創作活動の壁。「パクリ疑惑」について考えさせて頂きました。
こんにちは。佐藤です。今回は、創作活動でのパクリ疑惑について述べていきたいと思います。
創作活動には色んなジャンルがあります。小説だったり、歌だったり、絵だったり、創作者が作り上げる世界はとてもドラマチックで面白いものです。
私も趣味として、創作活動の一端として、作詞作曲をしています(いつか発表します)。作品の善し悪しは置いといて、創作活動とは楽しいですね。0から1を生み出す感覚が、とてつもない快感を与えてくれます。
ですが、創作活動は時に、「パクリ疑惑」というものを生み出してしまうのです。
とある女性のシンガーソングライターがいます。彼女が作る曲は独特な世界観を持っており、それが多くのリスナーを虜にしています。今では武道館ライブを開催するほどの人気ぶり。
しかし、ある日のニュースが彼女を襲いました。
「人気シンガーソングライターの○○、パクリ疑惑か」
ウェブニュースに載っていたそれは、彼女を悪く象るようでした。
実際、私は彼女が作った曲とパクリ疑惑の元になった曲を聴き比べてみました。結論としては、サビの部分が確かに似ていました。
ですが、似ているだけです。私は彼女がその曲をパクっていないと強く信じています。これは悪意ではなく、ただの偶然です。
このように言うのは、私も創作活動を経験しており、パクリ疑惑を恐れていた過去があったからです。
高校2年生の時、私は暇があれば作詞作曲をしていました。そして出来上がった曲がかなり上出来だったので、友人にそれを聴いてもらいました。
「いいじゃん!」と言ってくれるかな? 「独創的だね!」と言ってくれるかな? こんな事を考えながら、返事を待ちました。
ですが、結果は予想外でした。
「これ、○○のパクリじゃね?」
この瞬間、頭が真っ白になりました。私の作品が、誰かのパクリ? 今まで費やした時間は、たった数秒で出来る事だったのか?
このような思いに悩まされ、一時期は作詞作曲を止めていました。私の作品が、また誰かと重なってしまうことを恐れたのです。
ですが、人はいずれ死ぬ。止まっている時間は二度と戻ってこない。止まるくらいなら動けという思いの元、やる気を取り戻しました。
深呼吸をして、もう一度考えました。そして、どうして簡単な問題に時間をかけていたのだろうと後悔しました。
私がこのような苦悩の末に導き出した結論は、以下の3つです。
・作品の善し悪しに関わらず、オリジナルを作れる事が凄い。それ程、この世界には似たようなものが沢山溢れている。
・もしも作品が偶然的に他者と被ってしまったら、一度その他者と自分を比べてみる。その他者の作品が世界的に人気を誇る作品だったら、それと似た作品を作った自分には、その他者と同じ才能があるのだとポジティブに考える。
・パクリを叩くのは部外者。自分が大切にしている人(家族、友人、ファンなど)は「似てるだけ」と言って、これから先も自分の作品を愛してくれる。そんな人達の為に創作活動をすればいい。
友人には「パクリじゃね?」と確かに言われました。ですが、彼は私に失望してはいなかったようです。これから先も、お前が作った歌を聞きたいと言ってくれました。
嬉しかったです。創作活動をするのは自己の為だけじゃなくて、誰かの為でもあるということを気付かされました。
最後になります。私は今日も、これから先も、作詞作曲を続けていきます。バッシングは怖いですが、それ以上に大切な人達がいるので。