この後味の良さは青森の銘酒 田酒蔵出し大吟醸を思い起こさせる。
スペースバーはクソ以下である、なんかガホガホいってる(私の個体だけだと思う)
総合的に考えれば10万超のハイエンド機種としては失格である、だがしかし開封のワクワク感(包装紙をグルグルして筐体を出す瞬間が特に◎)や俺はキーカルトを所持してるんだ!という部分もトータルで考慮すれば買って良かったボードではあると思う、Alphas部分に限って言えば最も好きな打鍵音と言っても過言ではないのでそのうちPCB入れ替えて再度組み直してみよう
長くなってしまったので本日はここまで!
Keycultサイコー?